3月3日（土）、トヨタスポーツセンター第2グランドにてU-12指導者研修会（主催：名古屋グランパスエイト：Jリーグ・アカデミー名古屋育成センター）が行われました。講師としてグランパスエイトの池田克也コンディショニングコーチが参加し、前半は講習会、後半は実技研修を行いました。

池田コーチはフィジカルトレーニング分野のプロフェッショナルです。試合や練習で、プロ選手が最大限のパフォーマンスを実現できるように様々なトレーニングメニューを考え出し、いつも的確なアドバイスで選手達のコンディションを整えています。この日は『U-12ミヤマカップグランパスリーグ』に参加している指導者を対象に「U-12におけるフィジカルトレーニング」と題して、“コーディネーショントレーニング”の重要性が語られました。

コーディネーション能力とは、“神経系による、身体運動の調整能力”です。文字だけ見ると難しく考えてしまいがちですが、実は子供達の外遊びの中にこの能力に関する要素が多く含まれているのだそうです。神経系の発育は5歳〜8歳頃が著しく、12歳頃までに成人の95％に達すると言われています。プロジェクターを使用し、U-12年代にコーディネーショントレーニングを行うことにより使われていなかった神経系統が開発されていくということが、とても分かりやすく説明されました。

研修の最後に、池田コーチから参加した指導者達へ「難しいことを考えずに、子供の頃にしていた遊びを思い出してみてください。コーチの数だけ、コーディネーショントレーニングのメニューは無限に広がっていきますから。」という言葉が贈られ、研修会は終了となりました。