1月28日(月) 天候:雨時々曇り
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朝早く名古屋を出発、長時間のバスと飛行機を乗り継ぎ、今シーズンを戦い抜く体力を強化させるとともに、ストイコビッチ新監督指揮の下、技術と戦術強化を徹底的に練り上げるためのキャンプのため、鹿児島県指宿市に訪れた名古屋グランパスのスタッフと、楢崎、佐藤を除いた選手31名。

長旅のせいもあって、午後2時過ぎにホテルへと到着後、バスから降りてくる誰もがやや疲れ気味な様子だった。しかし、予定時間を早めて屋内練習場においてストレッチングを中心としたメニューでこわばった体をほぐしてゆくと、次第に柔らかい表情も見えるようになる。ストイコビッチ新監督は、ゆっくりとした歩みで喜熨斗フィジカルコーチの指導を受ける選手達の周辺を厳しい表情を見せ回ってゆく。そして時折、自らも選手に近づいて直接指導するなど、キャンプ初日から気合いが入った様子が伺える。

午後4時過ぎからは、小雨の降る練習グラウンドへと場所を変え、本格的なトレーニングへと入ってゆく。初めに全員で軽く短めのアップで体を動かし終えると、選手達は4グループに分かれたサーキットトレーニングを開始する。各エリアでは、対面でのパス、ドリブル、ヘディング、リフティングとボールに馴染むことを意識した内容が行われる。朝からの疲れがまだ抜けきらない選手達も、ようやくボールに触れることが出来たこともあって、時折笑みがこぼれる中で軽快な動きを見せてこのメニューをこなしていた。

その後3チームに選手達は分かれ、ハーフコートを使った10分×3本のミニゲームを行う。キャンプのまだ初日ということもあり、少し遠慮の見えるプレイが多いかと思われたが、新監督からの厳しい声が次々と飛び交うようになると、選手達は雨に濡れたピッチを気にすることなく、激しい当たりを見せて相手からボールを奪い去ると、すぐさま味方の選手へと鋭いパスを繰り出して、「グッド!」と監督を喜ばせていた。

初めての日本のチームでのプレイということもあって、この日は少し消極的だったバヤリッツァに対し、すでに日本でのプレイ経験のあるマギヌンはチームに合流したばかりとは思えない程チームに溶け込み、幾度も抜群のタイミングでのパス交換を披露していた。

午後5時からは、総当たりでミニゲームを終えた選手達は、約30分にわたってトリートメントとしてのサーキットトレーニングを行った。そしてコートをフルに使ったインターバル走であがっていたコンディションを整え終えると、新監督の「グッドジョブ!」の一声が選手全員に送られて、指宿での強化キャンプ初日は無事終了となった。

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