サマーキャンプ最終日の朝。いつも通り、起床時刻前からちびっ子達の話し声や足音が聞こえてきました。しかしその音は前日の朝よりも明らかに小さく、ぐっすりと眠っている様子が伝わってきました。もう目覚めてしまった子はまだ眠っている友達を気遣い、布団の中でじっとしていたようです。コーチとの約束をしっかりと守っていました。
午前7時30分、赤いスクールウェアーに着替えたちびっ子達は朝の散歩に出掛けました。今回の散歩コースは、鯉のいる瀬戸川です。目的地に到着し、コーチからエサを受け取り、水の中をゆったりと泳いでいる鯉に向かって投げ入れました。たくさんの鯉が近くへ来てエサを食べる瞬間は何度見ても面白く、ちびっ子達の好奇心をくすぐるようです。コーチからもらったエサがなくなってしまうと、水面に指やつま先を漬けて鯉を呼び寄せようと試みました。エサのように葉っぱを投げてみたり、水面に笹舟を浮かべたり、いたずらっ子な一面を見せていました。
楽しく遊んで程よくお腹も空き、宿泊先の蕪水亭に戻りました。旅館の方々がちびっ子達の朝食をお盆に乗せ、運んでいる最中でした。食事会場である大広間のふすまが開くたびに通りがかりのちびっ子が部屋の中を覗き込み、朝食のメニューを確かめていました。旅館で食べる最後の食事。元気よく「いただきます」を言い、美味しい朝食を残さず食べました。
後片付けもみんなで協力して行いました。さすが3年生。自分が片付け終わってもはしゃぎ回らず、周囲の友達が今何をしているのかを判断し、進んでテーブル拭きやゴミ拾いをしました。家とは違う場所での宿泊はとても楽しいことですが、旅館を出発する時となりました。大きなカバンを肩から提げて、スクールごとに並びました。3日間お世話になった蕪水亭の皆さんに感謝の気持ちを込めて挨拶をし、飛騨古川駅へ向けて出発しました。
バスに乗り、昨日サッカーのトレーニングを行った杉崎公園(古川町杉崎)に到着。今日は楽しみにしていたサッカーの試合です。グランド本部のテーブルには、公式球やヨンセン選手のスパイクなど、豪華な賞品が積み上げられていました。毎年このキャンプに参加し、上位チームから賞品を選べることを知っている子も多く、「今年こそはボールをもらう!」と宣言する声がたくさん聞かれました。
昨日トレーニングを行ったチームに分かれ、先ずはコーチを囲んで作戦会議。午前10時35分より交流戦開始となりました。今回はスクールごとではなく、コーチ陣によって決められた混合チームで戦います。ちびっ子同士、他スクールの子とすぐに仲良くなり、サッカーでのコミュニケーションも問題無く図られたようでした。結果は、1位)井口チーム、2位)下河チーム、3位)大島チーム、4位)豊田チーム、5位)浅野チーム、6位)鬼木チーム、7位)今井チーム、8位)加藤チームの順となりました。大好きなサッカーの試合が出来、新しい友達も増え、ちびっ子達はとても満足した表情で帰りのバスに乗り込みました。
ちびっ子達の楽しい思い出は、“優しく・厳しく・面白い”スクールコーチ達との思い出でもあります。自宅を離れ、みんなで生活することはとても楽しいのですが、その楽しさは“集団生活のルール”を守った上で成り立つものです。ルールを守らないちびっ子は、どの学年でも厳しく叱られました。コーチ達は“自分達で考えること”をちびっ子達に強く意識させます。みんなが安全に行動できるように、しかし、旺盛な好奇心は削ぎ落としてしまわないように。いつも凛とした姿勢で構えていました。小学3年生の「サマーキャンプ
in 飛騨古川2007」は、これで終了となります。まだ1ヶ月ほどある夏休み。キャンプで学んだことを心に留めて、楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。
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