２００１年J１リーグ2ndステージ・第８節：「FC東京」

前半の試合の流れ

連敗が続く名古屋にとって今日はまさに絶対負けられない１戦となった、現在2ndステージ３位：FC東京との試合。

右にエンドを取ったFC東京に対し、左にエンドを取って右に攻め上がるグランパス。
東京のキックオフで試合開始。
開始早々、早速右サイドの佐藤を走らせようと長い縦パスを入れてくるがここは大森が押さえる。
１分、右サイドにこぼれたボールをマルセロが果敢に追いかけるがこれはラインを割ってしまった。
２分、アマラオからのボールを右に上がるケリーが持ち上がるが、ここもウリダがぴったりとマークして詰めた大森がボールをクリアする。
４分、自陣左でのファウルで東京にFCを与える。佐藤から早いクロスボールがゴール前には行って来るがここはDFが頭で弾き出す。ここまでは東京の中盤でのチェックが早くボールをじっくりと持たせて貰えないグランパスの各選手。
６分、右サイドから東京・ケリーがゴール前に放り込んでくるが、DFがしっかりとマークして、これに触らせなかった。
８分、西澤からの長い縦パスをマルセロが楔になって落とすと、これに岡山が反応、左に上がる森山に放り込むがこれに森山が間に合わず、相手ボールになってしまう。
９分、相手陣内でボールを回そうとするが、東京・DFサンドロが効いていて、すぐにボールを弾き出されてしまう。
１１分、右サイドをDFが佐藤にかわされペナルティ内に折り返されると、２列目からケリーに飛び込まれてシュートされるが、これはサイドネットの外側で救われたが危ない場面だった。
１２分、相手陣内真ん中当たりゴール正面の位置でのFK。ウリダが浮かして相手GKの前に放り込むと、これにマルセロが飛び出すが先にGKにキャッチされてしまった。
ルーズボールを東京に拾われ、攻撃に転じる場面が多く、ここまで守りに回ることの多いグランパス。

１６分、ペナルティ近くで東京にボールを回され、ゴール前まで持ち込まれるが、ここは楢崎が先にボールに反応してシュートを打たれる前にボールをキャッチする。
１８分、相手ペナルティすぐ外で岡山がパスを受け、なんとか体を反転しようとしたところを、ボールを奪いに来たDFサンドロに体ごとはじき飛ばされ、チャンスにすることが出来なかった。
２１分、大森が相手ＤＦの裏に浮き球を放り込んで森山を走らせるが、ここもDFに体を寄せられこのボールを拾えなかった。
２３分、相手のパスを奪うと、ウリダが右に上がる石川に出してゆく。これをゴール前にクロスを上げようとしたが、ここもDFに体で阻まれてしまった。
２４分、右からのCKのチャンス。中村がカーブのかかったボールを上がっていた西澤の頭に当てていこうとしたが、相手DFにぴったりと寄せられこれを当てることが出来なかった。
２５分、自陣深く上がった東京・下平に左からのボールをゴール前に放り込まれるが、アマラオのヘディングシュートはゴールの上に外れていった。グランパスは攻撃の起点のウリダがやや下がり気味のため、相手MF陣に厳しいチェックを受ける場面が多く、なかなか良い形で前に上がって行くことが出来ない。
２９分、右に開いた中村がドリブルで上がると、ペナルティエリアのすぐ外まで来てから早いクロスをGKの前に入れると、これをマルセロが頭で合わせて見事ゴールを決める。早い展開から良い形で先制することが出来た。

先制して意気上がるサポータの声援に後押しされ、グランパスの攻撃がスピードが上がり、少しずつ良くなってきた。

３２分、ゴール前でボールを回されDFが振られると、こぼれ玉を押し込まれそうになるが、戻ったDFがこれを辛うじてクリ
アする。
３５分、相手のパスをインターセプトして一気にウリダが駆け上がると、左に開いた岡山にパス。これを岡山がトラップして左足でシュート。しかしボールはクロスバーに当たり無情にも跳ね返されてしまう（！）。跳ね返ってこぼれたところを今度は詰めてきたウリダが左足でシュートするが、当たり所が悪くふかしてしまい。クロスバーを越えていってしまった。
守備陣のリズムが良くなってきたのか前掛かりになっている東京のボールを奪ってのカウンター攻撃を仕掛ける場面が増えてきたグランパスだ。出来ればここでもう１点奪って前半を終えられれば最高だ。
３８分、相手陣内でボールを受けた森山が、相手DFを連れ、そこに出来たスペースに走る酒井にスルーを出すが、パスが短く、相手に奪われてしまった。
この時間帯は両チームともパスの奪い合いが続き、決定的な場面を作ることなく時間が経過している。
４４分、相手のファウルで大森が倒され、相手陣内左真ん中当たりでのFK。大森が右に上がっていた古賀の頭に当ててゆこうと狙っていったが、ボールが流れてしまい受けることが出来なかった。
ロスタイム１、左サイドをアマラオにドリブルで持ち込まれると、西澤が詰めてゆくが個人技からかわされると、足下を抜かれてゴール左隅に決まられ同点とされてしまう。そしてここで前半が終了。またしても気の緩みから失点してしまい、同点で折り返すこととなってしまった。

後半の試合の流れ

サイド入れ替わってみぎからひだりにせめる名古屋グランパス。

開始早々、マルセロから出たボールに大森が上がって折り返そうとしたが相手に当たりCKに。中村が上がってきた古賀に当ててゆくと、これを古賀がヘディングシュート。しかしボールはクロスバーの上に外れてしまった。
２分、右から上がって石川がゴール前に放り込んでゆくと、岡山が左から上がっていったが相手DFにクリアされてしまった。
４分、パスを大きく回され、最後、ペナルティ内右サイドにいた東京・福田のヒールパスを走り込んだ下平がシュートを打ってくるが、これはサイドネットに。
６分、センターエリアでボールを拾ったウリダがDFの裏に長いボールを放り込むが、走っていった岡山がこれを拾う前に相手DFに弾かれる。
７分、右からのCKのチャンス。ショートコーナーから短いパス交換で石川が抜け出すと、ゴール前に入れてゆくがDFに弾かれる。こぼれ玉を森山が左足でシュートしようとしたがうまく当たらず、力無いシュートが相手GKに渡ってしまった。
９分、早い展開からウリダがDFの裏に抜けようとした森山に出そうとしたが、相手DFに当たってしまう。しかしこのボールを拾ったウリダが遠目からシュート。ボールは惜しくも右ポストの僅かに外へ。
１１分、東京に右から左からとゴール前にボールを放り込まれるが、DF陣がしっかりとこれをとらえ、ゴール前に詰めた選手にシュートを打たせなかった。
１３分、自陣左ペナルティの外で相手を倒してしまい、危険な位置でFKを与えてしまうが、遠いサイドに来たボールにDFが反応これを弾き出す。
１４分、相手陣内でのこぼれ玉に反応した中村がボールを拾ったところで倒され、今度は名古屋にFKのチャンス。酒井が長いボールを入れてゆくが相手ＤＦに弾き返されてしまった。

東京も少々攻め疲れてきたのか中盤にスペースが出来るようになり、前線にボールを放り込んでくるだけの攻撃で単調になってきている。

１９分、中央のマルセロから右の石川にボールが出ると、これをゴール前に放り込んでくるが、パスの精度が悪く流れてしまい、ゴール前の森山は合わせることが出来なかった。
２１分、名古屋１人目交代：中村→アドリアーノ
２２分、東京の右からのCK。佐藤が早いボールを蹴ってくるとアマラオが飛び込んでくるが頭で打ったシュートは枠を捕らえることはなかった。
２４分、ゴール前に出たボールにマルセロが詰めていったが、戻ったDFに弾かれCKに。アドリアーノが蹴ったボールは相手GKに直接キャッチされてしまった。この時間帯はグランパスがマルセロを中心に攻撃的になっているだけに、ここでなんとか追加点が欲しいところだ。
２７分、東京１人目交代：下平→喜名（！）DF西澤がパスを回しながら前線を伺うと、DFの裏に森山抜け出そうとしたタイミングを見計らって縦パスを蹴ってゆくが、これは僅かにタイミングが合わずオフサイドを取られてしまった。

３０分、東京が右から攻め込み佐藤からのボールをゴール前に折り返そうとするが、これはラインを割っておりマイボールに。
３１分、短いパス回しから酒井がゴール正面でミドルシュート。しかしこれは相手GK正面に。
３２分、今度も酒井がこぼれ玉を、今度はグラウンダーのミドルシュート。しかし今度はポスト左に外れてしまう。
３４分、早い展開から右に上がってゆく石川に良いボールが出る。これをDFをかわして攻め込もうとしたところを石川が倒されFKに。アドリアーノが早くて低いボールをゴール前に入れてゆくが相手GK土肥にパンチングで弾かれてしまった。
３６分、アドリアーノが相手陣内でボールを持つと１人かわして左足で強烈なシュートを放つ。これには相手GKも反応が遅れるが、僅かにクロスバーの上に外れてしまった。しかし、監督・サポーターに対して、アドリアーノの存在をアピールするのには十分のシュートだった。
３８分、右からのCK。アドリアーノの曲がるボールをGKが弾いたところをウリダが右でシュート。これが当たりそこねになるが、これを森山が頭で合わせて押し込もうとするが、残念ながら相手GK正面に。
３９分、東京２人目交代：福田→加賀見
４１分、東京の攻撃からDFが弾いたボールがアマラオの前に落ちあわやの場面になるが、DF古賀・西澤が詰めこれを掻き出し、このピンチを救う。残り時間僅かになりじわりじわりと押し上がってゆくグランパスイレブン。なんとかここで決めて欲しいところだ。
４４分、相手ペナルティすぐ外やや左の好位置でのFKを得ると、アドリアーノが構えて酒井がスイッチしてゴール前に蹴ってゆくがこれははじき返されてしまう。
ロスタイム１、ウリダ、岡山と渡ったボールが森山に出るとこれを折り返そうとしたところで相手に当たりCKに。左からアドリアーノが放り込むがこれはDFに弾かれてしまった。
ロスタイム２、東京が左サイドから攻め上がってくるが反対サイドに通ったボールは大森が詰めてこれをシュートさせなかった。そして後半が終了。試合は１−１のまま延長戦に。

左から右に攻撃する名古屋。
開始いきなり東京が右からゴール前に良いクロスを放り込んでくる、これにアマラオが頭で合わせてくるが、シュートは辛うじてクロスバーの上に。
１分、センターライン当たりでボールを受けたアドリアーノがDFの裏に一気に長いボールを入れてゆくとこれにマルセロが飛び出してゆくが、これはオフサイドに。
３分、ウリダが酒井とのワンツーから上がっていってDFの裏に抜けるマルセロにスルーパスを出そうとするが、これはDFが先にこれを足に当て、マルセロには通すことが出来なかった。
４分、東京・ケリーがドリブルから右の佐藤に出すと、これを佐藤がドリブルから直接シュートを打ってくる。しかし楢崎が正面でキッチリとこれをキャッチ。
５分、東京・喜名から右の佐藤に流れたボールをゴール前に上げられると、待っていたケリーがドンピシャリで合わせるが、楢崎がこれをファインセーブで捕らえる。枠に行っていただけに危ない場面だったが楢崎の反応がチームを救った。
東京の攻撃が続く。７分、ペナルティ外右からのFKのボールは楢崎が飛びだしてこれをキャッチ。
８分、またも東京・喜名に今度は左からクロスを上げられるが、大森がなんとかこれを弾きCKにのがれる。
９分、ゴール前の混戦から再三ボールを止めるがコリア仕切れず、右からゴール前にふわりと浮いたボールを、待っていたアマラオがオーバーヘッドで合わせてくると絶体絶命のピンチになるが、シュートは僅かにポスト左に外れまさに命を救われたと行った状態だ。
名古屋２・３人目交代：岡山→原田、石川→中谷。三浦監督は最後の攻撃を仕掛けてきた。
１３分、代わって入った中谷が粘って左から攻め込もうとするが、ここは相手DFの固いマークに阻まれ、ゴール前にボールを入れて行くことが出来なかった。
１４分、東京・佐藤からのボールをゴール前にフリーでいた加賀見がシュート。しかし僅かにこれが浮いてクロスバーを越えていった。
ロスタイム、アドリアーノが相手ゴール前にこぼれたボールをシュートするが、これは相手GKのナイスセーブに阻まれ決めることが出来なかった。
そして、試合は延長後半戦に突入。