今日の試合の結果には満足していますが、プレーの内容に比べると点差が付きすぎたかなと思っています。非常に良いプレーをしたのは15分間でした。その時間帯はボールが良く動いて、トップの2人も良く動き、そこにパスが出ました。サイドチェンジも多用して、広くスペースを使う事が出来ましたし、チャンスも作りました。しかしその後で、ぱったりと良いプレーが消えてしまいました。時間によってはこちらが良いプレーをしたり、相手が良いプレーをしたりでしたし、良いプレーもありましたが、大きなミスもありました。後半も同じような展開でしたが、集中力、戦う気持ちと言う点ではこれまでは、前半は良くても後半で崩れることが多かったため、1試合持ち続けたということでは良かったと思います。2トップが良い動きをしましたし、相手チームがミスしてボールを何度も奪えると言うことがありましたが、その中で良いプレーをしたと思います。今日の15分のプレーをもっともっと延ばしていかないといけないとおもいますし、その中で相手に得点できるチャンスを与えるミスをなくしていかないといけないと思っています。これはプロセスの1部ですから、つぎの試合またどうなるかと言うことは分からないと思います。ただ、今日の試合はナビスコ杯初勝利ということで、精神的な意味では満足しています。
――3日前に完敗した相手に大勝したわけですが、具体的には何が良かったのでしょうか?
1つは相手のセットプレーでのミスが少なかったこと、前回は相手のセットプレーから2度失点したわけですが、今回はそれがなかったこと、プレー自体も悪くなかったと思います。ひたちなかでの試合の時も、後半は、今日の前半の15分と同じような良いプレーが出来ていたと思います。チームとしてよいプレーをすると言うことは良い試合結果を生み出しますが、同時に個人でのミスはなくさないといけません。良いプレーが出来るようになれば、毎試合ある程度の計算が出来るようになります。そうでないと、偶然による影響が大きすぎて、どの様な試合になるかと言うことがまったく想像できません。いま私たちは良いプレーをして結果を出していくということにチャレンジしています。ある一定のコンセプトを持った上でそういったことにチャレンジしています。
――初先発した片桐選手は、計算できるメンバーにはなるのでしょうか?
もちろんそういうことは言えると思いますし、今日の試合ではマルセロ選手に次いで良かったと評価出来ると思います。彼はいろいろなプレーを出来ますし、恐れずにプレーしていることが良いと思います。いつ点をとるかというのは時間の問題だと思います。ただ、彼を早い段階で使いすぎるというのは良くないことだと思います。若い選手は使い続けると選手にとって負担になってしまいますし、精神的にも天狗になってしまう可能性もありえるので、その辺を注意しながら使っていきたいと思います。本来ではベンチスタートするべきとの意見があるかもしれませんが、今日の試合に勝つために彼の力が必要だと判断してスタメンで起用しました。トレーニングでは良いプレーを見せていましたし、それを今日の試合でも見せてくれたと思います。しかし、調子が落ちるということも当然考えられます。 |