7月11日(水)−Jリーグ1stステージ第10節:「清水エスパルス」戦
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前半の試合の流れ
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〜前半15分
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開始前までは昼間の熱気が残っていた瑞穂陸上競技場も、試合前になると若干穏やかになり、軽く風も吹いてきてピッチ上のコンディションも良くなってきた。しかし、訪れているサポーターの熱気はますばかり。両チームのメンバーがピッチ上に現れるとそのボルテージは最高潮に。
左にエンドを取った名古屋グランパスにたいし、右から攻める清水のキックオフで試合がキックオフ。
清水はピクシーがボールを持つと早速戸田が仕掛けてきている。今日はこの2人の絡みも見物だ。
2分、清水・安永が戻したボールをDF・斉藤が直接シュートするも、これは大きく外れてゴールを越えていった。
両チームの選手ともボールがうまくまとまらず、プレーが続かないためこの時間帯は相手の動きのさぐり合いといった様子になっている。
4分、福田がポストになってピクシーの戻すが、清水DFが詰めて来て自由にさせてくれず、ボールを奪われてしまう。
5分、相手ゴール前でピクシーがボールを後ろの山口に流すと、これを直接ミドルを放ってゆくが、残念ながらゴールを越えていってしまった。
6分、海本が左サイドの前に出来たスペースに中谷を走らせるが、これはパスが長すぎてしまい、そのままゴールラインを割ってしまう。左サイドで中谷が再三突破をはかるが、なかなか固い守備に合い前に行かせて貰えない。
9分、中盤でのパスを奪われ、ゴール前に攻め込まれると、最後ゴール前のバロンにボールが渡るが、ここはDFが寄せシュートを打たせなかった。両チームとも少しずつ攻撃の形を作りだしてきた。
11分、清水・平松にドリブルで仕掛けられボールを奪おうとしたところで倒してしまい、ペナルティすぐ外左での清水のFKになる。これを森岡が蹴ってくるが、ゴール左に外す。
12分、左サイドでピクシーが競り合いながらDFをかわすと右サイドを上がってきた大森にパスを入れてゆくと、これを頭で折り返すが、中央には他の選手が詰めきれず、このチャンスをものにすることが出来なかった。
14分、左サイドで中谷がDF2人を引き連れ、突破をはかるが最後逃げ切れず倒され、ボールを奪われてしまう。
15分、清水の左からのCK。アレックスが入れてくるがDFが頭でしっかりクリアする。
【得点】福田がDFの裏に抜け出し、最後GKと1対1になるがゴール前でGKをかわすと、落ち着いてこれを右足で押し込み1−0とする。幸先の良い得点だ。今日はこの調子でいって欲しい。
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〜前半30分
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良い時間帯での得点で意気上がるグランパスイレブン。
18分、相手陣内右、真ん中当たりでのセットプレーのチャンス。ピクシーが大きく曲がるボールを相手DFとGKの間に入れてゆくが、飛び出した清水GKがパンチングで、辛うじてこれを弾きだす。
グランパスDF陣はここまで清水・バロンを押さえ込み、ここまでは抜群の守備を見せている。
20分、自陣ゴール正面ペナルティ外10m当たりでの清水のFKもDFが詰め寄りゴール前まで入れさせなかった。
21分、左からの清水・アレックスの折り返しにゴール前でバロンの頭が競り勝ち、このボールをヘディングシュートされるが、これはクロスバーの上に。一瞬、ひやりとする場面だった。
23分、中央からパスを繋ぎながら最後山口がペナルティエリア近くで右に流れたウリダにパス。これを右足でループ気味にGKの後ろのスペースに落とそうと狙っていったが、GKがジャンプしてこれをキャッチしてしまう。
ここまではグランパスがしっかり試合を支配している状況が続いている。
25分、DF西澤が相手DFの裏に縦パスを入れるが、これはピクシーがオフサイドを取られ、攻撃に繋ぐことができなかった。
28分、中央を清水のFWに突破されそうになるがDFが詰め寄り、相手のこぼれたボールを拾い、シュートまで行かせなかった。
30分、清水の左からのCK。アレックスが曲がるボールでバロンを狙うが、これはGK楢崎がパンチングで弾く。こぼれ玉を再度アレックスに折り返されるが、バロンをしっかりマークしていたためヘディングシュートを決めさせるまでには行くことなく、このボールをクリアする。
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〜前半終了
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名古屋は左からの清水・アレックスからの折り返しからのボールによる攻撃以外、清水の攻撃を早い時点でつみ取っており、ここまでは3バックもしっかりと機能し、いい形でここまで来ている。
34分、相手陣内中央、右当たりでのセットプレーのチャンスはものにすることが出来なかったが、こぼれ玉を拾って右に展開、ピクシーがグラウンダーの早いボールを中央に折り返すが、これは清水DFが先に足に当て、味方選手がこれを受けることは出来なかった。
37分、右サイドから大きなサイドチェンジで左のアレックスにパスが通ると、これを折り返そうとするが、今度は大森がしっかりとマークし、折り返しのボールを足に当てCKに逃れる。
38分、左からの清水のCKは平松が入れてくるが、ここもGK楢崎が長い手でこれを弾き出し、清水に得点のチャンスを与えることはなかった。
40分、相手陣内をパスを回しながらじわじわと攻め込むと、右サイド浅い位置からピクシーがゴール前の福田・森山の頭に当ててゆこうと早いボールを蹴るが、これはパスにタイミング合わず、そのままゴールラインを割ってしまった。
41分、相手陣内のFKのチャンス。ピクシーが早いリスタートからゴール前にボールを入れてゆくが、福田が相手DFに体を寄せられ、思うようにプレーさせて貰えずシュートまでもってゆくことが出来なかった。
44分、長いボールが後ろからでると、福田が前に落とし、これをピクシーが拾ってすかさず相手DFの裏に出して、森山を走らせようとしたが、これはパスが相手DFに当たってしまい、チャンスに出来なかった。
ロスタイム1、ピクシーの技ありのドリブルからのパスを山口が受けたところで倒されると、相手ペナルティ外の良い位置でセットプレーのチャンスを得る。ここでピクシーが右の大森に流して走らせようとしたところで前半が終了。
いい時間帯での先制点で、チーム全体の動きも良く、DF陣も相手FWをしっかりと押さえ、ここまでは満足のいく試合展開といえる。このまま後半もこのプレーを続けていって欲しいところだ。
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後半の試合の流れ
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〜後半15分
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試合直前には吹いていた風もぴたりと止んでしまい、ピッチ上は名古屋特有の蒸し暑さが戻ってきた瑞穂競技場。
この厳しいコンディションの中、体力をどうコントロールするかが両チームの選手の後半の課題といえる。
エンド代わって今度は右から左に攻めるグランパスエイト。
清水1人目交代:安永→澤登
開始早々、清水・伊東が右サイドをドリブルしながらするすると上がってゆくとゴール前に折り返してくるが、これはGK楢崎正面に。
3分、左で競り合いながらウリダがボールを得ると、中央の中谷からピクシーへとパスが渡るが、ここは清水DF陣が落ち着いて詰め寄り、ピクシーに前を向かせず、チャンスを作らせて貰えなかった。
5分、中央の澤登から左に走る戸田にボールがでると、DFが詰めたところで倒れるが、これを審判はダイビングと判断。この前に貰ったイエローとで2枚となり、なんと退場となる。これで数的にも優位に立ったグランパスだが、気合いを抜かず、攻撃を続けて欲しい。
数的には不利ながら、ここに来て清水が動きが良くなり、積極的に攻撃を仕掛けてくるが、DF陣が落ち着いてこれを処理している。
11分、相手のこぼれ玉を相手陣内で拾った中谷が中央から攻め込もうとするが、ここは相手DFに前を阻まれ倒されてしまう。
12分、清水が中央から右に走る市川に出してゆくと、これをゴール前に折り返してくるが、GK楢崎が落ち着いてこれを処理。詰めてきた選手に触らせなかった。
13分、左から中谷が持ち上がりマイナス気味に折り返すと、反対サイドで待っていた森山が戻してピクシーが攻め込もうとしたが、相手DFに詰められ奪われてしまった。
【得点】14分、一瞬の隙をアレックスにDF陣が抜かれ、そのままGK楢崎の横をシュートを決められてしまい、1−1の同点にされてしまう。
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〜後半30分
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清水が1人少ないとは思えないような良い動きになり、積極的にゴール前に攻め立ててきている。ここは何とか清水のリズムを1回断ち切り、しきりなおして落ち着いて攻撃してゆきたいところだ。
18分、清水・アレックスにDF陣が振り回されFKを与えてしまう。ここでゴール右に入ってきた早いボールにバロンが合わせてくると、あわやという場面になるが、何とかDFが体を寄せこのシュートを外させた。
名古屋1人目交代:福田→原
20分、長いボールに清水・市川が追いつくとこれをゴール前に折り返してくる。ここで張っていたバロンにドンぴしゃで合わせられるが、シュートは辛うじて左のポストに当たり、ゴールネットを揺らすことはなかった。
22分、またも市川に攻め込まれ、最後今度はグラウンダーをゴール前に入れられるが、今度はDFが競り合いながら体を入れて、GK楢崎にこれを拾わせる。
23分、名古屋2・3人目交代:中谷→滝澤、大森→藤田
カルロス監督は、ここで一気に2人代えてきた。疲れのみえてきた相手選手にとってもこの交代は効果ありのはずだ。
25分、またも市川が右からゴール前のバロンを狙って入れてくるが、ここはDFが頭で弾き出す。
26分、清水の左からのCKもDFが頭で弾き出すと、これを拾ってカウンターで一気に攻め上がると、代わって入った滝澤から右の原に長いボールがでるが、これを頭で落とそうとしたがボールが長くなってしまい相手GKに取られてしまう。
27分、左からのCK。ピクシーが遠いサイドの西澤に当ててゆくとこれをゴール前に落とし、詰めていた滝澤、原が押し込もうとするが相手GKに弾かれてしまった。
28分、今度は右の藤田からゴール前に折り返しが上がるとこれを押し込もうとするが相手GKのファインセーブにあい、CKになってしまう。
29分、左からのCKを短く流すと、受けたウリダが左足でDFの間を抜いたボールを入れようとしたが、残念ながら弾かれ、奪われてしまった。
グランパスは早い選手を入れたことでどんど攻め上がることが出来るようになってきた。ここで何とか追加点が欲しいところだ。
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〜後半終了
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清水は1人少ないとは思えないような各選手の運動量で攻め込んできているが何とかグランパス守備陣もこれを凌いでいる。逆に攻撃の方は攻め込んではいるものの、代表・森岡を中心とした清水の固い守りにに合い、なかなか最後得点に結びつけることが出来ない。
32分、右からの折り返しは、遠いサイドで滝澤が待っていたが、その頭の上を大きく越えていってしまった。
34分、清水の右サイドからの市川の飛び出しは、今度はDF陣がオフサイドに仕留める。
36分、ピクシーが相手ペナルティすぐ外でドリブルしながら相手DF陣を集めたところでスルーパスをだし、ウリダが相手GK正面から打ってゆくが、これは弾かれCKに。
37分、左からのCKはピクシーが遠いサイドの西澤をサイド狙って、これを折り返させるが相手GKが直接折り返しボールをキャッチしてしまう。
38分、ピクシーが華麗なドリブルから相手ペナルティー内へ入ってゆくと、DFのまたを抜いて最後GKが詰めてきたところを右に出すと、原が詰めてくるがうち切れず、絶好の得点チャンスを逃してしまう。
39分、中央のピクシーから右に開いた藤田にパスがでるとこれを折り返すが、これもゴール前に詰めた選手は当てることが出来ず、ボールは流れてしまった。再三のチャンスをなかなかものに出来ないグランパスエイト。
41分、左サイドで粘った滝澤がぎりぎりで折り返すとこれを相手DFが足に当て、あわやオウンゴールかと言うシーンになったが、GK正面に飛んだのが幸いし得点にはならなかった。
43分、左で滝澤が粘ってCKのチャンスを作る。サポーター席は応援と言うより、もはや絶叫に近い。
左からのCKは、またも西澤が折り返しこぼれ玉をウリダが押し込もうとしたが、相手に逆にこれを奪われてしまった。
ロスタイム1、自陣ペナルティすぐ外でアレックスを倒してしまい直接FKを与えてしまうと、清水・澤登が右足で直接狙ってきたが、ここはGK楢崎が落ち着いてこれをキャッチする。
その後は、一進一退の攻防が続くが、どちらも攻め手を欠きそのまま後半が終了。試合はこのまま延長に突入。攻め込みながら、最後得点が出来なかっただけに、延長の早い時間帯でなんとしても得点してこの試合をものにしたい。 |
延長〜試合終了の流れ
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〜延長前半
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左から右に攻める清水のボールで延長前半が始まる。蒸し暑いピッチコンディションの中、両チームの選手ともかなり体力を消耗し、最後は気力での戦いを強いられそうだ。
1分、中央のピクシーからでたボールを左サイドの原がドリブルしながら持ち込むと、最後シュートはするものの、力泣く相手GK正面に行ってしまう。
2分、右サイドを藤田が上がってゆくが相手DFに詰められ倒されるが、相手ボールの判断をされてしまう。
3分、左サイドをウリダが上がりながらゴール前に放り込むと、前で待っていた原が頭でコースを代え押し込もうとするが、これはGKに弾かれてしまう。
4分、右サイドで藤田が粘ってCKを得ると、右からのピクシーが入れたボールを両チームの選手入り乱れての攻防になるが、最後清水・アレックスがこれを拾い、掻き出されてしまった。
6分、清水が攻め込み右からゴール前に入れようとするがこれは平岡が体を張ってはじき返す。
7分、アレックスにペナルティ外からミドルシュートを打たれるが、これはクロスバーを越えてゆく。
8分、中央の山口から原にパスが通ると、これも一度戻して今度は左の滝澤に。これを左サイド粘ってCKを得る。
9分、左からのピクシーのCKのボールを遠いサイドに飛び込んだ森山が頭であわせてゆくが、僅かにポスト右に外れてしまう。
11分、名古屋4人目交代:森山→酒井。清水2人目交代:平松→山崎
12分、山口からのパスを中央で受けたウリダがこれを左足で相手の意表をつくミドルシュートを打つが、残念ながらこれは相手GKの正面に行ってしまう。
14分、左のピクシーから右の藤谷大きくサイドチェンジのボールがでると、これを粘ってCKを得るが、右からのCKは競り合うことなく清水のDFにはじき返されてしまう。試合はこれで後半に。
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延長後半〜試合終了
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いよいよ試合は延長後半に突入。まさに死力を尽くしての体力勝負の試合に。
開始いきなりアレックスが左から仕掛けると最後ペナルティエリアで中央に張っていた山崎に流すと、これを山崎がシュート。しかしここはGK楢崎が正面でしっかりこれを押さえる。
1分、清水に攻め込まれアレックスにGK楢崎が抜かれあわやVゴールかと思われたボールを、ぎりぎりで海本が掻き出し九死に一生を得る。
2分、DFの裏を抜かれ山崎に危ないシーンを作られるが、ここはDF型詰めてボールを奪う。ここに来てちょっと押し込まれ気味だ。落ち着いてボールを繋いでゆきたい。
4分、右からのCKのチャンス。藤田が流してピクシーに出すと、これをDFを引き寄せてから再度藤田に流すと、これを折り返す。これに詰めた遠いサイドの選手がゴール前に頭で再度入れると、ゴール前に待っていた原が最後これを頭で押し込み、見事Vゴールで清水をうち破る。やったぜ!竜太!!ナイスVゴールだ!このまま、残り2試合も勝って、サッカー人生を日本で終えるピクシーにとって最良のプレゼントにしてあげたいと思います。本当に最後まで応援ありがとうございました。
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