6月16日(土)−J1リーグ第11節:「コンサドーレ札幌」戦
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前半の試合の流れ
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〜前半15分
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左から攻める札幌のキックオフで試合開始。
早速左サイド中盤から前線に走るウィルに長いボール。しかし、ここはDF陣がきっちりケア。詰めてボールを持っても前に行かせなかった。
1分、アウミールからペナルティエリア内、ウィルにボールがでるがこれはDFが寄せてボールを取らせなかった。
2分、ウェズレイが相手陣内で倒されると、FKを小さく出したピクシーがウリダに再度貰って、直接右足でシュート。しかしこれは力無くゴール右に外れてしまった。
3分、またもウィルがDFの裏に抜けたボールに反応するが、ポジションチェンジでセンターDFの位置にいる古賀がきっちりとケア、GK楢崎のボールにする。
5分、相手ペナルティすぐ外左でのセットプレーのチャンス。ピクシーがグラウンダーで左隅を狙うが、相手GKのナイスセーブでCKに。左からのCKはあわせる選手がなく、ゴール前を通過してラインを割ってしまった。
グランパスは右サイドの石川が上がり目で、右よりに西澤、中央に古賀・平岡のDF陣にして、左に大森を置いてやや前目に位置させている布陣になっている。
9分、相手陣内左でまたセットプレーのチャンス。今度はGKとDFの間にピクシーがボールを入れてゆくが、相手DFがしに当て弾かれてしまった。
10分、中盤での奪い合いから攻め込まれるが右サイドの選手にでたボールを大森が先に奪ってGKに戻し、ピンチを未然に防ぐ。
12分、中盤で滝澤が受けると、ダイレクトでDFの裏に走るウェズレイに入れてゆくが、ここは相手DFの良い判断で先にコースを読まれ、チャンスに出来なかった。
14分、右サイドから入ってきたボールにGK楢崎がパンチングで凌ぐと、こぼれ玉を左サイドから何度か持ち込まれそうになるが、DFが何とかここを体を張って守りきり、得点させることはなかった。
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〜前半30分
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開始から札幌の攻め込む時間が多いが、単調な攻めに何とか救われていると言った感じだ。しかし、
16分、ゴール正面という危険な場所で札幌にFKを与えてしまう。約20mの距離をウィルが左足でゴール右隅、GK楢崎が精一杯飛んでも届かない場所に決められ、先制を許してしまう。
18分、ウェズレイがドリブルからDFの裏に入れてゆくが走っていた滝澤に渡る前に、DFに弾かれてしまった。
20分、相手ゴール前での競り合いからのこぼれ玉をウリダが遠目から打ってゆくが、これは相手GK正面にいってしまう。
21分、自陣右サイドで札幌のFK。ウィルがゴール前に入れてくるがこれはDFがクリア。
先制してから札幌は攻守とも動きが良くなり、ますますボールを支配される時間が増えてきている。サポーターの応援も最高潮と、厳しいアウェイの戦いを強いられているこの時間帯だ。グランパスの選手も再三ボールに絡んでゆこうとするが、札幌の早い攻めに手こずり、少々いらだち気味だ。ここは一度おちついて、全員でパスを繋いで、じっくり攻め込んで、札幌のペースを崩してほしいところだ。
26分、中央から滝澤が右に流れ、石川からDFの裏に抜けたウェズレイに入れてゆこうとするが、ここもDFに弾かれてしまう。しかし、久しぶりの右からの攻撃と言うこともあり、いい形になりかけていたので、どんどん左右からの揺さぶりがほしいところだ。
28分、左からの札幌のCKは戻っていたウェズレイがクリアする。
29分、早い攻撃からウィルに攻め込まれ、パスがアウミールに渡るとそのままシュートされるが、ここは戻ったDFが体に当て、GK楢崎がこれを拾う。
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〜前半終了
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30分、右サイドから石川が攻め込みゴール前に展開してゆくが、札幌DF陣が固い守りでこれを凌ぐ。
31分、右からのCK。ピクシーがゴール前にはっていた平岡の頭に狙ってゆくが、体を寄せられシュートすることは出来なかった。
32分、相手ゴール正前、ペナルティすぐ外でのボールをウリダがDFの裏にいたウェズレイに入れると、これをウェズレイがダイレクトにオーバーヘッド(!)。しかし、わずかにポスト左に外れてしまう。惜しいシュートだった。
ここへきて、札幌の攻撃陣も疲れてきたのか、グランパスがボールを拾う機会が多く、パスを回す時間が増えてきた。
36分、スローインからのボールを、山口、ウリダと渡ると、ウリダがゴール前にはっていたウェズレイの足下に入れると、DFをかわして果敢にシュートまで持ってゆくが、、右足で放ったシュートは力無く相手GK・佐藤の正面に。
38分、真ん中のピクシーから左に上がった大森にボールが渡ると、左サイドを持って上がるが、詰めてきた札幌DFをかわすことが出来ず、結局ゴール前に上げてゆくことは出来なかった。なかなか早い攻撃の展開が作れないため攻め手を欠いているグランパスだ。
40分、DFの裏を抜かれそうになるところを何とかDFがクリアして札幌のCK。左からのCKのボールはGK楢崎が果敢に飛びだして、直接キャッチ。
41分、札幌・アウミールに拾われると、そのまま攻め込まれると、フォール前のウィルにパスが渡り、これを体を入れ替えながら、左足でシュートされるが、GK楢崎がこれは正面でキャッチ。
43分、自陣でウリダがボールを持つと、左のスペースに長いボールを出して、滝澤を走らせるが、これはサイドに流れすぎラインを割ってしまう。
44分、左サイドをウリダが持ち上がり、ゴール前に何とか折り返すが、これはGK正面に。
ロスタイム、ウェズレイがDFの裏に抜け左足でシュートするが、当たりそこねとなってしまい、相手ゴールマウスには届くことなくポスト横をすり抜けていってしまった。ここで前半が終了。コンサドーレの圧倒的な攻撃は途中から見られなかったものの、攻め手を欠くグランパスは攻めきれず、結局、前半のうちに同点にすることは出来なかった。後半に期待したい。
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後半の試合の流れ
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〜後半15分
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前半、攻め込まれながら何とか凌いでいたにもかかわらず、よもやのセットプレーで先制されてしまったグランパスエイト。後半は、得意のセットプレーで同点→逆転、といってほしいところだ。
エンド変わって、左から右に攻める名古屋グランパス。遠く名古屋から応援にきているサポーターの前で是非ゴールを決めてほしい。
名古屋1人目交代:石川→福田。カルロス監督はDFを1枚へ減らして、大森を右に入れ、中央は山口とウリダにして、FWを増やす攻撃的な布陣に変えてきた。
1分、相手ゴール前でのセットプレーのチャンス。ピクシーがゴール左隅を狙うもわずかにクロスバーの上に行ってしまう。(惜し〜い!)
4分、左サイドでピクシーが相手DFをかわして中央に入れると、これをウリダが再度左にはたいて、滝澤がゴール前の福田に入れてゆくが、ここは相手GKが先にキャッチしてしまう。
5分、札幌・ウィルが中央をドリブルで上がると、左に上がってきたアウミールにパス。これを左サイド抜かれると、シュートまで持ってゆかれるが、GK楢崎が正面でがっちりとキャッチ。
7分、今度は中央当たりで札幌がボールを持つと、前線のスペースに和波を走らすがこれは、長くなって触ることは出来なかった。
8分、相手陣内でピクシーがボールを持つと、DFの裏になんと山口を走らせる。これが何とか通ってゴール前に折り返すが、残念ながら相手GKにキャッチされてしまった。
11分、自陣での競り合いからのこぼれたボールを拾ってカウンター。ピクシーが前に走るウェズレイを走らせるが、このボールをトラップミスしてしまい、サイドを割ってしまった。
12分、ゴール前にウィルに持ち込まれると、GK、DF2人との競り合いになりあわや抜かれそうになるが、何とかDFがこれを凌ぐ。
13分、左サイドから攻め込み、ピクシーがゴール前のウェズレイ・福田に浮いた玉であわせようとする。ウェズレイがこれをダイレクトで打とうとまたもオーバーヘッドをしようとするがこれはあわず。しかし、抜けたボールを福田が頭で押し込むとしたが、ゴールポスト左に流れていってしまった。
14分、札幌の左からのCKは楢崎がパンチングで弾き出す。
15分、相手ゴール前にでたボールに福田が走り込んだところで倒されたように見えるが、これ取って貰えず。
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〜後半30分
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16分、札幌1人目交代:深川→黄川田
17分、自陣右ペナルティ横でファウルを与えてしまい、危険な場所での札幌のセットプレー。しかし、ゴール遠いサイドを狙ったパスを頭で押し込まれそうになるが、GK楢崎の正面となり難を逃れる。
両チームともプレーが少し荒っぽくなってきており、ファウルが多くなってきている。危険な場所でのファウルを気をつけた方がいいところだ。
21分、右からのCKのチャンス。ゴール前ではっていた古賀の頭をわずかに越えていってしまい、DFにクリアされてしまった。
22分、左肩の滝澤のボールに古賀が合わせて、反対サイドに上がってきた平岡に流すと、これを直接ヘディングシュート。しかし、惜しくもほんのわずかクロスバーの上に行ってしまった。
23分、右サイドから攻め込まれると、ウィルがDFの間を狙って、強烈な左足シュート。しかしこれはGK楢崎正面に。
25分、早い展開から右に広げ、一気に攻め込まれるとゴール前に長いボールを放り込まれるが、ここは相手ボールが精度を欠き、誰も合わせられなかった。
27分、名古屋2人目交代:大森→酒井
28分、右に居たウェズレイにボールがとおると、中央のピクシーに戻しこれを左の滝澤に。滝澤は真ん中に切れ込みながら右足で果敢にシュート。しかしこれはクロスバーを越えていってしまう。
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〜後半終了
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31分、名古屋3人目交代:滝澤→原田
カルロス監督は3枚目の札をここで切って、いよいよ最後の攻撃に入る。
32分、DFの裏に抜けた福田にでたボールを競り合いながらCKに持ってゆくと、右からのCKでピクシーが近いサイドの古賀を狙うが、タイミング合わずこれをGKに取られてしまった。
34分、左サイドを粘られ、抜かれてしまうとゴール前に早いボールを和波に入れられると、これを待っていた黄川田に左足で合わせられるが、これは辛くもポスト左に外れ難を逃れる。
35分、FKからの早いリスタートに抜けたウリダがペナルティ内で倒され、ここでPKを見事得ると、ピクシーがゆっくりとした動き出しから右足でゴール左隅に決め、ついにこの時間で同点に。試合は一進一退のまさに激しい攻防戦に。
38分、左サイドを攻め込み、最後ペナルティ内でゴール前に張っていた福田のあしもとに良いボールがでて、これを当てて押し込むが、GKのナイスセーブに合い弾かれてしまう。逆転できる惜しい場面だったが残念だった。
40分、右サイドをピクシーが持ち込みゴール前で福田に入れるが、ここも戻ったDFとGKに寄せられ思うように動けず、結局奪われてしまった。
41分、札幌2人目交代:和波→伊藤
43分、GK楢崎がボールの処理を誤り、詰めてきたウィルに弾かれ、これを最後左足で決められてしまい、1−2になってしまう。
44分、中央からの長いボールに競り合いながら相手ペナルティ左横でFKを得る。ピクシーが短く出すと、詰めてきた酒井にミドルを打たせるが、これはDFに体で止められる。 |
延長〜試合終了の流れ
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〜延長前半
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右から攻める名古屋。最後の最後のところでの同点劇。試合をこのまま一気に決めてほしいところだ。
1分、酒井右サイドを攻め上がるが、ゴール前に折り返すことは出来なかった。
2分、右で競り合いながらピクシーが折り返すと、ウリダがこれをシュートしようとするが、ここは詰められて思うようにボールを扱うことが出来ず、最後奪われてしまった。
4分、ウリダがペナルティ内に持ち込み、ゴール前に入れるが、ウェズレイがその前のプレーで倒されており、ウリダのボールに走り込むことが出来なかった。開始からほとんどのボールを拾い、試合を支配しているグランパス。この調子で最後押し切ってほしいところだ。
6分、自陣右での札幌のセットプレー。ゴール前に入れてきたボールは競り合いながらも、先に当てクリア、CKにする。
7分、札幌の左からのCKは大きく流れる。
8分、札幌3人目交代:野々村→曽田
10分、左サイドを突破されると、ゴール前に放り込まれるが、ここは相手ボールが大きく流れ、得点されることはなかった。
11分、左サイドからのCK。相手ゴール前に入れていったボールは両チームの選手入り乱れての競り合いになる。こぼれ玉をウェズレイが押し込もうとするが、相手DF他選手が多く、相手ゴールまでは届かなかった。
12分、酒井が相手ゴール前に持ち込み、最後競り合いながら左足でシュートするが、これはクロスバーの上に行ってしまう。
13分、中央からピクシーが右に走る酒井に出してゆくと、これをゴール前に折り返すと福田が頭でドンピシャリで合わせるが、相手GKの好セーブに合い決めることが出来ない。
15分、今度は右から持ち込んだウェズレイがシュート。しかしこれもGKの好セーブで弾かれる。
札幌4人目交代:森→瀬戸 |
延長後半〜試合終了
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エンド変わって右に攻める名古屋。両チームとも体力勝負の総力戦になってきた。
1分、早いボールをゴール前に入れられるが、これはDFが弾く。
3分、中央で競り合ったウェズレイが右に走る酒井に出してゆくと、競り合いからこれを拾って戻そうとしたところを倒されるが、相手ボールになってしまう。
4分、相手左サイドからウェズレイのロングスロー。ゴール前の古賀が競り合いながら頭に当てるが、ここは押さえてということでファウルを取られてしまう。
5分、右サイドからのCK。ゴール前に入れたボールは一度は弾かれるが、こぼれ玉に詰めた酒井がミドルシュート。が、これは相手DFに当たってしまった。
6分、右サイドを攻め込まれシュートを打たれるが、DFがしっかり寄せていたため、シュートは大きく外れる。
7分、左からのCK。ウェズレイがこれを蹴ったゆくと、遠いサイドに走り込んだピクシーがダイレクトシュート。しかし惜しくもゴール右に外れてしまう。
8分、札幌に右から攻め込まれると、クロスをゴール前に上げられるがこれはGK楢崎がしっかりキャッチ。
9分、早い展開からこぼれ玉を拾われ、ゴールエリアに攻め込まれると、古賀が体を張ってウィルを止め、怒濤の札幌の攻撃をくい止める。
10分、ゴール前に長いボールを上がられるとDFが競り合いながら、これを弾くがこぼれたところをミドルシュートを打たれる。しかし、これは精度が悪く大きくゴールの上に。
12分、自陣右サイドでファウルを与え札幌にFK。ウィルが大きく曲げてゴール前の選手に会わせようとしたが、平岡が高い打点でこれを弾き出す。
13分、自陣左の先ほどと同じような場所でまたも札幌のセットプレー。しかし、今度はFKが悪く簡単にクリアする。
会場はもはや悲鳴の飛び交う展開が続く。
14分、福田がフリーで持ち込みシュートを放つがこれは惜しくもゴール右に外れる。
ロスタイム1、原田が相手陣内に持ち込んだところで倒されるとここでFKのチャンスを得る。これが、最後のプレーとなりそうだ。ピクシーがゴール前に上げてゆくが、これはGKに取られてしまう。
ロスタイム2、札幌の早い攻撃から左サイドを破られ、シュートを打たれるが、DFが詰め足に当てると、このシュートはクロスバーに当たり、ゴールマウスを割ることはなかった。万事休すだったが、このプレーを決められなかったことで難を逃れると、負けに等しかった試合を引き分けるという結果で終了。すごい試合内容でした。札幌サポーターの悲鳴の飛び交う中での延長戦を凌いだことは、勝ちに等しい試合だったかもしれません。最後まで応援ありがとうございました。 |