□第2日目
前日同様、朝から細かい雨が降るあいにくの天候となってしまった指宿キャンプの2日目。午前9時45分から予定されていた鹿児島県・指宿市・山川水産加工業(協)・鹿児島県下トヨタグループ8社の皆様によるキャンプ合同激励式は、場所を屋内トレーニング場に移して行われました。
激励式では今シーズンから選手会長を務める山口選手が花束を受け取ると、その後ご列席いただいた鹿児島県南薩地域振興局長:梶山 勉様、指宿市長:田原迫 要様、鹿児島トヨタ自動車(株)代表取締役会長:新原 剛様より、激励の挨拶を頂戴しました。また激励品として、かごしま黒豚・フルーツ盛り合わせ・花かつお・桜島大根&フルーツ・天然鰤が贈呈され、吉村・小川・巻・津田・竹内・広野・花井の7選手が受け取りました。
そして、最後にストイコビッチ監督から「選手・スタッフを代表して感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。このすばらしい施設で、10日間の良いキャンプを過ごしたいと思います。」と感謝の辞を述べるとともに、日本語で「アリガトウゴザイマシタ」と笑顔で挨拶し、明るい雰囲気の中で激励式は終了となりました。
・午前練習
激励式を終えて練習グランドに移動した選手達は、細かい雨が降り続く中で黙々とアップを始めた。そして午前10時半からは、本格的な戦術トレーニングがスタート。今日からは2部練習、さらに翌日にはトレーニングマッチが組まれていることもあって、選手達は、監督やコーチ陣からの指示を一言たりとも聞き逃すまいと真剣な表情で、トレーニングに取り組んだ。
攻撃陣はシュート練習のためサブグランドへと移動。その他のメンバーは、指定されたエリア内での2対2の局面を想定しながら、4対4のメニューを行う。そして監督は、徐々にエリアを広げて8人対8人のトレーニングを行った後、シュート練習を行っていた選手達も合流させ、FWを入れた本格的な紅白戦形式でハードな内容のメニューを課すが、選手達はきっちりとこなしていった。途中、監督はジュロヴスキーコーチとともに、選手達のプレーやポジショニングに対しての説明をおこなう時は、動きを止めてゆっくりとした口調でひとつひとつ丁寧に説明していた。
ピッチからは、新監督の下で始まったシーズンということで、まだどの選手も同じスタートラインに立っているということを選手達が十分に自覚している様子がひしひしと伝わってくる。そして選手達は、今がその機会とばかりに、少しでも監督に多くアピールしようと、本番さながらの、まさに「ハードワーク」を、トレーニング終了の声が掛かるまで続けていた。
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・午後練習
午後のトレーニングは、午前中ハードメニューをしっかり消化したこともあって、予定開始時間を30分遅くして午後3時30分からのスタートとなった。しかし、ほとんどの選手達は疲れを見せることなく10分以上も前から元気にグランドに現れ、リラックスした様子でチームメイトとボールを蹴り合って、トレーニング開始を待ちわびていた。
選手達は中央で円陣を組み、監督からこの日の午後のトレーニング内容を聞くと、すぐに喜熨斗コーチのリードでウォーミングアップを開始する。腿上げやストレッチ、鬼ごっこに見立てたダッシュ等をいくつか挟み込んだ後、GK3人を除いた選手達は、コート内に二手に分かれ、対面形式でのボールを使ったアップをスタートする。
そして、両足での緩急をつけたショートパスやヘディング、トラップ等、ボールを使ったメニューをしっかりと行ってアップを終えると、午前同様に、3チームに分かれて、9対9による実戦形式の戦術トレーニングへと移行していった。
メニューの最初は、DFラインを必要以上に下げないようにポジショニングや相手のパスコースの押さえ方などの守備面を意識したプレーを中心に行われた。そして後半からは、GKをピッチに入れてボールをワイドに展開し、両サイドからの攻撃を繰り返す。監督は、動きの中で動き方やボールの動かし方等を徹底する。
このトレーニングでは、約1時間で3チーム総当たりの2ゲームを行い常に激しい動きを要求され続けていた選手達だったが、明日に控えるトレーニングマッチに向けて気を抜くことなく、激しい当たりとボールの奪い合いを繰り返していた。
午後3時45分、ハイテンポでプレーを続けていた選手達は、全員が心拍計を装着。そして、自らのポジション毎に設定された距離の間を20分間往復するシャトルランを行って、この日のハードなトレーニングは終了となった。
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