昨晩から降り始めた大雨は夜明け前にピークを迎え、起床時刻頃には上がっていました。しかし分厚い雲で覆われた空からはまた雨粒が落ちてきそうな気配があります。旅館の玄関先でちびっ子達はしきりに空を見上げながら、靴を履いていました。
午前7時半、ちびっ子達はコーチに続いて朝の散歩に出掛けました。はしゃぎながら瀬戸川へ到着し中を覗き込んだのですが、大雨の影響で水が濁り、優雅に泳ぐ鯉の姿は殆ど見られませんでした。先日の小学1年生・第2回同様、エサは販売されていません。ちびっ子達は残念そうに「見えな〜い!」と言いながらコーチの下へ駆け寄りました。そして鯉のエサも無いことを告げられると、さらに落胆した表情になりました。鯉を諦めたちびっ子達は、瀬戸川の隣にある広場で鬼ごっこや蝉を捕まえて遊び始めました。
数分後、1人のコーチが大きな袋をサンタクロースのように持って現れ、遊んでいるちびっ子達に集合をかけました。袋の中には地元の方から「鯉のエサに」と頂いた、大量の“食パン”が入っていました。心温かなプレゼントに全員が驚き、ちびっ子達は大喜びしながら一列にんで食パンのエサを受け取りました。エサを与えてよい場所まで走って行き、川の中へ細かくちぎったエサを投げ入れました。すると、濁った水の中から橙や黒、白の鯉が次々に顔を出し、エサを丸飲みしていきました。
旅館へ戻る途中に空を見上げると、雲の切れ間から太陽の陽が注ぎ、青空が見えていました。もう、雨の心配は無さそうです。ちびっ子達はおいしい朝ご飯を食べ終え、出発に向けて荷造りに取りかかりました。楽しいキャンプがもう少しで終わってしまうことが感じられ、少し寂しい気がしましたが、忘れ物をしないようにコーチと一緒に何度も確認して旅館の中庭に出ました。
「蕪水亭」のみなさんに元気よくお礼の挨拶をし、バスが待つ飛騨古川駅へ向けて出発しました。肩から提げた荷物はとても重たく「コーチ、あとどのくらいで着きますか?」と何回も尋ねるちびっ子達。やっとの思いでバスの駐車場に到着し「お願いします!」と運転手さんに荷物を預けました。メインイベント・サッカー大会の会場へ向けて、出発進行!バスの中で、ちびっ子達は元気いっぱいにガイドさんの質問に答えていました。
サッカー大会が行われる杉崎公園(古川町杉崎)に到着したちびっ子達は、グランド脇のテーブルに並べられた豪華賞品の下へ駆け寄りました。大会上位チームから順に好きな賞品を選べることを知っている子も多く“もらう物宣言合戦”が始まりました。一番人気は、やはり今回もボールでした。コーチ陣によるグランドの準備が完了し開会式が行われました。
第一試合は10時45分キックオフ。6チームに分かれたちびっ子達は、みんなで攻めて、みんなで守り、日頃の練習の成果を発揮していました。結果は1位)今井チーム、2位)井口チーム、3位)加藤チーム、4位)浅野チーム、5位)大島チーム、6位)鬼木チームの順となりました。閉会式の後、上位チームの子から賞品を選びました。最初の子が選んだ賞品は、これまで不動の人気を誇っていたボールではなく、グランパスエイト・山口慶選手のスパイクでした。憧れの選手のスパイクを大切そうに抱きかかえ、嬉しそうに笑っていました。
小学2年生の「サマーキャンプ
in 飛騨古川2007」(第2回)はこれで終了。そして今年度のキャンプ日程も全て終了となりました。お父さん・お母さんから離れ、少し心細さもあったようですが、それ以上に仲間と一緒に生活をすることで発見した楽しさがたくさんあったようです。嫌いな食べ物にチャレンジしたり、食事の後片づけも自ら進んで手伝いました。時間が経つにつれ忘れ物の数が減り、集合が早くなりました。サマーキャンプを通じて見られたちびっ子達の変化はたくさんあり、コーチや仲間と楽しみながら成長していったようでした。
もうすぐ2学期が始まります。ちびっ子のみなさん、宿題は終わりましたか?これからも、サッカーや勉強を一生懸命頑張ってくださいね!いつもちびっ子達を支え、健康面・安全面に配慮し続けていたコーチのみなさん、お疲れ様でした。 |