8月18日(土)−J1リーグ2ndステージ第2節:「ヴィッセル神戸戦」

前半の試合の流れ

〜前半15分

第2節・神戸戦。今日をどう勝つかが2ndの内容を占うといってもいいほどの試合だ。気持ちよく勝ちを決めて欲しいところだ。

右にエンドを取って、名古屋サポーターの力強い応援を後押しにグランパスのキックオフで試合開始。
開始いきなり、中央エリアあたりでボールを拾った神戸・シジクレイがDFの裏に長いボールを放り込んでくるが、これはGK楢崎が直接キャッチ。
両チームとも激しいあたりで相手のボールを奪っての攻撃に展開したいところだが、なかなかボールが繋がってゆかない。
3分、右サイドでDF平岡(直)が、神戸・茂原に抜かれると、ゴール前に攻め込まれるが、ゴール前に出たボールはGK楢崎が体で押さえ込み、このピンチを救う。
5分、今度は左サイドを、神戸・松尾に抜かれそうになるが、今度はDFがきっちりケアし、ボールを入れさせなかった。
6分、相手ゴール前での混戦でウリダが粘って前に出したボールを後ろからウェズレイが拾うと、これをそのまま強烈なミドルシュート。しかしボールはクロスバーを越えていってしまう。
8分、味方のパスミスのボールを奪われると、ゴール前に出してゆこうとしたボールをウリダがファウルしてしまい、ゴール正面約30mあたりでの神戸のFKとなる。これをシジクレイが直接狙ってくるが、ボールは大きくゴールを越えてゆく。
両チームともここまでは相変わらずプレスがしっかりとしており、相手選手がボールを持つとどんどん詰めていき、次の展開を未然に防いでいる状況だ。なかなかどちらもボールが落ち着かず、決定的な場面を作ることが出来ていない。
13分、中盤での競り合いからボールを拾われ、茂原から右のサイドに走るダニエルにパスをだされるが、ここはボールが長くサイドを割る。

〜前半30分

16分、神戸が右からのCK。遠いサイドの茂原が頭で折り返したボールをダニエルが右足のボレーで直接狙ってくるが
これはボールが浮いてしまい、ゴールを越えてゆく。
17分、相手陣内右サイドでウェズレイがボールを持って粘ると、戻りながらの態勢からゴール前のスペースにボールを入れてゆくと、ここの森山が詰めてゆくが、ボールを触る前に相手GKに先にキャッチされてしまった。
19分、中央のウェズレイから右の石川へ。これを石川がアーリークロスでゴール前の森山に当ててゆこうとしたが、相手DFが先にこれを止めてしまい、飛び込んだ森山は触ることが出来なかった。
20分、相手ペナルティすぐ外、右よりの位置という絶好の場所でFKのチャンス。
ウェズレイが壁の右横を巻いてゆくボールを蹴ってゆくが、惜しくも相手選手に当たってしまい、得点チャンスにむすびつけることはできなかった。
23分、左サイドで神戸・望月がボールを持つと、ゴール前に入れてくる。これをクリアしたDFのボールを拾った神戸・茂原が左足でシュートを打ってくるがボールは右のサイドネットに。
【得点】26分、右に山口から流れてきたボールを、またも石川がゴール前に早いクロスを放り込んでゆくと、今度は森山がきっちりと頭であわせ先制する。さすが石川、そしてこれに応える森山。この得点で神戸のDFが少しずつ下がり出すと追加点を狙ってゆけるはず。ここは積極的に攻め込んで欲しいところだ。
28分、またも右に出たボールを今度は上がっていってグラウンダーで折り返してゆくが、神戸のDFに足で弾かれてしまった。
29分、中村がボールを受けると早い展開でDFの裏に走るウェズレイに放り込もうとするが、これはDFに阻まれてしまう。

〜前半終了

30分、カウンターから、神戸・茂原が右サイドからゴール前に上げてくるが、GK楢崎が飛んでこれをキャッチ。
31分、相手ペナルティ内で、高くバウンドしたボールをウェズレイがGKをかわして押し込もうとするが、体を寄せてきた相手DFにバランスを崩され、ボールの処理を失敗してしまい、押し込むことが出来なかった。
33分、左サイドの神戸・山口からのボールにゴール前に走り込んだ吉村が頭であわせるが、シュートは右ポストの横を外側に抜けてゆく。
神戸は中盤でボールを持つと積極的にサイドから崩してこようとするが、ここまでは平岡・西澤・海本・石川らDF陣は安定した守備でこの攻撃を凌ぎきっている。
38分、DFの間を狙って抜けようとした神戸・三浦の前にパスが出るが、ここもDFがしっかりと体を寄せこのボールをシュートさせる態勢まで持っていかせず、最後楢崎が詰めてきてこのボールを奪う。
40分、神戸が押し上げてゴール前に攻め込んでくるが、DF陣がしっかりとこの場面でも落ち着いており、ボールを受けた神戸の選手をゴールに向かせない。
神戸1人目交代:山口→藪田
神戸・川勝監督は今ひとつ動きの悪かったMF山口に替えFW藪田を入れ、攻撃的な布陣にしてくる。前半でなんとか追いつきたいというところなのだろう。
43分、右サイドに出たボールを神戸・吉村がゴール前に上げてくる。これに代わって入った藪田が頭で合わせるが、体勢が崩れており、ボールはクロスバーの上に大きく飛んでゆく。
ロスタイム、中盤からのカウンター攻撃で、ウリダが左サイドのスペースに走る森山に長いボールを出してゆくが、飛び出してきた相手GKが先にこのボールを足ではじき返す。そしてここで前半が終了。得点してから余裕が出来ると思っていたが、かえって神戸の積極的な攻撃が目立ち、押し込まれそうになる場面が続いたが、なんとかDF陣を中心に凌ぎきり、前半は1−0のままで、無事に折り返すことが出来た。

後半の試合の流れ

〜後半15分

先制はしたものの、押し込まれ気味だった前半。後半は気分を変え積極的な展開から追加点を挙げて神戸を突き放して欲しい。
サイド変わり、左から右に向けて攻撃するグランパス。

【得点】1分、海本がダニエルを押さえつけてしまい、ゴール正面やや右よりペナルティ外の位置でのFKを与えてしまうと、これをダニエル自らが右足で直接ゴールに決め、同点にされてしまう。
2分、神戸・菅原にゴール前に左から折り返されると、これを平岡がクリアボールをあわやオウンゴールかと思うような処理でCKに逃れる。左からのCKはゴール前にシジクレイなどの高い選手を上げてきて押し込もうとするが、DF陣が踏ん張って、こぼれたボールもなんとかはじき出し難を逃れる。
5分、またもゴール前にかさに掛かって神戸に攻め込まれると、最後詰めていた選手が放ったシュートは枠は捕らえているものの、GK楢崎が左手1本という神懸かり的なセービングでこれを逃れる。
6分、左サイドを神戸・三浦が独走。DF2人をかわして右足でシュートしてくるが、これは辛うじてゴール左に外れる。危ない、危ない。後半に入って得点してから俄然神戸が勢い着いた感じだ。ここは落ち着いて仕切りなおしてこちらのペースにしたいところだ。
10分、神戸・望月が左に開いたところにボールがでるとこれをゴール前に折り返すが、ここはGK楢崎がしっかりとこれを直接キャッチ。
11分、相手ゴール前でこぼれたボールを岡山が転びながらも左足でシュートしてゆくが、これは大きくふかしてしまい、ボールはクロスバーを越えてゆく。
13分、山口とのワンツーからウェズレイが右に抜けると、相手DFの間を抜いてスペースに、低く早いボールを入れると、森山が飛び込んでゆくが、相手GKがこれに先に反応し、ボールを奪われてしまう。
ここへ来て、神戸の激しい攻撃が続いている。

〜後半30分

16分、自陣左ペナルティすぐ外でファウルを犯し、危険な位置でのFKを神戸に与えてしまう。ダニエルがゴール前に落ちるボールを蹴ってくるが、これには楢崎がしっかりと反応し、直接キャッチする。
17分、相手ゴール前での壁パスでウェズレイが抜けようとしたが、タイミングが合わずDFに弾かれてしまうが、こぼれ玉を山口がミドルシュート。が惜しくもボールはクロスバーの上に僅かに外れてしまう。
【得点】19分、ゴール前での競り合いから、一度は弾き出したボールを右サイドで望月に拾われ、これを折り返したボールを三浦に押し込まれてしまい、逆転されてしまう。
DF陣が神戸のサイドからの攻撃にバランスを崩したところをやられてしまった。ここは落ち着いて気持ちを持ち直してまず同点に。
22分、神戸の左からのCK。三浦がゴール前に蹴ってくるが、これは楢崎が直接キャッチする。
23分、相手陣内に攻め込みウリダからのボールにDFの裏に抜けて岡山が受けようとするが、ここは神戸DFがしっかりと寄せ、シュートさせてもらえない。
25分、ウリダが今度はDFの裏に抜けるウェズレイに出してゆくと、これをGKと1対1でウェズレイがループ気味のシュートをしてゆくが、相手GK・掛川の飛び出しで弾かれてしまう。
26分、神戸2人目交代:菅原→北本
27分、右に開いた森山に岡山からボールが出ると、これを折り返すが、ボールは流れてしまい、反対サイドのウェズレイが受けるもののトラップが精一杯で、結局相手DFに詰められて奪われてしまった。2ndボールを拾っての次の展開が今ひとつ遅いのか、神戸の選手に詰められてしまい、パスのだしどころを探している内につぶされている場面が目立つこの時間帯。

〜試合終了

31分、神戸の左からのCK。またも三浦が入れてくるが、ここはDFが踏ん張りクリアする。
32分、早い展開から岡山が前に走るウェズレイの前にボールを出してゆくが、これは長すぎてしまい、ウェズレイも走ったが、これに間に合わなかった。
33分、名古屋1人目交代:中村→マルセロ
34分、早速代わって入ったマルセロが、岡山、森山とパスを繋いで攻め込んでゆくが、最後パスの受けるタイミングが合わず相手に奪われてしまった。
36分、自陣右サイド、ペナルティすぐ外で相手を倒してしまいまたも危険な位置でFKを与えてしまうが、ここはゴール前に入れてきたボールを楢崎が弾き難を逃れる。
37分、神戸3人目交代:ダニエル→布部
39分、右に抜けた森山がパスを受けると、これをゴール前に入れてゆくが、ゴール前の選手はこれに合わせることが出来なかった。ここに来て、グっと両チームの選手とも運動量が落ちてきている。残り時間僅か、なんとか同点にし試合を振り出しに戻し、さらには逆転を目指して欲しい。がんばれグランパス!
43分、ペナルティすぐ外、ゴール正面で西澤が相手選手を倒してしまうと、これでイエローカードが出て、この日2枚目となり退場になってしまう。危険な位置からのFKは、相手が蹴ったボールはなんとかクロスバーにあたり、追加点は免れる。
ロスタイム1、スローインからのボールをウェズレイが粘って岡山に戻すと、これを反対サイドに詰めていた選手に上げてゆくが合わせるのが精一杯で押し込むことが出来ない。1人少ない中でなんとか攻撃の起点を作ろうとするが、なかなかボールを拾うことが出来ない。
ロスタイム2、攻め上がったところをボールを奪われ逆にカウンターをくらうと、最後、神戸・布部が楢崎との1対1の場面を楢崎に阻まれ、なんとか追加点は免れる。
しかし、ここで審判の長い笛が鳴り試合終了に。残念ながら逆転はならず、今日の試合は、1−2で落としてしまい連勝はなりませんでした。最後まで応援ありがとうございました。