〜前半15分
小雨がぱらつき、底冷えのする、まさに名古屋の厳しい冬を象徴するような天候の中、第80回天皇杯4回戦は、地元・瑞穂陸上に、強敵ジュビロ磐田を迎えての試合。
今年はジュビロ磐田に対して圧倒的に力の差を見せつけられた試合ばかりだっただけに、現状でのベストな布陣で望むといっても、今日の試合は決して楽には勝たしてもらえない、厳しい試合になることは間違いないでしょう。
左から右に攻めるグランパスのキックオフで試合が始まる。
1分、ジュビロが右からのFK。名波が左足でゴール前に入れてくるが、ここはDFが頭ではじき返す。
2分、左から磐田・山西に攻め込まれDFが抜かれると、中央にパスを出される。これをシュートしてくるが、このボールはクロスバーの上に。
3分、相手のパスミスをピクシーが拾い、DFの前に抜け出ようとしたがこれは戻ったDFに阻まれる。
4分、中央でピクシーがボールを持つと、右に抜けた岡山にパス。これをドリブルでペナルティーまで持ち上がるが、DFの寄せにあい、最後折り返すことなくゴールライ
ンを割ってしまった。 中盤でのボールの奪い合いが多く、好手の入れ替えが激しいこの時間帯。
6分、自陣真ん中あたりでのジュビロFK。これもDF陣がはじき返す。
7分、右に抜けた石川にいいボールがでるが、折り返したボールは相手GKの正面に行ってしまった。
9分、ジュビロが右に抜けた川口の折り返しでゴール前に迫る。最後、ジュビロ・福西がボレーでゴールを狙ってくるがこれは当たりそこねで大きくゴールを越えてゆく。
10分、DFの裏に抜ける中山にパスがでるが、DFが詰めてシュートまで行かせなかった。
11分、岡山が長いパスで抜けて相手GKと競り合いそうになるが、先に飛び出した相手GKに奪われる。中盤での磐田のチェックが早くグランパスの選手はパスのだしどころを悩んでいるうちに奪われたり、パスミスを犯してしまっている。
13分、左を攻め込まれ折り返されそうになるが、DF古賀が詰めてCKに逃れる。
14分、中山がフリーで抜け左足でシュート。しかしこれをGK楢崎が指先に当て、コーナーポストにシュートはあたってしまい、危ない場面を凌ぐことができた。
〜前半30分
15分、ジュビロが右からのCK。しかし、遠いサイドを狙ったボールはGK楢崎が飛びだしてガッチリとキャッチ。
18分、ゴール前に中山が抜け、右にボールを出すと、受けた選手はさらにその奥の選手に流す。これに走り込んだ磐田・藤田がシュートを打ってくるが、DFが体を張ってはじき得点には至らなかった。危ない場面ではあったが、磐田の厚い攻撃に何とか
ここまでは凌いでいるグランパス。
20分、右サイドでの磐田のFK。これもDFが頭ではじきかえす。
21分、相手ゴール前にでたボールをウェズレイがシュートするが、これは相手GKにはじかれゴール右へ行ってしまった。
22分、ハーフウェイラインあたりでウェズレイがボールを拾うと、相手GKがでてるところを頭越しを狙ってロングシュートをうつが、失速してしまい相手GKの手に。
23分、ジュビロが右サイドからのFK。藤田がニアサイドを狙ってきたが、ここもDFが落ち着いてはじき返す。
25分、相手陣内でボールを奪うと、ピクシーがウェズレイに流し、ウェズレイが後ろに流し、ピクシーが走り込むのを狙ったが、タイミングが合わず相手ボールになっ
てしまう。
26分、カウンターから磐田・名波がDFの裏に抜けるスルーパスを入れてくるがここはDFが踏ん張り、パスをインターセプトする。
27分、相手陣内左サイド深くでのFKのチャンス。ピクシーがゴール前にあげてゆくが磐田のDFも堅く、誰もヘディングシュートの体勢にもって行くことができなかっ
た。相変わらず、磐田は中盤でのつめが早く、グランパスはほとんどいい形が作れない。
〜前半終了
30分、ウェズレイがハーフウェイラインあたりでボールを受けようとしたところを倒され、磐田にイエローが。
32分、ウリダがピクシーとのワンツーで抜け、左サイドを攻めあがり左に抜けた選手にナイスパスを出す。これを受け相手GKと1対1になる。しかしGKが飛び出してシュートを打つ前にはじく。
33分、ゴール前でのボールの競り合いからシュートを押し込まれそうになるが、DFが体を寄せてCKに。左からの磐田のCKは、ゴール前に来たボールをGK楢崎が正面でキャッチ。
36分、自陣で岡山がボールの奪い合いからファウルを与えてしまいFKに。ここでも一度はDFがはじくが、こぼれ玉を詰めてきた選手にミドルシュートを打たれる。しかし、GK楢崎が判断よくこれをキャッチ。ゴールを割らせることはなかった。しかし、
中盤での競り合いからほとんどボールを奪われてしまっているだけに、ほぼ一方的な ジュビロの攻撃を防戦するのみの場面ばかりが続いているこの時間帯。
41分、相手ペナルティすぐ外でウェズレイがパスを受けると、振り向きざま右足で
シュートを放ってゆくが、これは相手ゴール左横にはずれてしまった。
42分、滝澤がボールを拾って持ち上がると、山口に流し、これをDFの裏のスペースに出してゆき、抜け出た岡山が受けようとしたがこれはパスが長すぎてしまった。
43分、不用意なペナルティ近くでのファウルからゴール正面で磐田にFKを与えてしまう。ここで名波が左足で直接狙ってきたが、GK楢崎の正面に。
ロスタイム1、相手陣内左サイド深くでFKのチャンス。ピクシーが早いボールをゴール前のウェズレイに合わせようと入れていったが、わずかにタイミング合わず、ウェズレイに当たることなく、相手GKの手の中に入ってしまった。ここで前半が終了。圧倒的にジュビロの攻撃が多く、グランパスはほぼ防戦一方の展
開となってはいるが、何とか高い集中力で守りきって前半を終えた、といったところか。
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