２００１年Jリーグヤマザキナビスコカップ準決勝・第２戦：「横浜Fマリノス」

前半の試合の流れ

激しい雨の中での今日の試合。どちらのチームにとってもかなり厳しい状況の中で戦わなければならない。
ピッチ上はあちこちで水がたまりボールの動きを予測するのさえ厳しい様子だ。

右にエンドを取ったグランパスのキックオフで試合が始まる。
１分、こぼれ玉を拾った大森が右サイド前線に長いボールを出してゆくが、石川は上がって行くことが出来なかった。
２分、マルセロが水しぶきが上がる中でDFの裏にボールを出すと、これを受けたウェズレイがドリブルで上がってゆくが、雨でたまった水でボールが止まってしまい相手に奪われてしまった。
３分、横浜・ドゥトラが右サイドで反対からのボールを拾うがこれをうまく当てることが出来ない。しかし、なんとか反対サイドに詰めた城に戻すがこのボールも雨で止まってしまい、城はコントロールできなかった。
４分、横浜のドゥトラがゴール前でサイドからのボールをボレーするが、ここはGK楢崎が正面ではじき返す。
６分、相手陣内左でのFK。山口がゴール前に上げていったが横浜DFに弾かれてしまった。
７分、左サイドに出たボールに横浜・城が詰めボールを拾うと、そのまま左足でシュートを打ってくるが、これはポスト右に外れる。
転がしてしまうと水たまりで止まってしまうだけに、ボールを上げてのパスのボールの奪い合いが続いている。
１０分、ウェズレイがペナルティ内でパスを受けるが、水でボールをうまく処理できないでいると、マリノスDFが詰めてきてしまい、結局ボールを奪われてしまう。
１１分、DFの裏に出たボールを処理に出ようと楢崎が飛び出そうとするが、このボールも止まってしまい、あわててDFが詰めて来てこれを処理する。そのまま楢崎が行っていたら、相手FWに先に取られていただろう。難しい状態でのボールの処理を求められる今日の試合だ。
１２分、横浜・ブリットがドリブルで強引に上がってきてからシュートしようとしたが、ボールをキープしきれず、楢崎が飛び出してこれをキャッチする。

１５分、マルセロがDFの裏に浮き球を入れると、これにウェズレイが反応、シュートに行くが落ちたボールが転がらず、シュートをしっかり足に当てることが出来ず、相手DFの足下へボールは転がってしまう。
１６分、相手ゴール正面、ペナルティすぐ外でのFK。ウェズレイが直接強烈なシュートを狙っていったが、僅かにゴール上に外れてしまった。
１８分、右サイドに抜けたボールにマルセロが反応して走り込むが、これもボールがうまく処理できず、相手DFと交錯してボールを前に出して行くことが出来なかった。
２０分、左サイドを上がってきた横浜・ドゥトラがDFを一人かわして、ゴール遠いサイドに上げてくると、これに詰めていた選手が頭で合わせてくるが、シュートになったボールは楢崎が正面でがっちりとキャッチする。
２３分、相手陣内でのボール回しからペナルティエリアにボールを入れてゆくと、岡山が走り込んでゆくが先にクリアされてしまう。
２４分、相手DF裏の左サイドに出たボールに岡山がまたも詰めていくと、飛び出してきたGK川口をかわすがそのままボールを折り返すことが出来ず相手ボールに。
２６分、石川のがんばりから右からのCKのチャンスをえると、ゴール正面に上がったボールを詰めていた選手がボレーをしてゆくが、空振りしてしまった。
２７分、DFの裏に出た長いボールにウェズレイが一気に走り込むが、横浜のDFナザが戻って来てこれをクリアされてしまう。抜けていればチャンスだっただけに惜しいシーンだった。
２９分、ゴール正面の危ない位置で横浜・ブリットがフリーでボールを受け危ない場面になるが、詰めてきた名古屋のDFを倒してしまいこのピンチを逃れる。
３０分、相手ペナルティ内左に岡山がドリブルからDFをかわして抜けだそうとしたが、倒されてしまいチャンスをつぶされてしまう。

３１分、ゴール前に攻め込まれ楢崎の前を左右にボールを回され、最後左からシュートを打たれるが、ボールが楢崎の前でブレーキが掛かり、これを拾って決定的場面を
凌ぐ。
相変わらずの激しい雨でピッチ上ではあちこちに水たまりが出来て、両チームの選手ともボールの扱いにあぐねている場面が見受けられる。
３５分、左サイドでマルセロが相手DF・松田をかわしてゴール前に上げてゆくと、ウェズレイが走り込んで飛び込むが、GK川口が飛び出し手先にこれをキャッチしてしまう。またしても惜しいチャンスを逃してしまう。
３７分、相手陣内右中寄りの位置でのFK。石川がゴール前に入れてゆくが頭で弾き出されてしまった。
３８分、左からゴール前の横浜・ブリットにボールが出るとあわやの場面になるが、大森が体を張ってこれを防ぎ、なんとかピンチを逃れる。
４０分、相手陣内左でのFKのチャンス。山口がゴール前に入れてゆこうとしたがミスキックとしまい、相手DFに簡単にクリアされてしまう。こぼれ玉を酒井が詰めてシュートしようとしたが、これも相手DFに止められてしまう。
４２分、横浜が右からゴール前に詰めていたブリットに良いボールが入るが、これをタイミング良くシュートできなかったため、DFが詰めよる余裕が出来、ボールをキッチリとクリアする。
４４分、右サイドからの酒井のロングスローのボールを山口がトラップからシュートまで持ってゆくが、バランスが悪くシュートはポスト左に外れてしまった。
ロスタイム１、ウェズレイが右サイドのDFの裏に出たボールに反応、そのまま右足で雨をものともしない強烈なシュートを放つが、ボールは惜しくもクロスバーの上を越えていってしまった。結局前半はここで終了。相変わらずの厳しいコンディションの中、両チームとも決定的な場面をなかなか作ることが出来ず、０−０のままで折り返すことに。

後半の試合の流れ

全１８０分の試合、残り４５分となったナビスコ杯準決勝。１点ビハインドのグランパスにとっては、なんとか２点以上取って勝ち抜いて決勝進出をはたして欲しい。

エンド変わって左から右に攻撃するグランパス。
１分、左からの横浜のCK。ニアサイドに出たボールをドゥトラが左足でシュートしてくるが、うまく当たらずゴール右に大きく外れる。
２分、左サイドを上がったマルセロが右サイドのスペースにボールを折り返してゆくが、大きく流れてしまいそのままボールはラインを割ってしまう。
３分、右からのFK。酒井がゴール前に早いボールを入れてゆくがDFに頭で弾かれる。
４分、右から横浜・城がドリブルで持ち込むとDFが一人かわされペナルティ内まで攻め込まれるが、もう一人が詰め、なんとかクリアに逃れる。
６分、右サイドをドリブルで上がってゆく酒井が倒されFKに。酒井が今度はゴール正面に高めのボールを放り込むが、川口に直接キャッチされてしまう。
８分、左サイドをドゥトラに持ち込まれ、粘られるとこれを倒してしまい危ない位置でFKを与えてしまう。遠藤がゴール前に早いボールを入れてくるが、ここはなんとかウェズレイが頭でクリアし、ピンチを逃れることが出来た。
１０分、中盤のボールを拾った酒井が前線に走るウェズレイに長いボールを出してゆくが、このボールは流れてしまいラインを割ってしまう。
１１分、早い展開からのボールを中村が右サイドからゴール前に入れてゆくと、ゴール前で待っていたマルセロが相手DFに倒されるが、PKを貰うことは出来ず得点するチャンスを得ることは出来なかった。よもやの場面だったが残念なジャッジだった。
ここでDF平岡が怪我でピッチを一時的に去り、一人少ない状態になるが、その後、今度はマリノスのDFナザも怪我でピッチを出ることになる。
１４分、結局、両選手ともに戻れそうになく交代に。横浜１人目交代：ナザ→小原、名古屋１人目交代：平岡（靖）→古賀

１６分相手陣内やや左ペナルティすぐ外でのFK。ウェズレイが直接ゴール左上を狙ってゆくが、川口に手で弾き出されてしまう。川口のファインセーブにやられてしまった。
なかなか得点の入らないこの試合。雨のために決定的な場面を作ることが出来ず苦しんでいる状況だ。しかし、ここに来てじわりじわりと押し込んでいるだけになんとか先取点が欲しいところだ。
２１分、名古屋２人目交代：岡山→原
三浦監督はここでスピードのある原を入れて勝負に出てきた。なんとかこの膠着状態を打開したいところだ。
２２分、左からのCK。ウェズレイが遠いサイドに詰めていたマルセロに合わせようと蹴ってゆくが、相手DFに体を寄せられ思うようにプレーさせて貰えず、このボールを受けさせて貰えなかった。
２３分、左サイドからのボールに横浜・平間が右から詰めてくるが、これをうまく処理することが出来ず、ゴールを狙うことは出来なかった。
２５分、右からのCK。ウェズレイが蹴っていったがボールがラインを割ってしまい相手ボールになってしまう。
２７分、右サイドを走るウェズレイにボールが出ると、これを持って上がってゆくが、DFに詰め寄られなんとかゴール前に折り返すも、簡単に弾かれてしまった。

３０分、右から入ってきたボールをフリーで受けた横浜・ブリットがシュートにくるが、スリップしてバランスを崩してのシュートは大きく右に外れる。
３２分、相手ペナルティすぐ外、ゴール正面の位置で横浜のハンドでFKを得る。ウェズレイが右隅に狙っていったが僅かに外れ枠を捕らえることは出来なかった。ほんの僅かだったが、無情にもボールは枠の外に行ってしまう。
３４分、自陣でのこぼれ玉を西澤がDFの裏に長いボールを放り込んでいったが、飛び出した川口に直接取られてしまう。
３７分、右からのゴール前のボールを川口がこぼしてCKに。左から中村がゴール前に入れてゆくが、川口のパンチングではじき返される。
３８分、相手陣内でのFKをゴール前にウェズレイが狙って蹴ってゆくが、川口に直接取られてしまった。
３９分、ゴール前で横浜・城がドリブルからシュートにくるが、楢崎がこれをファインセーブで止め、失点を防ぐ。
４０分、横浜が右サイドからの展開からゴール前に放り込んでくるが、このボールは楢崎ががっちりとキャッチ。
４１分、横浜２人目交代：城→木島
４２分、代わって入った横浜・木島が自ら持ち込むと、最後ゴール前に蹴り込んでくるが、ここはDFがこれをカバーしてラインを割らせる。
４３分、ゴール前での混戦からの浮き球を正面で待っていた古賀が頭で押し込もうとしたが、川口の正面に行ってしまった。
４４分、酒井が右に開いてからゴール前に放り込もうとしたが、うまく当てることが出来ず相手に弾き出されてしまった。
ロスタイム１、山口がゴール前から左に流れてボールを押し込もうとするが、DFに寄せられシュートまで持って行くことが出来ない。
ロスタイム２、横浜３人目交代：ブリット→坂田、名古屋３人目交代：中村→アドリアーノ
ロスタイム３、ゴール正面に入ってきたボールをウェズレイが直接シュート。ジャストミートしたものの相手DFに当たりゴールを割ることは出来なかった。続く右からのCKのボールは、頭に当て押し込もうとしたが、川口時に弾かれてしまい枠を捕らえることは出来なかった。結局両チームとも１点も挙げることもなく試合が終了。この結果、グランパスは準決勝敗退という結果に。最後まで応援ありがとうございました。