1月31日(木) 天候:曇り
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□第4日目

・午前練習

朝から雲が多く冷たい風が吹くキャンプ4日目。選手達は、いつもより厚めのウェアを着こんで練習グランドに現れた。トレーニング開始当初こそ寒さに顔をしかめていた選手達も、センターサークル内でのアップで体幹を刺激する動きを繰り返すと、体も動くようになったようで普段の明るい表情に戻って外周のジョギングに向かった。

彼らが約3周コートの外周を走っている間、監督とコーチ陣はホワイトボードを使って、昨日の練習試合の反省点を確認したり、練習メニューについて熱く語り合っていた。10時30分過ぎからは、GK3人はサブグランドへ移動、DF陣はジュロヴスキーコーチ、攻撃の選手達は監督の下へ、それぞれの持ち場へと分かれて拡がっていった。

DF陣は、前日の試合で見られた課題の確認と修正を行った。その後は、これまでのトレーニング通りDF4人ずつに分かれて、ボールを動かしながらラインコントロールのシミュレートを繰り返した。この日は、DFラインの近くに相手選手を想定した何人かのプレーヤーが配置されたため、選手はポジショニング・味方との距離の把握と同時に、相手の動きにも気を留めなければならず、厳しい表情を見せながら緊張感の漂う中でのトレーニングとなった。

そして攻撃陣は、アタックのトレーニングを繰り返し行う。選手達には監督から、GKからのボールを中盤で受けると、すぐさま細かいパス交換からサイドにボールを大きく展開して最後はフィニッシュという一連の流れを、シンプルかつ早く持ちこむという厳しい要求が出された。しかし監督は、正確なサイドチェンジのボールやゴール前への良いクロスが上がると、大きな声で「ナイスボール!」と選手達にねぎらいの言葉をかけていた。

中盤の選手達のローテーションが一通り回った後は、9対9によるミニゲームが行われた。ゲームは、選手達が連日のハードな練習に加え、練習試合の疲れも残っていることを考慮し、終始リラックスした雰囲気のものとなった。そしてゲームの途中には、我慢しきれなくなったのか、監督もゲームに参加して現役時代を彷彿させる個人技を見せて取材陣やスタッフ陣を大いに沸かせるとともに、選手達を和ませていた。

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・午後練習

午前中に比べると明るさが出てきたものの、時折強い風が吹き抜ける肌寒い中で午後のトレーニングが開始された。

3時の練習開始予定を30分遅らせてスタートしたトレーニングでは、選手は初めに2人1組となって対面でボールを蹴り合いながら、様々なメニューをこなして体幹を刺激し、怪我の無いようにしっかりと準備を進める。その後4グループに分かれた選手達はコートの各コーナーへとそれぞれ分かれると、緩急を入れながらの走り込みをして午後のトレーニングの準備を整える。

午後のメニューは、コートの両エンドそれぞれに広く配置された障害物代わりのポールとコーンの間を、選手達が動きながらパス交換をしあうというもの。選手達は、互いに距離を一定に保ちながら近くの選手に声を掛け、ボールを障害物に当てないようにパス交換を行う。そして途中で2個、3個とボールが追加されると、選手達は視野を広くすることを必要とされるようになり、首を左右に振って相手を探しながら、忙しくピッチの中を動いていた。

トレーニングは水分補給を挟んだ後、再び4グループに分かれた走り込みで再開する。時折、監督の吹き鳴らす笛でランニングのスピードを変えながら、じっくりと走り込んでいた。

4時15分過ぎからは、10対8での戦術トレーニングを行い、相手よりも数的に不利な状況を想定して、プレスのタイミングやポジショニングの確認と修正を繰り返した。そして4時45分、いつもより少し短い時間で午後のトレーニングは終了となった。

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