2月1日(金) 天候:晴れ時々曇り
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□第5日目

・午前練習

この日の午前トレーニングは、屋内でのトレーニングから始まった。選手達は、少しリラックスした雰囲気の中で、ストレッチで凝り固まっていた箇所を解したあと、3人1組になってマシンを使ったメニューを順番に行う。また、別メニュー組の増川とヨンセンも早くチームに合流したいとはやる気持ちを抑えるように、ゆっくりとしたペースでウェイトトレーニングを行っていた。

選手達は、11時すぎに屋外グランドへ場所を移してトレーニングを行った。この日の朝はキャンプへ来て一番と思える位の冷え込みをみせた指宿だったが、選手達の熱気に影響されたのか、快晴に恵まれて気温もどんどん上がり始めた。選手達は、戦術トレーニングを控えているものの足取りは軽く、4日目にして初めて顔を出した太陽が嬉しいようで表情も、穏やかだ。

スパイクに靴を替えた選手達は、ピッチ奥に3人1組に分かれると、サッカーボールと共に用意されたゴムボールを使ったリフティングによるパス交換で体幹を刺激して、この後のメニューに向け準備を進めた。

しっかりと大小のボールを使った約15分のアップを終えた選手達は、2チームに分かれると、フルコートを使って10対10を想定した戦術トレーニングを開始する。

各ポジションについた選手達は、交互に最終ラインでボールを動かしながら、オフェンスやディフェンス時のポジショニングやラインコントロール等を繰り返し確認しあった。また、監督の指示が出ると、ボールを奪ってからの仕掛けるタイミングなどについても想定トレーニングを繰り返し、チームへの戦術の浸透を図っていった。

そして11時45分。選手達のコンディションを考慮して、この日の午前練習は若干軽めのトレーニングで終了となった。

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・午後練習

この日の午後のトレーニングは、午後3時30分からに時間を変更してのスタートとなった。午前中から続いている青空がこの時間も上空には拡がり、気温も程良く心地良い中でのスタートとなった。

2グループに分かれた選手達は、それぞれ2人1組に分かれて対面でのボールを使ったメニューをこなす。そしてリラックスした雰囲気の中でアップを終えた選手達は、GKを入れて、実戦を想定した11対11のトレーニングに移行していった。

ストイコビッチ監督は、午前中同様にボールを動かしながら、互いにポジショニングや相手がボールを持った時のラインコントロール、ボールを持った選手に対してのアプローチの距離感、そしてボールを奪った時の攻撃の選手へのボールの配球のタイミング等の確認を入念に繰り返した。

そして、彼らのボールの動かし方やライン操作に納得がいった様子の監督は、大きく「フリー!」という号令を発した。すると、それまで鎖に繋がれていたように、遠慮がちに動いて見せていた選手達のプレーが一気にテンポアップし、鋭いボール回しや激しい寄せが見られるようになり、ピッチ内に程良い緊張感が拡がった。

良いプレーが出たときには「グッド!」、「ナイスボール!」と監督から大きな賞賛の声が挙がると、選手達の気合いはさらに高まり、まるで本番さながらの気迫あふれるプレーがピッチ内では繰り広げられた。

選手達には、連日のハードワークで間違いなく疲れが溜まっているはずだが、終了の笛がなるまで激しいボールの奪い合いが5時近くまで続いた。そして最後は、ハードワークで溜まった体内の乳酸を残さないよう、先日も行われたポジションに毎に走る距離を少しずつ変えたシャトルランをしっかりとおこなって、この日の午後の練習を満足げな表情で終えた。

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