ナビスコカップ準決勝第2戦「鹿島戦」

前半の試合の流れ

〜前半15分

右にエンドを取ったグランパスのキックオフで今日の試合が始まった。
1分、福田が相手DFと競り合いながら抜けようとしたがこれはファウルになる。
2分、ウリダが左サイドを一気に駆け抜け、中央に切れ込んで右サイドの岡山に出してゆくが、鹿島のDFに詰められ、前線に良いボールを入れてゆくことはできなかった。
4分、相手陣内でボールを回すと、右サイドにできたスペースに走り込んでおりかえした石川のボールを岡山がヘッドで押しこみ1−0に。幸先の良い得点だ。
5分、鹿島に攻め込まれシュートを打たれるが、GK・本田が一度は弾きながらも、このボールを押さえ得点を許さなかった。
7分、下がっていたウェズレイが左サイドから上がってゆこうとするが、これは相手選手に寄せられ奪われてしまった。
早い時間帯からどちらのチームもボールに対する寄せが厳しく、ボールの奪い合いが多く、低い気温とは裏腹にピッチ上は熱い戦いが展開されている。
11分、相手の速い詰め寄りにパスの出しどころを捜すうちにボールを奪われるシーンが目立つ。
12分、ウェズレイが右サイドを一人で持ち上がると、そのまま右足で豪快なシュートを放つ。しかしこれは、ゴール横を抜けていってしまった。
今日のグランパスは中盤ではウリダが、最後列では平岡(靖)がボールに対して厳しくチェックしており、今のところは鹿島にほとんどいい形を作らせていない。

〜前半30分


16分、相手サイド右からのCK。ゴール前に上がったボールは鹿島の高いDFに阻まれてしまい、チャンスを作ることはできなかった。
17分、右サイドからの石川のボールに左の岡山が胸でトラップして、前のウリダに落とし、これをウリダが反対サイドのピクシーに出すが、鹿島DFに体を寄せられていたピクシーはこのボールに反応することができなかった。
18分、鹿島の右からのCKは、DF陣が落ち着いてはじき返し難を逃れる。
20分、DFの裏に抜け出そうとした鹿島・平瀬だったが、これはDFが先に戻ってボールに詰め、ボールを取らせなかった。
21分、自陣ペナルティすぐ外でファウルを与えてしまいFKに。しかしこの場面は壁に当たって難を逃れる。
22分、相手ボールを奪うとカウンターで攻め込み、福田が一気に走り込んで、一度味方に渡して右サイドに抜けて、再度これを受けようとしたが、先に相手DFに詰め寄られてボールを奪われてしまった。
24分、鹿島が右からのCK。先回の試合も失点につながった危険なセットプレイの場面は、今日はDF陣が体を張って守りきっている。
26分、相手ゴール前に空いたスペースに岡山が走り込むが、わずかに相手GKの飛び出しが速く、先にボールを奪われてしまった。
27分、鹿島が左から攻め込み、相馬が抜け出して左足でシュートをしてくるがこれはミスキックとなって大きくクロスバーを越えていった。
29分、鹿島の右からのCKは、相手選手に当たって大きくサイドに外れていった。

〜前半終了

この時間帯は鹿島が主導権を握っている時間が長く、再三、左サイドを中心に攻められる場面が目立つが、何とか凌いでいる。今日のDF陣はここまではまだ見ていても安心だった。
32分、左からのCKのチャンス。ピクシーは直接ゴール枠を狙って行くが、これは相手GKが腕を伸ばして、わずかなところで弾かれてしまった。
中盤での鹿島のチェックは相変わらず厳しく、ボールを持ってもなかなか前に向かせてもらえない、前の選手にボールを入れてゆけないと言った感じである。徐々に鹿島が攻め込むシーンが目立っているだけに、ここは何とか落ち着いて守りながら、攻めるチャンスをつかんで欲しいところです。
37分、右サイドでボールを持った山口が、やはり詰め寄られ、最後ボールを奪われてしまった。
40分、ゴール前で何度かボールを回されると、DF陣がマークを乱してしまい、最後フリーになった平瀬に右足で決められてしまい、1−1の同点になってしまった。
何度かグランパスも相手陣内に攻め込んでゆくが、鹿島の固い守りにあってなかなかFWの選手にボールを当ててゆけない。
42分、久しぶりにボールを受けたウェズレイが、ペナルティ内へ抜け出そうとして仕掛けるが、逆にファウルを取られてしまった。
44分、右サイドから攻め込まれ前線に大きくボールを入れられると、平瀬が競り合いながら頭でシュートを打ってくるがこれは外れてしまった。
ロスタイム、ゴール前での競り合いで、GK・本田が何度か好セーブではじき返すが、最後、こぼれたところを、またも平瀬に押しこまれ、なんと1−2と逆転されてしまう。なんということか、、、。
結局、このままグランパスはいい形をほとんど作らせてもらえることなく、前半が終了してしまった。

後半の試合の流れ

〜後半15分

前半開始早々に1点を挙げ、このまま行くかと思っていたところがよもやの攻撃にあい、逆に1−2というビハインドになってしまい、思ってもいない展開になってしまった。ここは気を持ち直して後半の戦いに挑んで欲しいと思う。
1分、福田がDFの裏に出たボールに反応するがこれは鹿島DFが先に足を出してシュートまでゆけなかった。
2分、左サイドを攻め込まれ最後シュートを打たれるが、これは本田が正面で押さえる。
4分、相手陣内でピクシーのパスを受けた岡山が倒され、良い位置でFKのチャンス。この場面でのFKをウェズレイが直接狙って行くがこれは相手GK正面に行き、止められてしまった。
5分、右サイドから突破され、あわやゴールをまたも割られるか、といった場面だったが、ここはDFが何とかクリアする。
7分、鹿島・平瀬がポストになって流し、右サイドを破られそうになるがここはDF平岡が戻って、体を寄せピンチを逃れる。
9分、左サイドで待っていた鹿島・鈴木にDFが抜かれ左足で折り返されるが、ここはGK本田が体を張って防ぐ。
10分、左サイドを抜けたウェズレイがピクシーに流し、ピクシーが仕掛けようとしたところでファウルを受けFKのチャンス。ピクシーがゴール前の選手の頭を狙って良いボールを入れてゆくが、福田の頭に当たったボールはわずかにクロスバーの上に行ってしまった。
12分、右からのCKをピクシーが入れてゆくと、相手GKが弾いてこぼれたところを詰めた選手が拾おうとしたが、鹿島のDFにクリアされてしまう。
14分、ここでカルロス監督が勝負に出る。3人を一気に交代させる。
(岡山→滝澤、福田→原、石川→藤田)

〜後半30分

16分、右サイドをまたも抜かれるが、今度はオフサイドでピンチを逃れる。
この時間帯は、ほとんどと言っていいほど鹿島にボールを支配され、為すすべ無しといった状況になってしまっている。
23分、ウリダが左サイドをもって上がると、相手DFと競りながら最後反対サイドに回っていたピクシーに合わせてゆこうとするが、このボールはタイミングが合わず、ゴールラインを割ってしまった。
25分、前線のウェズレイに当ててゆこうとするが、ウェズレイが競り合いながら相手DFにファウルを与えてしまい、相手ボールになってしまった。
26分、左サイドを攻め込まれ鹿島のCKに。CKのボールは競り合いながらも何とかはじき返すが、最後、鹿島・熊谷にこぼれ球をシュートされる。しかし、シュートのボールの精度が悪く、ゴール横を抜けていった。危ない場面ではあった。
28分、相手陣内右サイドでFKのチャンスを得ると、ピクシーが遠いサイドの選手に合わせようとするが、鹿島のDF陣は相変わらず高く、結局競り負けてしまい、いい形にさせてもらえない。

〜試合終了

31分、鹿島メンバー交代(中村→根本)
33分、  〃  (ビスマルク→内田)
名古屋はメンバーを代えたが相変わらず、鹿島のDF〜中盤に阻まれいい形がほとんど作れない。
34分、右サイドを抜けた鹿島・鈴木にボールが渡り、これを持ち込まれてシュートを打たれるが、これはゴール左横に外れる。
36分、相手ペナルティ内での競り合いからこぼれたボールに反応したウェズレイがシュートを打とうとしたが、鹿島のDFに塞がれてしまい、最後まで決めることができなかった。
37分、左サイドで滝澤がボ−ルを受け折り返してゆくが、このボールは大きくなり過ぎ、ゴールラインを割ってしまった。
39分、相手ゴール前で再三のシュートチャンスになるが、鹿島の厚いDF陣に阻まれどうしても得点できない。
40分、相手ペナルティすぐ外でのFK。これをピクシーがゴール前に入れてゆくと、相手GKが弾いたボールを平岡(靖)が押しこみ、ついに2−2の同点になる。
42分、ピクシーが持ち込んで、左足で直接ペナルティエリア内でシュートしてゆくが、わずかにゴール横に外れてしまう。
ロスタイム1、相手陣内でFKのチャンス。山口がゴール前の選手に合わせるが、またも鹿島DFに弾かれる。
ロスタイム2、鹿島がカウンターで攻め込み、右サイドをドリブルで走り上がった名良橋がDFを抜き、落ち着いてGKを見て中央に折り返すと、最後、小笠原にこれを押しこまれ、痛恨の3点目が入る。ついに2−3になってしまった。
この後は、グランパスも何度か相手ペナルティ近くまで攻め込んでゆくが、どうしても鹿島のDFの高い壁に阻まれ、シュートまで持ってゆくことができず、結局このまま試合が終了してしまい、残念ながら決勝戦に駒を進めることはできませんでした。