7月15日(火)午前9時からトヨタスポーツセンター第一体育館で、『救命救急講習会』が行われました。この講習会には普段からユース・スクールの子供たちの指導にあたっている名古屋グランパス育成普及部のコーチやスタッフ31名が参加し、豊田北消防署保見管理課の河合繁治係長・中根基晴さん・黒柳直也さん指導のもと、成人(8歳〜)を対象にした観察要領や気道確保要領、人工呼吸法、心肺蘇生法、AED(自動体外式除細動器)使用法を学びました。
「健康に自信はありますか?」という問いかけから始まった講習会。心筋梗塞や不整脈など何らかの原因で心臓が停止すると、全身へ血液を送り出すことが出来ず、脳はおよそ3分で戻らない状態となり救命率は1分毎に7〜10%の割合で低下します。一方、救急車が到着するまでにかかる平均時間はおよそ6分。中根隊員は「早い通報と心肺蘇生法を行い、必要ならば電気ショックを与え、救急隊員や病院へ引き継いでください。救急車が来るまでに何もしなければ、到着時の生存率は半分以下に落ち込んでしまうので、現場にいる人の応急手当大切です。」と救命措置の重要性を説きました。河合隊員からは「目の前で人が倒れたら必ず救命措置を実行するという強い意識力を持ってください。」と教訓が示され、参加したコーチやスタッフはとても真剣な表情で講習に臨んでいました。そして、参加したコーチ達は心肺蘇生法をマスターした後、AED使用法を習得しました。
AEDの使用は、突然の心停止や心臓のけいれんによる不整脈(心室細動)で血液を全身へ行き届かせることが出来なくなった時に、電気ショックを与えて心臓の動きを元のリズムに戻すことが出来る唯一の解決策。2004年の7月より医療従事者だけでなく一般市民にも使用許可が出され、公共の場や繁華街など多くの人が集まる場所には必ずと言って良いほど設置されているようです。今回は全員がAEDの使用を体験しました。そして講習の最後には効果確認テストが行われ、全員が救命救急の認定証を受け取りました。 |