6月20日(水)−ナビスコ杯2回戦第2戦:「ヴィッセル神戸」戦

前半の試合の流れ

〜前半15分

昨日からの雨が嘘のように、すっかり晴れ渡った瑞穂の空。今日のホームでのナビスコ2回戦・第2戦、神戸との試合を占う意味でも幸先の良いこと。神戸にきっちりと勝って、最近の引き分けの多い試合でたまったサポーターのもやもやもスカッとはらしてほしい。

左にエンドを取ったグランパスに対し右から攻める神戸のキックオフで試合が始まる。
いきなり神戸が挨拶代わりの右からのロングスローをゴール前に入れてくるが、ここはGK楢崎が飛び出してしっかりキャッチ。
1分、またもスローインからのボールをクリアしたところを、神戸が拾うとDFの裏を狙って入れてくるが、ここはDFがケアして誰も入れさせなかった。神戸が開始から積極的に押し上げてきている。
3分、神戸のゴール正面でのセットプレー。望月が右に流して和多田にシュートさせるが、ここは飛び出してコースを防ぐ。
4分、中盤で神戸が奪うと、ダニエルがDFの裏にするが選手を走らせるが、古賀が戻ってこれをクリア。
5分、ウェズレイが相手のこぼれ玉を左足で大きく曲げてシュートするが、これは浮いてしまいゴールの上に。
6分、神戸右からのCK。近いサイドに入れてきたボールをウェズレイがクリアする。
8分、西澤が持って上がってゴール前に入れようとしたが、相手選手に当たる。しかしこれはCKに。右からのCKは競り合いからこぼれたところを押し込もうとしたが、相手DFに弾き出されてしまった。
10分、相手陣内でボールを持ったウェズレイがDFに負けずに前を向くと、相手DFとGKの間のスペースに絶妙のスルーパス。これに大森が走り込んでゆくが、僅かに相手GKが先にこのボールをキャッチしてしまった。
11分、相手陣内真ん中当たりでのFK。ピクシーが低い弾道で相手選手の間を抜けるボールで走り込む西澤に合わせようとしたが、タイミング合わず。
13分、右サイドで吉村に粘られるが、ここはしっかりと詰めてゴール前に上げさせることはなかった。
14分、早い展開からウェズレイがゴール前に今度はピクシーを走らせると、このボールを右足で合わせるが、シュートは相手GKの正面に行ってしまった。惜しいチャンスだった。
15分、ウリダが相手ゴール前での競り合いでこぼれたボールを左足でシュート。このボールが相手GKの手をかすめ、見事にゴールネットを揺らす。1−0の先制。良い時間での得点だ。

〜前半30分

17分、相手陣内深くでのファウルで良い位置でのセットプレーのチャンス。ゴール前に早いボールを入れると、西澤、福田が飛び込んでゆくが、相手DFの頭に先に当たりクリアされる。先制して各選手の動き出しが良くなり、中盤でのボールをこの時間帯はグランパスが支配している。
21分、相手ゴール正面でのFK。ピクシーが早いリスタートで、DFの裏に出していったが相手GKもこれに反応し、先に取られてしまった。
25分、滝澤が左サイド深く持ち上がるとゴール前にグラウンダーで折り返すとこれが相手DFに当たりCKに。左からのCKのボールは遠いサイドを狙ってゆくが流れてしまい、頭で合わせるが当てるのがいっぱいでゴールラインを割ってしまった。
27分、相手ペナルティすぐ外でのファウルで、絶好の位置でのFKを得ると、これをピクシーがマイナスの方向に流すと走ってきた山口がミドルシュート。しかしこれはDFに当たってしまう。
28分、右サイドを神戸・ダニエルに破られると、そのまま右足でシュートを打たれると、これがGK楢崎の横を抜けゴール。1−1の同点にされてしまう。
29分、神戸の左からのロングスローにゴール前で一瞬譲り合いになりひやっとさせるが、何とかクリア、コーナーキックに逃げる。

〜前半終了

32分、右サイドの空いたスペースにウェズレイが走り込みこれを持ち込もうとするが、詰めてきた神戸DFに阻まれ攻撃の起点になることは出来なかった。
33分、相手ペナルティエリア近くでボールを回すが、神戸のDF陣がしっかりガードして前にボールを出すことが出来ず、最後山口がミドルシュートを放つのがやっとだった。しかし、このシュートも大きく外れ、枠をとらえることは出来なかった。
35分、右からの神戸のCK。これは近いサイドに入って来たボールをウェズレイが落ち着いてクリア。
37分、中央から右に抜ける大森にボールがでると、これをすぐに右足で大森が折り返すと、ゴール前に詰めていたウェズレイが合わせてゆこうとするが、相手DFも反応し、先に足に当てはじき返してしまった。
38分、左のウェズレイが中央のピクシーにパス。これを再度左に走るウェズレイにDFの裏に浮き球のパスをピクシーが出すと、ウェズレイがこれを左足でシュート。しかし、これはGKが正面でキャッチしてしまう。
41分、3バックの裏をついて右サイドを攻め込まれるが、ここはDFが寄せて良いボールを入れさせなかった。
44分、左サイドをあっさり破られると、これをゴール前に折り返されてしまう。
ゴール前にあわせてきた選手のタイミングが悪かったため得点されることはなかったが、危ない場面だった。
ロスタイム1、ダニエルが右で持つとゴール前の選手に入れてくる。ここは何とかDFが詰めて前を向かせなかった。
ロスタイム2、中央に絞ったウリダから左の空いたスペースに走り込んだ滝澤にパス。これをペナルティ内に持ち込もうとするが、立ちふさがる神戸DFに遠慮してか、戻してしまう形でゴール前の選手にパス。このボールにも神戸の選手がしっかり寄せてきたため、結局パスミスを生む結果となってしまい、相手ボールに。先行しながらも、同点にされてからは、ゴール前での展開に工夫がないのか、神戸DFが戻ってきてしまうと攻め手がなくなってボールを戻してしまうという、悪いときの展開に戻ってしまった感じがする。後半はがんばってほしいところだ。

後半の試合の流れ

〜後半15分
エンド変わって右から左に攻めるグランパスエイト。
1分、左の滝澤が走りながら折り返すが、詰めてた福田の位置よりマイナス方向へのパスになってしまい、福田が合わせることが出来なかった。
2分、自陣左サイド深い位置でファウルを与えてしまい、神戸がセットプレーのチャンス。ゴール正面に早いボールを入れてくるが、ここは平岡(靖)が高い打点で弾き出す。
3分、神戸・ダニエルがゴール正面でDFをかわしてシュートしてくるが、ここはDFがコースをしっかりと押さえ、ゴール右にシュートをはずさせる。
4分、長いボールに左サイドをピクシーが上がると、これを相手DFを切り返してかわし、右足でシュートするが、GK正面に行ってしまった。久しぶりの早い展開での攻撃だった。
7分、中央から右にボールが出ると西澤がこれを折り返すと、受けたピクシーが相手に当てCKに。
8分、左からのCKのボールは神戸DFと競り合いながらもヘディングで戻したところを、狭いスペースでこのボールを受けたウェズレイが右足で直接蹴りこんで見事追加点を上げ、2−1とする。
10分、神戸の右からの得意の和多田のロングスローがゴール前までは行って来るとこれを頭であわせられるが、ヘディングシュートは僅かにクロスバーの上に。
11分、自陣中央右よりの位置での神戸のFK。望月がゴール前に蹴り込んだボールは精度悪くGK楢崎が正面でキャッチ。
13分、カウンターから左の滝澤がフリーで持つと左足で強烈なシュートを放つが、惜しくも相手GK正面にいってしまう。
〜後半30分

16分、神戸が先ほどと同じような位置でのFK。しかし今度もボールが高く浮いてしまい、DFが落ち着いてクリアする。
18分、相手陣内左、深い位置で福田が倒され、絶好の位置でセットプレーのチャンスを得る。直接、ピクシーが蹴ったボールは相手選手に当たってしまうが、これを拾ったピクシーが競り合いからCKにする。CKのボールはGKとDFの間の良いところに上がるが、GKが良い動きでこれをつかみ取る。
21分、神戸1人目交代:布部→三浦
22分、早い展開からウェズレイが持ち込み、ゴール正面の位置で何とかシュートしようとするが良い体勢でシュートできず苦労するが、苦しい体勢からこれを強引に打ってゆくと、相手DFに当たりCKに。この粘りは他の選手も是非見習いたいところ。
23分、右からのCKは古賀が頭に当ててゴール前に待っていた西澤に落としてゆくが、GKに拾われてしまう。
この時間帯は一進一退の攻防が続き、両チームとも中盤での奪い合いから攻め込むも最後、決定的な形を作ることが出来ず時間が過ぎていると言った感じだ。なんとかもう1点挙げると圧倒的に有利な展開で進めることが出来るのだが、、、。
29分、相手ゴール正面ペナルティ前の位置で、ウェズレイが左足で強烈なシュート。しかしこれは寄せてきたDFが体に当てて止める。

〜試合終了
31分、ゴール前での競り合いから左サイドからシュートを打たれるが、これは相手がふかしてしまい、大きくクロスバーの上に。
32分、左から攻め上がったピクシーが一度はシュートするもののDFに阻まれると、再度拾ったボールをウリダにパス。これをウリダが右足で受けたため左足に持ち替えようとしたところを詰められ、シュートする前に弾かれてしまった。
32分、神戸2・3人目交代:シジクレイ→菅原、吉村→森
34分、相手陣内ペナルティ内でウェズレイが競り合うがシュートまで持ってゆけず、これを後ろから来た山口に戻すと、山口がミドルシュート。このボールは枠をとらえるも相手GKが正面で止めてしまう。
35分、名古屋1人目交代:福田→酒井。カルロス監督は疲れの見えた福田に変え酒井を投入。ここは早い酒井で相手DFをかき回してほしい。
38分、左でウェズレイが受けると持ち上がりながらゴール前のスペースにパスを上げてゆくと、変わって入った酒井がこれに合わせてゆこうとしたが、パスが高すぎて当てることが出来なかった。
39分、左サイドを滝澤が上がるが、ここは相手DFに2人で詰められボールを奪われてしまう。
40分、相手ペナルティすぐ左外でのファウルでセットプレーのチャンス。ピクシーが早いボールでキーパーの前の絶妙のスペースにボールを入れてゆくと、相手GK味方選手とも反応が遅れボールは流れてしまった。
42分、またも神戸・和多田の必殺ロングスロー。しかし、DFがしっかり体を寄せて競り合い、こぼれ玉にも反応良く詰め得点させることはなかった。
43分、相手ゴール正面でピクシーがボールを持つと、相手DFが寄せてきたところでヒールで後ろに出す。しかしこのスペースに詰める選手がなく、相手ボールになってしまった。
44分、名古屋2人目交代:滝澤→海本。残り時間もあとわずか。ここはしっかりと集中して最後まで言ってほしいです。
ロスタイム1、右サイドでピクシーが粘りながらDFの前の空いたスペースに抜けた酒井にパスを出すが、これは残念ながらオフサイドに。
ロスタイム2、中盤での山口のミスパスからボールを奪われ、神戸が怒濤の攻撃。ここはCKになると最後GKまでがこの場面で上がってきて参加。ここでダニエルが近いサイドの上がってきたGKに合わせてゆくが、これはDFがしっかり寄せてヘディングシュートさせることはなかった。そしてここで審判の終了を告げる長い笛が鳴る。
やった!これでグランパスは準々決勝進出が決定!苦しみながらも先行し、最後、1点差を守りきって、90分以内で勝利したことは今後に繋がる、大きい勝利といえるでしょう。最後まで応援ありがとうございました。