2000Jリーグナビスコ杯準々決勝第2戦「清水エスパルス」戦

前半の試合の流れ

〜前半15分

累積警告により出場ができないピクシー。彼が不在の中で今日の試合をどう戦うか、選手たち個人のスキルの試されるという意味では、今日の1戦は重要な試合といえるのではと思います。

前の試合では、6−4という大味な展開ながら、決定力を見せつけてくれたグランパスイレブン。
今日は得点差に関係なくサポーターの痺れるような熱い戦いを見せて欲しいと思います。

右にサイドを取ったエスパルスのキックオフで今日の試合が始まった。
開始早々右からのエスパルスのCKは、落ち着いてDFがクリア。
2分、左サイドの滝澤が前線の呂比須に縦パスを出すがこれは長すぎて合わせることができなかった。
今日はエスパルスが積極的に、怪我の癒えた左サイドのアレックスを中心に攻め込んできている。
4分、右からの長いパスを中央の清水・久保山が頭で折り返してそのままゴールを狙うがこれは本田がはじき返す。
6分、大森が左サイドからゴール前に低いボールを出すがこれは相手DFに弾かれCKに。
CKのボールは、一度はクリアされるが、最後こぼれたところを、右にいた滝澤がシュート。しかし、シュートが弱く、相手GK正面に。
8分、左サイドからサイドチェンジで大きく右でフリーの石川にパスが出るが、トラップが大きくサイドを割ってしまった。
清水は中盤でボールを回しながら、形を作ろうとしているが、グランパスの前線からの早いチェックに苦しんでゴール前までのいい形・展開作れていない。
11分、相手ペナルティすぐ外で、早い突破のウェズレイがファウルを受けて先取点のチャンス。FKは相手の選手に当たり、右からのCKになるが、このボールはクリアされてしまい得点にすることはできなかった。

〜前半30分

15分、滝澤が相手DFのボールを奪い、前線のウェズレイに。このボールを受けたウェズレイはペナルティ内まで入り込むがトラップが大きくなってしまい清水DFに奪われてしまった。
右サイドでのFKは滝澤が横に流して、山口に打たせようとしたが相手DFに寄せられ、思うようなボールを打てなかった。
17分、早い展開からウェズレイが右サイドでパスを受け強力なシュート。しかしこれは相手GK・真田のナイスセーブに阻まれてしまった。
18分、中央で岡山、呂比須、ウェズレイとはやいワンツーで抜けると最後、もう一度受けた呂比須がシュートしようとしたが、後ろから来た清水DFに寄せられ倒れてしまった。
グランパスのゴール前での堅い守りに対し、清水はサイドに広がっての攻撃から仕掛けようとしているが、この時間帯はグランパスの動きの方が勝っていると言える。
23分、清水が右サイドを駆け上がってきた平松が中央のオリバに折り返すが、味方選手のマークがしっかりと付いているため、ボールに寄せきれずプレーをさせない。
24分、カウンターからウェウレイがボールを持つと右サイドの岡山にパス。このボールを岡山が直接シュートするが大きくクロスバーを越えてしまった。
25分、右サイドで今度はオリバが持ち込んでシュートを放ってくるが、これはGK本田ががっちりとキャッチ。
27分、清水アレックスが怪我で一時的にピッチの外へ。しかし大事には至らず。
28分、抜け出した呂比須にドンピシャでパスが出て、最後GKまで抜くが、戻ってきたDFに寄せられ躊躇して打ったシュートはクロスバーを越えてしまった。惜しいチャンスを逃してしまった。

〜前半終了

30分、左サイドを切れ込んだ清水アレックスの折り返しを直接本田が取ろうとするが、このボールをこぼすしてしまうがあわやの場面だったが手で掻き込んで、寄せていた相手選手に押しこまれる前に奪う。
32分、ゴール前に清水が攻め込んでくるが、GK本田が体を張って押さえ込んで、清水に得点を許さない。
35分、相手陣内左サイドでFKのチャンス。このボールをウェズレイが直接狙って行くが、飛び出した相手GK真田に直接取られてしまった。
37分、中盤での混戦から抜け出て、岡山がボールを持つとそのままドリブルで仕掛けて最後シュート前で行くが、またもも大きく外してしまった。(どうした、岡山)
39分、右サイドで清水・市川がボールを持つと大きくゴール前に。このボールが直接ゴールに向かってくるが本田が落ち着いて弾き出す。
名古屋は前回に試合で勝っているだけに、無理をする必要がないだけに、今日は守りがいつも以上に固くなっており、清水が攻めあぐねているところもそこの原因がありそうだ。
44分、右サイドの清水・市川の早いゴール前のボールに清水は一人がスルー、後ろにいたオリバが右でボレーシュート。しかしこのボールはクロスバーの上に。危ないシーンだった。
このまま、清水が攻めあぐねたまま前半が終了。

後半の試合の流れ

〜後半15分

前半を固い守りで清水の攻撃を封じ、0−0で折り返すことができたグランパス。後半もこの調子で言って欲しいと思います。

1分、味方のバックパスを奪われ、攻め込まれそうになるが、落ち着いて相手に寄せボールを奪う。
2分、右サイドで大森が競り合ってボールをクリアしようとするが、これが味方ゴール前に上がりハッとする場面になったがGK本田が落ち着いてボールを捕らえる。
3分、左サイドをドリブルで大森が持ち込むとそのまま中央に切り込み、ミドルシュートを放つ。が残念ながら、このシュートは相手GK真田の正面に。
5分、左サイドを大森が持ち込み、今度はそのままペナルティ内にドリブルで行こうとしたところをファウルを受け、絶好の場所でFKのチャンス。このボールをウェズレイが直接狙うがGK真田のクリアでCKに。
CKのボールもウェズレイが蹴り、ゴール前で待っていた呂比須の頭に合わせたが、このシュートがクロスバーに当たり、跳ね返ってしまい残念ながら先取点逃してしまった。
7分、左サイドをアレックスが持ち込み、マイナス気味に折り返し、ゴール前の清水の選手に合わせるが、味方選手が体を寄せてゆくと、慌ててのシュートとなり直接ゴールを狙うような態勢にさせなかった。
11分、岡山がドリブルで一気に駆け上がり相手陣内に攻め込もうとするが、清水DFに足を狙われ折り返すことができなかった。
12分、清水が左のサイドを使って後ろから来た選手を狙ってスルーを出すがこれはタイミングが合わず。
14分、清水が2人の選手を入れてくる。(オリバ→安永、平松→澤登)
15分、清水ゴール前でフリーでボールを受けた呂比須がシュート。しかし今度は相手GK正面に。

〜後半30分

16分、清水右からの攻撃で、最後ゴール前でボールを拾ったアレックスが左足で押しこもうとしたが、これは味方選手に当たりCKに。
18分、縦パスに前で待っていた滝澤がワントラップで、ゴール前の空いた場所にスルーをだす。しかしこのボールに呂比須が走り込むことができず、相手ボールになってしまった。
20分、カウンターから岡山が中央でもって走り出し、右サイドのウェウレイに流す。これを直接右足で打ってゆくがわずかにゴール左に外れてしまった。
22分、清水は3人目の交代(吉田→池田)
24分、左サイドから大森が仕掛けてゆくが、最後折り返しのボールを清水GKに直接奪われてしまった。
この時間帯は圧倒的に清水が攻め込みながら、グランパスが守りきっていると言った感じです。
27分、岡山・呂比須でワンツーで抜けようとしたが、相手DFにクリアされてしまった。
28分、右サイドでウェズレイがボールを拾うと、中央の呂比須に。呂比須が右サイドの滝澤へと渡そうとしたが相手DFの足に当ててしまいチャンスを作ることができなかった。
29分、相手ゴール前でボールを奪おうとしたがDFに寄せられ手に入れることができなかった。

〜試合終了

30分、相手ゴール前で岡山が粘って、DFの裏にパスを出そうとしたが、相手DFが体を張ってこのボールを弾き、チャンスにできなかった。
32分、清水・安永が個人技で右サイドでDFを抜いて、直接シュートを放ってくるが、このボールはゴール左上に大きく外れていった。
35分、ここで疲れの見えた滝澤に代え平岡(直)が交代ではいる。カルロス監督は守りを固めてきたようだ。
36分、ゴール前での混戦でこぼれたボールを清水の選手が直接ミドルで打ってくるが、大きくクロスバーの上に。
グランパスの選手がボールを持つと清水の選手が激しく当たってくるようになった。清水の選手に少しずつ焦りが見えだしてきたようだ。
40分、呂比須に代え福田健二登場。
41分、左サイドを持ち上がった清水の選手が折り返すとするが、味方DFが落ち着いて詰
め、正確なクロスを上げさせようとさせない。43分、相手ゴール前でウリダ、岡山で仕掛けようとするが相手DFのチェックが厳しくい
い形が作れなかった。
ここで、岡山に代え岩田が入る。
ロスタイム、相手ゴール前で岡山、ウェズレイでシュートを狙って行くが、最後相手ゴールを向かせてもらえず、シュート態勢を作ることができなかった。
清水・市川が右から長いクロスを入れてくるが、ゴール前の清水の選手が、味方DFのしっかりとしたマークに会い、ボールをいい形で受けることができずシュートまで行くことはできなかった。そしてここで審判の笛がなり、試合は0−0のドローのまま終了。これで前回の勝ちと合わせ、我らがグランパスが準決勝へと駒を進めることができました。皆さん応援ありがとうございました。