2007年・チーム始動日の模様
 1月17日(水)、名古屋グランパスエイトの2007年シーズンが始動しました。
 初日となった今日は、来日の遅れているスピラール選手を除く全33選手とクラブスタッフがトヨタスポーツセンターに集まり、同施設内の会議室にて全体ミーティングが行われました。
 約1時間に及んだミーティングでは、池渕浩介取締役社長からの挨拶に続き、クラブから今シーズンの課題、目標等が選手・スタッフ達に伝えられました。
 また、今シーズンより新加入となった選手たちの自己紹介やコーチングスタッフ、サポートスタッフの紹介も行われました。
 ミーティングに続き、施設内の食堂で全選手・スタッフにて昼食を取り、午後からのトレーニングに備えました。
【セフ・フェルフォーセン監督】
 こんにちは、今年もよろしくお願いします。まず最初に、また名古屋へ戻ってくる事ができてとても嬉しく思います。天気もオランダより良く、その点でも名古屋へ戻ってくることができて嬉しく思います。シーズンが終了し、リフレッシュする為にオフを過ごす事はとても重要ですが、2週間休んでからは、また新しいシーズンに向けて準備を進めてきました。今年も一生懸命がんばります、よろしくお願いします。
 今日から2007年シーズンが始まりますが、昨年より今年の方がやり易いのではないかと感じています。昨シーズンは、もちろん日本へ来る前に多くの情報を集めてはいましたが、全てが新しい環境であり戸惑いもありました。その点、今年の方がやり易いのではないかと思っています。これからのプレシーズンの過ごし方はとても難しい事です。昨年を見てもそうですが、怪我人が出る危険等もあります。
 今年のチャレンジとして、次のステップへという目標を掲げていきたいと思います。具体的に言えば、昨年よりもっと試合を支配する事、もちろんこれは簡単な事ではありませんが、こういう目標を持って戦っていきたいと思います。そしてもう1つ、昨年あった上位陣との差を埋める必要があります。つまり、1年間を通して昨年より安定した戦いをする事が必要です。
Q:昨年と比べ、開幕までのコンディション面での調整方法の変更等はお考えでしょうか?
 それほど変える必要はないと思っています。今日からチームがスタートするわけですが、昨年と比べシーズンへの入り方が良いと思います。2005年シーズンの終了時より2006年シーズン終了時の方が、フィジカルコンディションは高かったと思います。そういう観点から、スタートポジションが入り易い位置にあるのではないかと思います。また、昨年はトレーニングやテストを経て多くのデータを得る事ができましたので、その面でもシーズンに入り易い状況にあると思います。オフシーズンも昨年に比べ短い、つまりプレシーズンは昨年より長い期間があるという事になります。選手もシンプルな自主トレのメニューが渡されていますし、しっかりとこなして来ていると思います。
 つまり去年より選手の状態は良いと思いますし、選手同士の状態にも差がないと思います。昨シーズン同様、まず1週間目はしっかりと体力の基礎作りを進めたいと思いますし、2週間目からはフィジカルに加え戦術面の強化にも当てたいと思います。そういう具合に、昨シーズン同様にプレシーズンを進めていきながら、怪我人を減らす事が出来ると思っています。みなさん覚えているかと思いますが、昨年はスタートした時点で大変苦しい状態でしたが、今年はそれに比べ入り易い状態です。選手自身も今日から始まるという事を自覚していますし、ついて行かなければならない事も自覚していると思います。
 ただ、プレシーズンは今日始まるわけではなく、昨年の天皇杯・鹿島戦に負けた時から始まっています。鹿島戦に負けた翌日に選手達とミーティングを開きましたが、その場で今日からプレシーズンが始まるという事を伝えましたし、その後の練習でもテストを含め、昨シーズンの反省、そして今シーズン何をするべきかという事を伝えてきました。ただ、オフシーズンもプレシーズンの1部として重要ですし、どのように過ごすべきか、そして自主トレについてもそう取り組むべきか話しました。しかしながらこれまではプレシーズンの中でもパート1であり、今日からパート2が始まるのだと選手達に話しました。
Q:今日のミーティングではどう言った事を話されたのでしょうか?
 まず選手達にはお帰りなさいと、そして新加入選手達にはようこそという言葉を伝えました。後は先にも話しましたが、2007年のチャレンジ、上位陣とのギャップを埋めるという目標を話しました。この後練習前に選手達だけとのミーティングもありますが、その場では、これから開幕までをどう過ごしていくか話したいと思います。
 その他にも2つの話をしました。
 まず1つは、みんなはあくまでもサッカーを職業としているのだという事です。選手はもちろんスタッフみんなが自分自身について批評的に、厳しい目を持って日々過ごしていかなければならないという話です。自分自身、そして周りのみんなに対しても厳しい目をもって今シーズンに取り組もうという事も話しました。
 もう1つは、個人よりもチームが重要であるという事をもう一度自覚しようと話しました。
Q:今シーズンの目標について、順位など具体的な数字があればお教えください。
 これまで28年間この仕事をしてきて1度も、シーズン当初に何位で終わるという具体的な数字を口に出した事はありません。全てのチームが優勝を狙い、それでも1チームしか優勝という結果を出す事ができません。今の段階でそういう話をするのではなく、3年計画の2年目として次のステップ、上位陣との差を埋めるんだという事を話すことのほうが重要だと思っています。昨年7位という結果で終わりましたが、これはチームとして全力を尽くした結果だと思います。選手も頑張って戦ってくれましたし、その点で選手達を褒めなければならないとも思っています。
 しなしながら、今年は7位と6位の間にあった確かなギャップを埋められるよう努力しなければなりません。ただ、昨シーズンと比べチームも若返りました。平均年齢にして24歳くらいになったかと思います。若い選手達が成長するためにはある程度の時間を与えなければなりません。一昨年、私が就任した際の記者会見でも、時間がかかるという事は話しましたが、そういう観点からもチームに時間を与えたいと思います。次のチャレンジとして試合を支配する事を話しましたが、それは簡単な事ではありませんが、我々に課せられた使命だとも思っています。試合を支配するという事はサッカーで最も難しいことです。昨シーズンも何試合かはそういう試合ができましたが、それ以外の多くでは支配する事ができませんでした。今シーズンはそれをしっかり出来るようにしなければなりません。
Q:ディフェンス陣を中心に、今シーズンはレギュラ−クラスの選手層が薄くなったように感じますが、どう対応しようとお考えでしょうか?
 答えは簡単です。私はクラブに対して補強を訴えるようなタイプではありません。いま現在、チームにいる戦力で戦いたいと思います。昨シーズンを通し、多くの選手が成長しました。彼ら若手の選手に多くのチャンスを与えたいと思っています。杉本、山口、本田の3人は昨シーズン、すごく成長してくれました。その他でも阿部、渡邊、井上らも大きく成長しました。まず最初のオプションとして彼らを試してみたいと思います。彼らが、チームを去った選手達の穴をどれくらい埋められるのか、まずそれを見極めたいと思います。
 1つの例として私が農園を持っていたとしたら、その場合、まず最初に自分の畑をみて、足りない野菜を買ってくるという事はあります。つまり、まずは自分の畑にある野菜を見てみたいと思います。
午後練習の模様
 午後3時、今年最初の全体トレーニングが開始となりました。初日という事もあり内容はランニングや器具を使ってのトレーニングなど軽めの内容となりました。
 また、後半のボールを使ったミニゲームでは、サポーターを大切にする監督発案のサプライズ企画として、昨年同様、練習を見学に来ていたサポーターをピッチに招き入れ、選手と一緒にボール回しを行いました。
 チームは明日から2週間トヨタスポーツセンターにて全体練習を行い、その後、鹿児島県・指宿市にて春期強化キャンプを行います。
 2007年も、名古屋グランパスエイトへの熱い声援を、よろしくお願いします!
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