6月3日(日)−東海チャンピオンシップ:「ジュビロ磐田」戦

前半の試合の流れ

〜前半15分

気持ちよく晴れ渡った空の下、今年で6年目となる東海チャンピオンシップの第2戦がここ磐田スタジアムでまもなくキックオフ。昨年念願の優勝杯を手に入れ、連覇で望んだ第1戦は清水エスパルスに完敗してしまっただけに、このまま終わってしまうことなく、磐田相手に良い戦いを見せてほしいところだ。

試合は右から攻めるグランパスのキックオフで始まる。
開始1分、福田が左の空いたスペースにでたボールに抜け出して受けると、ゴール前に上げてゆくが、このボールは相手にわたってしまった。
3分、競り合いからのボールをウリダが原とのワンツーで抜けようとするが、相手DFに奪われてしまった。
5分、中村が相手DFの競り合いでこぼれたボールを自ら持ち込んでペナルティ内まで入ってゆくが、シュートする前に寄せられて、ボールは奪われてしまう。
この時間帯は、グランパスが三原・ウリダを中心にボールを拾って、前線の福田や原を走らせるなどして、積極的な展開で試合を支配・進めている。
10分、右サイドで中村がボールを持つと、左に走っていた藤田の前のスペースに大きくパスを入れてゆくが、大きくなってしまいゴールラインを割ってしまった。
12分、磐田の平野が中央あたりから持ち上がって、左のスペースに出してゆくが長すぎてしまいラインを割ってしまった。両チームともパスをつながるものの最後の形を作ることができなくて、シュートまでゆくことが出来ないでいる。
14分、中央あたりのFKを三原が直接GKの頭越しを狙うと、GKがあわててそらしてしまいCKのチャンスを得るが、続くCKのボールは空いてGKにキャッチされてしまった。
そして15分、早い展開から右サイドフリーで走っていた川口に良いボールがでるとこれを右足で決められてしまい、0−1になってしまった。

〜前半30分

磐田が先取点を上げて俄然調子を上げてきており、前掛かりになったところをカウンターで攻め込まれる場面が続いているこの時間帯。
18分、相手ゴール正面の良い位置で原がファウルを受け倒されるが、FKのボールは、ペナルティエリアの中まではゆくものの相手ゴール内まで運ぶことは出来なかった。磐田は左サイドに選手を集めておいて出来た右サイドのスペースに足の速い川口を走らせる攻撃をこの時間帯は再三使ってきている。
23分、DFに裏にでたボールがオフサイドを取ってもらえず、これを折り返されシュートを放たれるが、このシュートは相手選手がふかしてしまい大きくクロスバーを越えていった。
24分、またも左サイドを攻め込まれそうになるが、磐田・熊林が上がってきた選手とは逆にスペースにボールを出してしまい、パスを通すことが出来なかったため、危うくピンチを逃れる。
26分、相手ゴール前の混戦から、こぼれ玉を拾った西澤のパスに福田が抜け出るがGKが先に飛び出しボールを奪われ、触ることは出来なかった。

〜前半終了

30分、DF岩田が相手選手との接触で左肩を負傷してしまい、結局交代となってしまう。
名古屋1人目交代:岩田→酒井
32分、変わって入った酒井からのボールを福田が前に落として、ウリダが左に上がってゆく藤田に出してゆくが、長すぎてしまいタッチすることすら出来なかった。
全体的にパスの精度が悪く、なかなかいい形で前線にボールがでてこないグランパス。
35分、磐田の左からのCKはゴール前に上がったボールは、競り合いながらもDFが頭でクリアしピンチを逃れる。
36分、ゴール前に上げたボールを競り合いからヘディングシュートを打たれるが、このボールはGK本田が正面でがっちりとキャッチ。
この時間にきて両チームとも少々試合が荒っぽくなり、イエローカードが何枚か飛び交っている。落ち着いて試合を進めてほしいところだ。
42分、右サイドで酒井が中村とパスを交わしたところでファウルを受けると、この位置からウリダが相手DFの裏に走ってきたDF海下の頭にドンピシャリであわせ、ボールは見事ゴールネットを揺らすものの、このプレーはオフサイドと言うことで、得点は認められなかった。ほんのわずかのタイミングだっただけに実に惜しいところだった。
ロスタイム、押し込まれながらもDF陣が踏ん張り何とか磐田の攻撃を凌ぎきって、ロスタイム約2分を過ぎたところで、前半終了の笛が鳴り、前半が終了する。

後半の試合の流れ

〜後半15分
後半は左から右に攻める名古屋。前半攻め込んでいながら得点できなかっただけに後半開始から攻め込んでの得点を期待したい。
名古屋2人目交代:三原→ウェズレイ。
1分、中盤での奪い合いからボールを拾われるとそのままミドルシュートを打たれるが、これは力無くGK本田の正面にゆき、落ち着いてこれをキャッチ。
3分、ウリダ、ウェズレイとわたって前線に走る福田に出そうとするが、DFに詰められボールは福田まで届かなかった。
4分、早い展開からDFの裏をとられるがこれはオフサイドに。
6分、左から藤田がドリブルで持ち上がりDFの裏の空いたスペースにボールを入れてゆくが、反応する選手がなくそのままボールは相手GKに渡ってしまう。
7分、原がドリブルで上がりながら左のウェズレイに流すと、ウェズレイは相手DFを交わしてそのままシュートするがゴール右にはずれる。
8分、原から渡ったボールをウリダが流して最後福田健二が押し込み、ついにというか、やっと1−1の同点に。
10分、右サイドを川口に突破され、ペナルティエリアまで攻め込まれるも、ゴール前に上がったボールはCKに逃れる。
11分、右からのCKのボールにゴール正面で競り合うが、最後足下にこぼれたところを磐田・鳴尾に押し込まれてしまい1−2にされてしまう。
12分、名古屋3人目交代:中村→中谷
14分、磐田1人目交代:平野→ジヴコヴィッチ。
〜後半30分

17分、早い展開からウェズレイが相手ゴール正面からシュートをすると、このボールをGKが弾くも最後詰めていた福田がこのボールを落ち着いて押し込み。2−2の同点に!一進一退のおもしろい試合展開になってきました。
18分、グランパスが一気に攻め上がり、藤田・酒井が果敢に打ってゆくが、ここは磐田DF陣がしぶとい守りを見せなかなか押し込むことは出来ない。
20分、自陣中央での磐田のFKは、直接狙ってくるもボールは壁に当たり相手にチャンスを作らせることはなかった。
23分、相手陣内でのFK。ウリダはゴール正面にはっていたウェズレイに当ててゆくと、ウェズレイは胸でワントラップして振り向きざま直接シュートを放ってゆくが、残念ながらクロスバーを大きく越えていってしまった。
25分、右サイドを突破され、ゴール前のスペースにグラウンダーで流し込まれると、走り込む選手とGK本田の間をボールはすり抜け誰も触ることなくラインを割ってしまった。
26分、ジヴコヴィッチのスルーパスにDFが裏をとられ、磐田・西野にフリーで渡ると、GKと1対1の場面になるが、放ったシュートはゴールの右にはずれてゆく。危ない場面が続くが何とか相手のミスにも救われているこの時間帯だ。
29分、名古屋4人目交代:藤田→原田

〜後半終了
31分、左サイドからの折り返しをゴール前でウェズレイが競り合うもシュートまでゆくことは出来なかった。
32分、大森がFKのボールを貰い返すとそのままドリブルでペナルティまで持ち込んだところを倒されてしまう。PKにはならないまでも良い位置でのFKのチャンスだ。
ウェズレイがこのFKを狙ってゆくが、相手の壁に当たり得点することは出来なかった。
33分、右からのCK。ウェズレイからのボールに西澤が競り合い、こぼれたところを原が左足で押し込もうとしたが、残念ながらゴール左に外れてでてしまった。
ここへきて両チームの選手とも攻めつけれたのか、不用意なパスを出したり、トラップミス重ねたりして、ボールを奪われるシーンが目立っている。
39分、相手ゴール正面の良い位置でのセットプレーのチャンス。今度もウェズレイが直接蹴っていったが、相手DFに当たって威力がなくなったボールをGKにキャッチされてしまう。
40分、海本がゴール前の危ない位置で相手選手を倒してしまい、いやな位置での磐田のFK。ジヴコヴィッチが左足で直接狙うも、浮いてしまったシュートはクロスバーを大きく越えていった。
42分、相手陣内右でのFK。ウリダがゴール遠いサイドではっていた海本にあわせてゆくが、海本はDFに体を寄せられ思うようにボールを扱うことが出来ず、相手ボールになってしまったところでDFを倒してファウルをとられ、結局相手のボールにしてしまった。
44分、右サイドを突破されそうになり思わず相手選手を倒してしまいFKを与えてしまう。ゴール前を狙ってきたFKは寄せてきた選手に頭であわせられるがヘディングシュートはミスに終わり、ゴールを大きく越えていった。
ロスタイム1、自陣深くペナルティすぐ外右でのFKのピンチ。ゴール正面に何人も磐田の選手が走り込むが、タイミングを合わせられる選手はなく、そのまま反対サイドにボールは抜けていった。
ロスタイム2、右サイドで競り合いながら、ウリダと酒井がワンツーを交わそうとしたが、意志が通じなかったのかパスはウリダに渡らず、そのままラインを割ってしまったところで後半終了。同点のため試合は勝敗を決するため、PK戦に突入!
PK戦〜試合終了
試合は2−2の同点のため、勝敗を決するためPK戦となる。

先に蹴るのは名古屋:ウェズレイ。ゆっくりとペナルティーアークに歩いてゆくとボールをセット。右足で蹴ったボールはゴール左上に決まる。
磐田1人目はジヴコヴィッチ。左足で落ち着いて右隅に決める。
名古屋2人目は福田。早足にボールに近づくと右足でゴール正面に蹴るがGKに止められてしまう。
磐田2人目は西野。右足で左隅に決める。
名古屋3人目は原。右のポストに当たるもボールはそのままゴールに決まる。
磐田3人目は山西。左足でGK本田の飛んだ方向とは逆の左に決める。
名古屋4人目は西澤。緊張したのか止められてしまう。
そして、最後磐田4人目となる鳴尾が右上隅に落ち着いて決め、磐田が4人全員PKを沈め、勝利を得る。
残念ながら、名古屋の東海チャンピオンシップの連覇はなりませんでしたが、荒削りながらも最後まで魅せてくれた、これからを期待できる若手選手たちによる試合でした。
最後まで応援ありがとうございました。