明け方、飛騨市古川町では激しい雨が降りました。今日ちびっ子達は、午前にサッカーのトレーニングを行い、午後は“ジャングル山”の探検をする予定です。「午前は雨が降らなさそうだけど、午後は降るかもしれない。午後、雨天の場合はジャングル山ではなく市内のプールに行き先を変更します。最終決定は正午の天気予報で。」と、スタッフからコーチ陣に連絡が入りました。午後の行き先が決まらないまま、キャンプ2日目がスタートしました。
3年生もやはり早起きです。手早く身支度を整えて、散歩に出かけるまでの自由時間を思い思いに過ごしていました。午前7時半、散歩へ出発。瀬戸川の土手を歩き、近くの広場へ行きました。コーチ達と一緒に、鬼ごっこやだるまさんが転んだを楽しみました。旅館までの帰り道、ちびっ子達に「山の探検とプール、どちらが良い?」と尋ねてみると、同じくらいの割合で答えが返ってきました。朝から広場で駆け回り、ちびっ子はいつも以上にお腹が空いたようです。「朝ご飯を早く食べたい」と話す声がたくさん聞かれました。
旅館に戻り、充実した朝ご飯でお腹を満たしたちびっ子達。サッカーのトレーニングを行うため、9時45分に旅館を出て徒歩で飛騨古川駅へ向かい、そこからバスで杉崎公園(古川町杉崎)へ移動しました。大好きなサッカーが出来る喜びで、大はしゃぎしながら芝生のグランドに入りました。
これまでのサマーキャンプでは、どの学年も各クールごとのチームに分かれ、トレーニングや交流戦を行ってきました。しかし今回は、コーチによって決められた8つの混合チームに分かれることになりました。他のスクールの子とも仲良しになり、積極的に自分の意見を述べられるように、という願いから、コーチ陣によって発案されたようでした。トレーニングや試合を行う前に、先ずはチームメイトの名前を覚えることから始まりました。身体を動かしながら自己紹介をする“よろしくゲーム”で名前を覚え、フープを使ったゲームではどのようにしたら上手くできるのか意見を言い合い、知らず知らずのうちにコミュニケーションを重ねられたようでした。チームに慣れたところでミニゲームを行い、正午頃、この日のサッカートレーニングは終了となりました。
コーチからちびっ子達へ、「午後はジャングル山へ行きます!」と伝えられました。用意されたおにぎり弁当を大口で頬張り、探検に備えました。30分ほどバスに揺られ、目的地へ到着。“とても早起き・運動後・満腹”の3条件が重なって睡魔に襲われたらしく、ちびっ子達は眠たそうな顔でバスから降りてきました。「ジャングル山へようこそ!」と山のガイドさんに迎えられ、探検の緒注意を聞きました。いざ、出発!ガイドさんを先頭に、とても険しい山道に足を踏み入れました。ジャングル山には山の地形を生かして遊具が設置されています。ターザンロープや見晴台、とても高い所まで上れる梯子もあり、ちびっ子達は「怖い、もう一回!」と言いながら挑戦し、スリルを楽しんでいました。コーチに続いて山の上の方まで行き、大声で「ヤッホー!」と叫びました。耳を澄ますと山びこが返ってくるのが分かり、ちびっ子達はとても感動したようでした。
自然を満喫したちびっ子達は山のガイドさんにお礼を言い、バスに乗り込んで宿泊先の蕪水亭に戻りました。お風呂に入り、午後6時45分からは夕食のバーベキューです。ジャングル探検で歩き回り、とてもお腹が空いたようです。「いただきます」の後、プレート山盛の食べ物を目の前にし、どれから箸を付けようかと迷いながら嬉しそうに笑い合っていました。
サマーキャンプ最後の夜。ちびっ子達は花火を楽しみ、「まだ遊べる力が余ってるよ」と言わんばかりの様子で消灯時刻を迎えました。布団に入ったら、隠れていた疲れが一気に出たのでしょうか。話し声は聞こえなくなり、すぐに眠ってしまったようです。明日は大好きなサッカーの試合。違うスクールの友達と協力して、同じゴールを目指します。ゴールが決まり得られるのは1点ですが、ちびっ子はきっとそこから、数えられない多くのことを学ぶはずです。残り1日も元気に頑張りましょう!
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