7月14日(土)−Jリーグ1stステージ第14節:「サンフレッチェ広島」戦

協力:東海ラジオ放送

前半の試合の流れ

〜前半15分
波のように押し寄せる拍手の中を、選手が入場してくると、サポータのボルテージは最高潮に。スタンドには赤と白で“PIXY”の人文字が浮かび上がる。今日のこの瞬間が永遠に終わらずに続いてくれることを願うかの如く、響き渡る応援の中で、試合がいよいよキックオフ。
左にエンドを取ったグランパスエイトのキックオフで試合開始。
1分、中央で早速ボールを拾ったピクシーが左の中谷に出してゆくとこれに走り込むが、ここは相手DFが詰め、折り返すことが出来ず、ボールを戻すことに。
2分、左サイドでピクシーが拾うと右に流し、これを早いボールで折り返すと、ゴール前で早速競り合うが、相手DFがクリア。右からのピクシーのCKは遠いサイドを狙うが、詰めた選手は広島のDFの寄せに折り返すことが出来なかった。ピクシーがボールを持つと激しいほどの声援と応援の声が上がる。
4分、右に上がった大森が早いクロスを折り返すが、ここは詰めていた選手がなく相手ボールに。
5分、広島が味方DFの相手スペースを狙ってミドルシュートを放ってくる。一瞬判断が遅れたGK楢崎だったが、何とかこぼしながらもこれを拾う。
6分、高い位置でのDFの空いた右サイドをワンツーで抜かれると、最後シュートを打たれるが、これは精度が悪く、ゴール左に大きく外れる。
ピクシーには広島MF・沢田がここまではぴったりとマークについてあまり自由にボールを持たせて貰えない。
9分、ペナルティエリア外左での競り合いでのこぼれ玉を、広島・久保がシュートするが、これも当たりが悪く、大きくゴールを越えてゆく。
10分、広島・コリカ、大木にDFが裏をとられそうになるが、ここは相手FW久保の動きが逆だったためマイボールに。
【得点】11分、右に流れたウェズレイが早いボールでゴール前に折り返すと、ここにドンぴしゃで詰めた森山が押し込み、1−0に。幸先のいい展開だ。

13分、中央エリアでのFK。ピクシーが長い縦パスでDFの裏を狙うが、長すぎてしまい相手GKが飛び出してこれをキャッチ。
14分、広島にゴール前に攻め込まれると、飛び出したGKをかわしてシュートされるが、ゴール前にまもっていた選手がこれを体で弾き、同点にされるのを防ぐファインプレー。

〜前半30分

15分、上がっていたDFの裏を抜かれると、GK楢崎と1対1からシュートをされるが、ここは正面でがっちりとこれを押さえる。
16分、左でウリダが拾うと、反対サイドを走るウェズレイに長いボールが。これに走りながらの態勢からウェズレイが右足一閃、強烈なシュートを放つが、ボールは惜しくもクロスバーの上に当たって弾かれてしまった。
18分、競り合いからのボールを拾われると、広島・久保がドリブルから左足でミドルを打ってくるが、これはゴール右に外れる。開始からの勢いに両チームともちょっと疲れたのか、お互いボールを回すシーンが目立っている。サポータもやっと落ち着いて試合を観戦しているのでは、といった落ち着いた雰囲気に。
21分、中央からピクシーが右に流れる振りをしてヒールパスを出すと、これに山口が詰めミドルシュート。しかし、これは大きくゴールポストを越えていってしまった。
22分、ペナルティから15m付近での広島のFK。広島・服部が左足で直接狙ってきたが、これも精度が悪く、蹴ったボールはゴールの上に大きくとんでいった。
24分、森山が相手DFの裏に抜け出てGKと1対1になるがこれはシュートまでゆけず。
25分、相手ペナルティ右すぐ外でのFKのチャンス。ピクシーは左の山口にマイナス気味に流すと、これをゴール前の狭いスペースにグラウンダーのシュート。しかし、海本も詰めていたが相手GKはこれをこぼさず、倒れ込みながらキャッチする。
27分、自陣での競り合いからボールを奪うと、前線に走るウェズレイに長いボールをピクシーが放り込むが、これは相手DFが競り勝ち、ウェズレイはシュートまでもってゆくことが出来なかった。
広島は再三、久保・大木と行った選手を楔にしてDFの裏に抜け出ようとするがここはしっかり守っている。
30分、左からのCK。ピクシーは大きく曲げて遠いサイドの西澤に当ててゆくが、これは相手DFがクリアしてしまう。

〜前半終了
31分、右サイドで大森が相手DF2人を引き連れて上がっていって、折り返そうとしたが、相手DFが結局競り勝ち、ボールを奪われてしまう。
33分、大森が競り合いながら相手DFの裏人毛用としたウェズレイに出すと、DFをかわして抜けたウェズレイが相手DFを倒してしまい、チャンスにすることが出来なかった。
34分、ピクシーが左で相手MFを交わして、中谷にだすと、これをゴール前に走る森山にスルーパスを入れるが、相手DFの寄せに森山は倒されボールを奪われてしまった。
ここに来て試合のテンポが遅くなったのを盛り上げるようにサポータの声援が始まる。ここでもう1点追加点を挙げて後半を楽にしたいところだ。
37分、逆に広島に攻め込まれ久保にシュートまで持ってゆかれるが、これはGK楢崎がしっかりキャッチ。
38分、相手DFの裏に抜けたウェズレイが右に流れながら、右足で強烈なシュートを放つが、これは残念ながらサイドネットを揺らすだけだった。
40分、相手陣内でのボールの奪い合いからピクシーが拾うと、相手選手の詰めたところで長いヒールで流すと、大森が上がってゆくが倒されてしまい、チャンスに結びつけることが出来なかった。
42分、右サイドで広島・久保に粘られて折り返されると、反対サイドに詰めた選手に頭であわせられそうになるが、これはタイミングが合わず得点されることはなかった。
【得点】44分、海本が久保との競り合いでボールを拾われ、これを最後左足で決められてしまい、同点とされてしまった。

ロスタイム1、相手ペナルティ付近でピクシーがボールを持つと、相手DFを1人かわすと左足でシュートするが、これは相手DFに当たって弾かれてしまい、ゴールネットを揺らすことは出来なかった。
試合は、このまま前半が終了する。追加しておけば楽だったはずが、かえって同点にされてしまう。後半に期待したい。

後半の試合の流れ

〜後半15分

いよいよ残り45分となってしまった、ピクシーのホーム最終戦。何とかしてこれを勝利することが、彼への最高のプレゼントのはず。早い時間帯で得点を挙げて、一気に決めて欲しいものだ。

エンドかわって右からサポータの待つスタンドに向けて攻め込むグランパスエイト。
開始早々左に抜ける森山が中央に折り返すと、これをピクシーがスルーして、山口が強烈なシュートを放つと、相手GKは反応するのが精一杯でCKに。
1分、左からのCKは、相手DFがクリアしたボールがゴール前に落ちたところをウェズレイが頭で押し込もうとしたが、これは相手GKの正面に。
【得点】3分、広島・大木に右サイドから切れ込まれると、DF陣が詰めてゆくが、動きが消極的になってしまって、これをかわされ右足でゴール左隅に決められ、なんと逆転されてしまう。

【得点】5分、左サイドで相手DFを翻弄するかのように、1人股抜きすると、もう一人詰めた選手も抜き去り、最後左から中央に切れ込んで、最後相手DFをよく見てゴール前に詰めた森山にパス。あとは森山がこれをきっちり押し込んで、ついに同点に!!やったぜ、ピクシー!ナイスアシスト!!

6分、中央エリアでのボールをピクシーが拾うと右サイドを駆け上がる大森に長いボールを入れると、これがぴったりと合い、大森がペナルティ内に切れ込むが相手DFに寄せられ、ボールを奪われてしまう。
8分、またも右サイドから、今度は広島・コリカに持ち込まれるが、今度はGK楢崎が詰めてシュートを防ぐ。
9分、またも左サイドでピクシーが相手DFをかわしてボールを持ち上がると、相手DFが寄せたところを切れ込んできた中谷にパス。これを中谷が右足でシュートするが、ここは相手DFが体に当てはじき返す。
10分、左からのCK。ピクシーがゴール前に落ちる早いボールを放つとウェズレイが詰めるが、これは相手DFが弾き出し右からのCKに。右からのボールは味方選手が受ける前に相手DFが弾き、ボールを拾うことが出来なかった。
12分、広島・久保が右サイドでボールを受けると、左足で、反対サイドを上がってくる大木を狙うが、これはボールが流れてしまい、ラインを割ってしまう。
13分、相手ペナルティ内でウリダからのボールをピクシーは受けると右サイドの空いたスペースに走る大森に出してゆくが、僅かにボールが長すぎてしまい受けることが出来なかった。
14分、広島1人目交代:森崎→藤本
〜後半30分

16分、広島2人目交代:駒野→八田
18分、広島3人目交代:久保→高橋
広島がここへ来て一気にメンバーを代えてきてリズムを代えようとしてきている。
19分、名古屋1人目交代:中谷→滝澤
20分、右からのCK。ピクシーは遠いサイドにいた山口を狙ってゆくが、これは相手DFに競り負け、ヘディングはするものの、流れてしまいラインを割ってしまう。
21分、左サイドを抜け出た滝澤がそのまま駆け上がりながら折り返してゆくが、これは長すぎてしまいそのままゴールラインを割ってしまう。
22分、自陣でボールを受けたウェズレイが前線に一気に走る滝澤に長いボールを出すと、これに追いついた滝澤がペナルティ内へ切れ込んでゆくが、戻ってきたDFに阻まれシュートはするものの、相手に当ててしまい、ボールは奪われる結果に。
23分、名古屋2人目交代:大森→藤田
24分、左サイドのスローインのボールをピクシーがトラップしながら相手をかわしてマイナスのボールをゴール前に入れてゆくが、ここは詰めきれず、相手DFに掻き出されてしまった。
広島のDFが自陣でボールを回すとスタンドからは激しいブーイングの嵐がおこる。
28分、相手陣内中央左でのセットプレーのチャンス。ピクシーの蹴ったボールはゴール遠いサイドへとのびてゆき、これに目測を誤った相手GKの手先を抜け、詰めた西澤が折り返すと、ゴール前にこぼれたボールを詰めた選手が押し込もうとしたが、ここは相手DFが体を張って止め、得点することは出来なかった。
30分、相手陣内右、ペナルティすぐ外でウェズレイが倒され、絶好の位置でのFKを得る。ピクシーが高ぶる気持ちを押さえるようなゆっくりとしたステップから直接狙ってゆくが、壁の選手に当たってしまい、こぼれたところをサイドピクシーが左足で蹴ったボールも最後押し込むことは出来なかった。

〜後半終了
32分、相手陣内でのこぼれ玉をウリダが左足でシュート。このボールは惜しくもクロスバーの上に。
34分、左からの藤田のロングスローのボールをゴール前に落とすとウェズレイがシュートしようとするが前を向かして貰えず、藤田に流れると、これを右足で藤田がシュートするが、相手GK正面に。
36分、ウリダが早いボールを左を走る滝澤に出すと、これを拾って折り返そうとしたボールを相手DFに当てCKを得る。
37分、左からのCKは、ゴール前での競り合いから反対サイドに流れるが、詰めている選手がなく折り返すことが出来なかった。
38分、カウンターからの早いボールにウェズレイが反応してドリブルで上がると、これをペナルティ内ぎりぎりでゴール前に詰めた森山に流すが、合わせようとしたところでDFが戻りこれをクリアされてしまう。右からのCKを得るものの、ピクシーの蹴ったボールは詰めてきた選手が体を張って止め、ボールは相手に渡ってしまう。
41分、相手ペナルティエリア近くでウェズレイがボールを持ったところを倒されるが、これはファウルをとてもらえず相手ボールに。
42分、ピクシーがボールを持つと、緩急をつけて相手DFをかわしてペナルティ内に切れ込むが、これは寄せてきたDFにボールを奪われてしまった。
43分、広島の早い攻撃からDFがあわてて戻ってシュートをクリアするがCKになってしまう。しかしCKのボールはゴール前に詰めたDFがしっかりと弾き出す。
ロスタイム1、広島・藤本に右サイドを持ち込まれるが、最後相手のボールに藤田が詰め、相手のチャンスの芽をしっかりと摘む。
ロスタイム2、相手陣内でボールをピクシーが奪うと、相手DFの寄せたところをウェズレイに短くスルーパス。これをウェズレイが右足でシュートするが、僅かにバーの上に。
ロスタイム3、味方DFが抜かれ、広島に粘られながら最後シュートを押し込まれるが、これは辛うじてオフサイドに。
(ふ〜、、、。)そして、試合はファンのピクシーとの別れを迎えたくない気持ちの表れなのか、2試合続いての延長戦に突入してしまう。

延長〜試合終了の流れ

〜延長前半〜試合終了

サポータとの別れを惜しむかのように試合は延長戦に突入。出来ることなら永遠にこの試合が続いて欲しいと思うのが、すべてのサポータの気持ちかも。
エンド代わって、左から攻める広島のキックオフで延長開始。
広島4人目交代:コリカ→森保
1分、ピクシーから右サイドを走る藤田に長いボールがでるが、このボールは飛びだした広島GKが先にキャッチしてしまう。
2分、中央のウリダから左の滝澤にパス。これを浮かして反対サイドに上がってきた藤田が頭で押し込もうとしたが、相手GKの正面に行ってしまう。
4分、相手ペナルティエリア付近でピクシーがボールを持つと、左に流れて相手DFを抜こうとしたが、これは詰められ相手ボールに。
5分、そしてついに凄いことが、、、。ウェズレイが相手ペナルティ内で相手DFに倒されるとこれがPKに。もちろんこのボールを蹴るのはピクシー。自らボールをセットすると、最後長かった試合をじっくりと思い出すかのように軽いステップでボールを右足で蹴ると、ボールは吸い寄せるようにゴール左隅に。そして試合はこのVゴールで終了。名古屋が見事3−2で広島を管しました。もう言うことはありません。ピクシー、最後の最後までありがとう。