7月7日(土)−Jリーグ1stステージ第13節:「アビスパ福岡」戦

前半の試合の流れ

〜前半15分

心配された雨も福岡サポーターの熱い応援に押されてどこかへ行ってしまったようだ。競技場の上の空は青空も見え始め、七夕の星も見ることが出来るかもしれないような天気に変わった。

試合はグランパスが右にエンドを取って、福岡サポータに向かって攻める形でキックオフ。
1分、こぼれ玉を拾った山口がドリブルしながらグラウンダーのシュート。が、これはゴール左に外れる。
グランパスは、ピクシーがややさがり気味にボールをキープしながら左の中谷を前に走らせようと再三ボールを出してゆく。
4分、中谷が左に抜け出しゴール前に早いボールを折り返すと、これに森山が飛び込むが僅かにタイミング合わず。いい形での攻撃が出来ていた。
5分、中谷が左から中央に流れ、ピクシーに渡すと、これを左サイドを走っているウリダの前に長いボールを入れるが、長すぎてしまった。
6分相手ペナルティすぐ外右の絶好の位置でのセットプレーのチャンス。しかしここでピクシーが遠いサイドの選手に出してゆくが、相手選手と競り合いで倒してしまい、得点まではもってゆくことが出来なかった。
8分、ボールを回しながらウリダからでたボールをウェズレイが受けると、これを相手DFの裏に走る森山にスルーパス。しかしこれは長くなってしまい相手GKに取られてしまった。
10分、福岡が自陣中央エリアでFK。しかしここは相手のFKを壁がしっかりと防ぎチャンスを作らせなかった。
11分、先ほどと同じような形で中谷が左サイドからゴール前に早いクロスを今度はグラウンダーで入れると、森山が足から飛び込んでゆくが、相手DFが詰めてきたため、足に当たったボールを押し込むことが出来ず、ゴール左に外れてしまった。
この時間帯はグランパスがいい形でボールを支配し、試合を進めている。早い時間帯で先取点を取って試合を有利に進めたいところだ。

〜前半30分

16分、右サイドを大森がドリブルで突っかけペナルティエリア内に入ってゆくが、相手DFにふさがれて倒れてしまい、ボールを奪われてしまった。
17分、ペナルティ内のスペースにでたボールに森山が果敢に飛び込んで右足でシュートしようとするが、ここは相手DFが足を出して、これをふさぎ最後足を振り抜くことが出来なかった。
18分、DFの裏に抜け出たウェズレイが切り返しから、右足でシュート。しかし、これはGK正面へいってしまう。
19分、福岡の右からのCKはゴール前の選手にしっかりとマークにつき、相手選手にヘディングシュートさせなかった。
20分、右サイドから森山がゴール前に走り込んで、大森からでたボールをシュートしようとするが、相手DFが詰め先のボールを奪われてしまいシュートは出来なかった。
グランパスは数は少ないもののチャンスは作っているが、なかなか得点に結びつけることが出来ない。
24分、中盤で山口が拾ったボールをゴール前左サイドに上がっていったウェズレイに大きく出す。これをウェズレイが頭であわせるが、僅かに流れてしまい、コーナー右に外れてしまう。惜しい得点のチャンスだった。
25分、今度は左のウリダから相手GKの前のスペースにボールが上がるが、飛び込んで頭であわせた森山のシュートはまたもコーナーポストの右横に外れてしまう。じれったい場面が続く。ここら当たりで決めればらくなのだが、、、。
26分、左サイドでピクシーが相手DFを引きつけると、後ろを走るウリダに絶妙のヒールパス。これをウリダがゴール前に折り返すと、森山が無理な体勢ながらオーバーヘッドでシュートするが、このシュートも相手GKの正面に。
28分、左からのCK。ピクシーは裏をかいてショートコーナーで出すと、一度は弾かれるが、再度拾ったボールを貰うと相手GKの前に浮かしてゆくが、ここは相手DFに体を寄せられ古賀が待っていたが何もすることが出来なかった。

〜前半終了

攻め込みながら福岡の固いDFに阻まれなかなか得点ができないグランパス、前半に何とか先制して有利に試合を進めたいところ。
31分、福岡1人目交代:牛鼻→松原
33分、森山が走りながら後ろからのボールを拾うと、これをドリブルしながら相手エリアに持ち込んでピクシーに渡す。ピクシーがペナルティー内にこれを持ち込んで相手DFの足を抜いて絶妙のスルーをGKの前のスペースに出すと大森が飛び込むが、このシュートも相手GKにいってしまう。
35分、相手ペナルティ正面でピクシーが競り合いながら左に抜けたウリダにパス。これをまたもゴール前に折り返してゆくが相手DFが先にこれに反応、クリアされてしまう。
【得点】36分、相手ペナルティ正面でファウルを貰うと、FKのチャンス。ここでウェズレイがこれを見事決め、ついに先制する。
39分、中谷が左に開いてまたもゴール前に折り返してゆくと、ここは相手DFがコーナーに逃げる。左からのCKは低くなってしまい、相手DFが直接はじき返してしまった。
41分、またも先ほどの得点したときと同じような位置でのFKのチャンス。今度はピクシーがゴール右隅を狙うがこれはクロスバーを越えていってしまった。
先制して余裕が出来たのか、この時間帯はもう無理に攻め上がることもなく、福岡の攻撃を高い位置でつぶしボールをキープすることが多いグランパス。前半はこのままいって欲しいところだ。
46分、中盤でボールを拾われるとカウンターで攻め込まれるが、何とか戻ったDFが足で相手ボールを弾きだし、チャンスを作らせなかった。前半はこのまま終了。ここまではグランパスが余裕の試合展開で来ている。後半も余裕を持って試合を進めるためにも、早い時間での追加点を期待したいところだ。

後半の試合の流れ

〜後半15分

後半はエンド変わって左から右に攻めるグランパス。
開始早々、左サイド、ペナルティ近くで森山がボールを拾うと、中央のウェズレイにパス。これを右のスペースに走ってきた大森に出すと、これを折り返そうとしたところを相手DFが足に当て右からのCKになるが、CKはゴール前の相手DFに弾き出される。
2分、相手陣内右でFK。ピクシーがGKの正面へ、逃げるようなボールを入れてゆく。相手GKは飛び出すと、必死でパンチングに逃れる。
4分、福岡が攻め込み左サイドの空いたスペースにいた山下にパスを通されると、これを山下が左足で直接シュートを打ってくる。シュートボールはGK楢崎の手元をかすめるが、辛うじてゴールポストに当たり外に弾かれる。危ない場面だった。
5分、今度はゴール前で左から右に出来たスペースに張っていた選手の頭に合わせられるが、このシュートは当たり所が悪く、大きく外れていった。
7分、中盤での福岡のFK。前線のビアージョへ縦パスがでると、これをワントラップで押し込もうとしたが、ボールは力無く、GK楢崎がこれを拾う。後半開始から福岡が積極的にボールをゴール前に入れてくる状況が続いており、グランパスはやや押し込まれてはいるものの、DF陣は落ち着いており、福岡の雑な攻めに
も助けられており、ここまでは無得点に抑えている。
10分、左からのCKのチャンス。ピクシーが蹴ったボールは一度弾かれたが、こぼれたところを再度拾って、遠いサイドの選手の頭を狙うが、僅かに流れてしまい、ボールはゴールマウスを捕らえることは出来なかった。
13分、福岡のカウンターから右サイドを山下に攻め込まれるが、山下が出したボールは反対サイドで待っていた選手がうまくとラップできず、チャンスにすることは出来なかった。
【得点】15分、左に抜けた中谷のボールに反対サイドフリーで待っていたウェズレイが頭でドンピシャリで決め、念願の追加点を挙げ、これで2−0になる。

〜後半30分

【得点】18分、左サイドで相手DFをピクシーがしっかりと引きつけたところでヒールパス。これにウェズレイが走り込んでそのまま右足でシュート。これが見事決まり、ウェズレイはハットトリック!!ここまで最高の試合をしているといっても良いだろう。この調子で最後まで攻め続けて欲しい。
19分、今度は右サイドから攻め込み、ゴール前に折り返していくが、ここは何とか福岡DFが体を張って防ぐ。
22分、福岡がゴール前でボールを持つと、左サイドにでたボールを1人がスルーして、最後シュートを打たれるが、これもゴールを大きく越えてゆく。
今日のグランパスのディフェンスはとても落ち着いており、福岡の選手がボールを持つと、しっかり高い位置から詰めているため、福岡の攻め手を欠いており、止む終えず、力のないミドルシュート繰り返し打つばかりだ。逆にグランパスは相手DFの中央に絞って空いた左右のスペースをしっかりついて効果的な攻撃を見せている。
27分、福岡にゴール正面、ペナルティすぐ外という危ない位置でのFKを与えてしまう。三浦がこれを直接狙ってくるが、精度が悪くクロスバーの上を大きく越えていく。

〜試合終了
31分、福岡が久しぶりにペナルティ内でパスを繋ぐと、何とかシュートまで持ってゆこうとするが、グランパスDF陣はしっかりとこれを防ぎ、シュートするスペースを与えることはなかった。
32分、名古屋1人目交代:中谷→滝澤
33分、ゴール前で粘られると、最後シュートを打たれるが、ここはGK楢崎がナイスセーブでこれをはじき返す。
34分、福岡が自陣右サイドでFKを得るが、壁の間を狙ったボールは、壁にあたり得点されることはなかった。
35分、左でフリーでパスを受けた、代わって入った滝澤がドリブルしながら直接シュート。しかし、相手GKの横を抜けたボールは僅かにポスト右横に外れてしまう。
36分、福岡2人目交代:ビアージョ→服部
福岡は疲れたビアージョに代え、服部を入れ、何とか1点を狙ってきている。
38分、名古屋2人目交代:森山→福田
名古屋のジョアン監督も3点挙げても、まだ手を緩めるつもりはないようだ。(いいぞ!)
41分、ウェズレイが相手のこぼれたボールを拾うとドリブルで一気に攻め上がり、最後ぎりぎりのところで左に上がっていたピクシーに流すと、これをピクシーが右足でシュート。ゴール右隅を狙ったシュートは惜しくもバーに当たり、ゴールマウスを捕らえることは出来なかった。
【得点】42分、ウェズレイが右サイドを抜けて、ドリブルでまたも持ち上がると今度はシュートを放つ。相手GKが正面で止めるが、こぼれたところをウェズレイが右足で押し込みついにこの日4点目となる得点を決める。
43分、名古屋3人目交代:ウェズレイ→酒井(ウェズレイ、ご苦労様!)
44分、右サイドで酒井が粘って粘ってゴール前にマイナス気味のボールを出すと、ウリダが受け横のピクシーに。これを左から駆け上がった滝澤がシュートするが、これも僅かにゴール右に外れる。
ロスタイム、福田が相手ペナルティエリアすぐ外からのピクシーのFKのこぼれ玉を押し込むが、これは残念ながらオフサイドを取られてしまいノーゴールに。う〜ん残念。後半途中から、福岡は名古屋の攻撃にずるずると引いてしまい、ほとんど攻め上がることが出来ない状態になってしまっている。結局、約4分という長いロスタイムがありながら、福岡はほとんど攻めきれず、名古屋は中盤でつつくだけで、相手ボールを奪える・相手のミスを誘うという一方的な展開のまま試合が終わってしまった。
1stステージの残念な思いを今日ここで思いっきり発散して試合を終えることが出来ました。最後まで応援ありがとうございました。