２００２年プレシーズンマッチ：「ガンバ大阪戦」

前半の試合の流れ

まだまだ冬の底冷えのする豊田スタジアムのピッチ上に両チームのイレブンが登場。
どちらも新たに監督を迎え新生して望む今日の試合は、戦術を試す意味でも、今年のリーグの行方を占う意味でもまさに最適の試合。好ゲームが望めそうだ。
試合は、右から左へ攻撃するガンバのキックオフで始まった。
１分、左から中谷が縦にＤＦの裏にボールを放り込むがこれは相手のＤＦにわたってしまう。
３分、今度は山口からの縦のボールをウェズレイが頭で流して自ら抜けようとしたが、このボールも相手ＤＦ奪われてしまった。
４分、相手陣内でのＦＫのボールを相手ＤＦがはじくがこれがＣＫに。左からウェズレイが蹴っていったが、これは低すぎて相手ボールに。
５分、相手陣内深く右の位置で大森が倒されＦＫを得る。ウェズレイが遠いサイドの中谷の頭を狙うも、これは相手ＤＦにクリアされてしまう。個々までは積極的にボールに行っているグランパスの方が優位に試合を進めていると行ったところだ。
８分、速い球回しから山口がドリブルで相手神内には行ってゆくが、最後トラップが長くなり相手ボールに。はやいタッチでボールがつながっており、ここまではいいリズム出来ており押し気味に試合が進んでいるが、最後のところでの詰めが出来ず、得点シーンまではもってゆけていない状況だ。
１３分、相手ボールを山口が奪うと、これをウェズレイに出し、カウンターで上がってゆくと、右のマルセロに一度預けて折り返しを期待したウェズレイだったが、思うようなコースにボールが右から入ってこずシュートまでゆけなかった。
１４分、左からのＣＫ。ウェズレイが近いサイドの岡山に当ててゆくが、合わせたボールは大きく弾んでしまい押し込むことは出来なかった。

１６分、中央から相手のボールに仕掛け奪ったウェズレイがそのままドリブルで上がろうとするが、体を寄せられボールを見失ってしまう。
１８分、右から岡山が上がり、さらに上がってきた大森に出すとこれを折り返したボールが相手に当たりＣＫに。右からウェズレイが放り込んでゆくがクリアされてしまう。
２０分、ハーフウェイ辺りから山口が相手ＤＦの裏にボールを出すと、これにウェズレイが抜け出すが、ここはオフサイドになってしまう。相変わらず中盤でのグランパスの選手のボールへのチェックがいいため、ガンバはほとんど攻撃らしい攻撃を仕掛けることが出来ていない。
２３分、ガンバ・マグロンが味方とのワンツーでＤＦの裏に抜け出そうとした選手にボールを出そうとするが、海本がコースをふさぎこのボールを難なく奪う。
２４分、縦への展開から岡山が右サイドで受けると、そのまま持ってゆき、中央に切れ込みながらペナルティ外から左足でシュートを狙ってゆく。しかし、ボールは浮いてしまいクロスバーの上に行ってしまった。
２６分、ガンバ・森岡が左サイドからＤＦの前に詰めていたマグロンに入れてゆくと、これを胸でワントラップして落とし、走り込む選手に合わせようとしてくるが、個々もＤＦが落ち着いてこのボールを先に反応しすぐに処理する。

グランパスは押し気味に試合を進めるも、ゴール前への最後の展開が悪いのか、なかなかシュートシーンを見ることが出来ない。前半も残り時間が少なくなってきただけに、ここで先制して試合を有利に進めてゆきたいところだ。
３２分、岡山が右からＤＦの裏にボールを出そうと狙ってゆくが、これは低すぎて相手ＤＦに阻まれる。
３３分、ウェズレイが縦のボールに飛び出し、相手ＧＫと１対１になるが、わずかにボールに間に合わず、先に拾った相手ＧＫにクリアされてしまう。しかし、このクリアボールに岡山が詰めてゆき、遠目からミドルシュートを放つが、これは大きくクロスバーの上に行ってしまい。会場は大きなため息に包まれてしまう。
３６分、中谷が左から上がってゆき大きく入っていったところでゴール前に折り返すと、これにウェズレイが詰めるも、相手ＤＦに体を寄せられ、このボールに合わせることが出来なかった。こぼれたボールがぽっかり空いたスペースに転がっていったが、ここには誰も詰める選手がなく、相手の物になってしまった。
３９分、自陣右サイドペナルティすぐ外でファウルを与えてしまい。ガンバのＦＫに。
遠いサイドのガンバ・吉原選手が飛び込んできたところにいいボールが入って行き、頭で合わせられて一瞬ひやりとするが、ゴール前に詰めていたＤＦが楢崎のカバーをして、このボールをはじき出す。
４２分、左サイドから滝澤がボールをもらって中に入ってくるが、シュートコースをふさがれ、山口に流すと、これを直接ミドルシュートするが、このボールは残念ながら相手ＧＫの正面に。
４３分、右の岡山が酒井からのボールを、中央に流れた大森に出すと、これをダイレクトで折り返そうとするが、相手ＤＦが詰めてＣＫになってしまう。右からのＣＫはゴール前に岡山が放り込んでいったが、相手ＤＦとの競り合いになってしまい決めることが出来なかった。しかし、こぼれたボールにウェズレイがダイレクトでシュートを狙って蹴ってゆこうとしてゆくが、バランスを崩してのシュートとなってしまい、枠をとらえることは出来なかった。ここまでははやいボールへのチェックも良くできており、支配率も高くいい感じで試合を進めてきたグランパス。先制点がほしいところだ。後半に期待しよう。

後半の試合の流れ

前半ボールを支配しながらもなかなか決定的な場面を作ることが出来なかっただけに
後半は早い時間帯で先制して、試合を楽に進めてゆきたいところだ。
ガンバ１・２人目交代：朝比奈→橋本、森岡→二川
後半は、エンド変わって右から左に攻め上がるグランパスエイトのボールで試合が始まる。
１分、中に切れ込んだ岡山に、右から酒井がボールを出そうとしたが、相手選手に阻まれてしまう。
３分、ガンバ・吉原が右サイドをドリブルで一気に駆け上がると詰めてきた古賀に当ててＣＫを得る。右サイドからのＣＫのボールは海本が頭ではじき返す。
５分、ＤＦ古賀からの大きな縦パスに酒井が抜け出してゆくが、ここはオフサイドをとられてしまった。
８分、右サイドで岡山が今度はマルセロとのパス交換を仕掛けるも、相手ＤＦに阻まれ、パスをつなぐことが出来なかった。
９分、右サイドで、中谷が抜かれてしまい、ゴール前のガンバ・吉原にフリーでボールがわたると、シュートを決められそうになるが、楢崎がこのボールを倒れながらも足でこれを止め失点を許さなかった。
１１分、相手ゴール正面でＦＫのチャンスを得ると、遠いながらもウェズレイが直接狙ってゆくが、このＦＫは相手ＤＦにあたってしまい、枠をとらえるまでには行かなかった。
１４分、サイドからのボールを中央よりで受けたガンバ・マルセリーニョが直接シュートしてくるが、ＤＦが前にいない状況でありながら、前に出た楢崎を意識して狙いすぎたのか大きくはずしてしまう。

１８分、早い展開からガンバ・マグロンの頭に合わせていいボールを出されると、これを押し込まれそうになるが、シュートのボールはポストの右にはずれる。ここに来てガンバがサイドを使って積極的に攻め込んできておりグランパスは防戦一歩となっている。なんと過去の状況をしのいでゆきたいところだ。
２０分、縦に抜けるウェズレイに出たボールを相手ＤＦが阻むも、こぼれたところを詰めたマルセロが強引にシュート。しかし、これは相手ＤＦが体で止めてしまう。
２２分、ＤＦからのボールにウェズレイ、岡山、酒井が上がってゆくが、戻ってきたガンバＤＦに塞がれてしまい、ボールを拾うことが出来なかった。
２３分、ガンバ・吉原が右から切れ込んでシュートを狙ってくるが、これは楢崎が反応、しっかりこれを止める。ここへ来てグランパスの選手の出足が鈍ってきたようで、ボールへの寄せが悪くなり、ガンバの選手に中盤でボールをどんどん拾われてしまっている。残り時間も少なくなってきている中で、スピードのある選手に対しての対処を見つけ、どう場面を打開してゆくかが今年の課題かもしれない。
２８分、名古屋１・２人目交代：岡山→中村、マルセロ→森山
ウェズレイが相手ゴール正面でパスを受け、スピードに乗ろうとしたところで倒され絶好の位置でＦＫを得る。
２９分、ウェズレイが壁の横をすり抜けるような早いボールでゴール左隅を狙ってＦＫを蹴っていったが、わずかに左に流れポストの外に。
３０分、大阪３人目交代：吉原→松波