毎年、すっかり恒例となった、岐阜県飛騨市古川町で行われる、名古屋グランパスエイトのサッカースクール生参加による「サマーキャンプ in 飛騨古川 2008」が今年も始まりました。
名古屋を出発する頃は、行き先でもある飛騨方面は天候が余り良く無さそうとの予報でしたが、週初めに梅雨が空けたこともあり、「なかんじょ川」(飛騨市河合町)にバスで到着した時には、まるで真夏の名古屋と変わらないほどの、蒸し暑さと強い日差しがちびっ子達を待ち受けていました。
さっそく屋内へと移動したちびっ子達は、朝早く地元を出発して来たこともあってか、コーチの説明を聞き終えると、待ちわびたように一気に持参したお弁当を拡げると、目を輝かせて食べ始めました。コーチ達からは、地元の人が焼いてくれた虹鱒の塩焼きが渡され、いつもだったら「食べられない、いらな〜い!」と言う声がちびっ子達から聞こえていたのが、今年は「やった〜、いただきま〜す!」と嬉しそうな声があちこちから沸き起こり、大きな口を開けて魚を頭から“ガブリ”と頬張ると、この“ごちそう”にとても満足そうな笑顔を見せてくれました。
午後1時半からは、初日のメインイベント・魚取りの時間です。水着に着替えたちびっ子達が川へと次々と飛び込んでゆくと、それまで呑気に水中で泳いでいた魚たちは、子供達の声と水しぶきの音に驚き、必死に水中を逃げ回り始めました。
今年も、そんなに簡単に魚を捕まえることは出来ないはず、とのんびり構えていたコーチ陣でしたが、10分と経たないうちから「コーチ、捕ったよ〜!」と大きな声が届き始め、慌ててコーチ達は捕まえた魚を入れておく「いけす」の準備をしていました。
上空からは相変わらず、強い夏の日差しが照りつけ、気温も高く厳しい天気でしたが、子供達のいる川の中は、水温が低く、ヒンヤリとして気持ち良いこともあり、誰も水から上がることなく、午後3時の終了の号令が発せられるまで、心ゆくまで魚取りと川遊びを満喫していました。
その後、着替えを済ませたちびっ子達はバスに乗り込むと、一路、古川の町へとバスで向かい、古川駅前で降りた後、大きな荷物を抱え、古川町の街並みをじっくりと味わいながら、徒歩で宿泊先の「蕪水亭」に向かいました。
全員お風呂に入ってスッキリとした後、午後6時半過ぎからは、中庭での夕食です。毎年、名古屋ではあり得ない程の豪勢な飛騨牛の串焼きに始まり、焼き鳥に焼きそば、そして、おにぎりにフランクフルト等、紙皿に乗りきらない程盛りだくさんの料理を用意して頂きますが、ちびっ子達は川遊びで体力をしっかりと使っておなかが空いたようで、満足そうな表情を見せて食事を味わい、どのテーブルも次々とお皿の上のものが無くなっていきました。
食事の後は、もう一つのイベント・花火が待っています。真っ暗になった川縁まで移動したちびっ子達は、コーチからの注意を聞いた後、手渡された花火を楽しんでいました。そして、この日最後の締め括りとして、コーチの点火による大型の花火を鑑賞しました。時折、打ち上げ花火の炎が大きな音を立てて上がった時には、大声を上げて喜んでいました。
これで、1年生の初日のメニューは全て終了です。午後10時を過ぎて、どの部屋からも声が聞こえなくなり、早々と寝付いてくれた様子です。今夜はゆっくりと休んで、明日も朝から元気な顔を見せてくれること間違いないでしょう。
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