毎年、すっかり恒例となった、岐阜県飛騨市古川町で行われる、名古屋グランパスエイトのサッカースクール生が参加する「サマーキャンプ in 飛騨古川 2006」が今年も始まりました。長引く梅雨の影響で悪天の為、昨年同様に敢行が心配された小学1年生のツアーでした。しかし、名古屋を出発する頃は曇り空だった天気が、初日の最初の目的地である、なかんじょ川(飛騨市河合町)に到着した時には、“今日は雨になるはず”という天気予報を跳ね返し、ちびっ子達を待ちかねたかのように、夏の青い空が広がっていました。
川遊びの前は楽しみなお昼ご飯です。持参したお弁当と共に、地元の人が焼いてくれた虹鱒の塩焼きを食するちびっ子達ですが、例年「食べられない」とか「苦〜い」とか言って残ることもあったのですが、今年のちびっ子達も昨年に負けず劣らず元気で、「頂きます!」の声が掛かると、みんな目を輝かせながら、一斉に大きな口を開けて、魚を頭から“ガブリ”と噛みつき、美味しそうに魚を頬張っていました。
午後1時半からは、初日のメインイベント・魚取りの時間です。水着に着替えたちびっ子達は、魚が待つ小川へと一気に走り込んでゆきました。それまで優雅に透き通った水の中で泳いでいた魚たちも、子供達の声と水を走る音に驚き、何とか見つかるまいと、慌ただしく水中を逃げ回り始めました。
例年、1年生は魚取りが慣れなていないこともあって、簡単に手で魚を捕まえることができず、最初の魚が捕まるまでに相当な時間が掛かるのですが、今年はどのスクールのちびっ子達も相当なやり手のようで、早々と「捕ったぞ〜!」と大きな声が、開始30分も経たないうちにあちこちで声が上がり始め、コーチが川の中に作った「いけす」が見る見るうちに、捕まえられた魚で溢れてゆきました。天気もこの頃になると、上空に青空が広がり、久し振りの夏の日差しの到来を喜ぶセミの声がちびっ子の声に混じって山間に響き渡っていました。そして、午後3時までタップリと魚取りを楽む予定だったちびっ子達は、殆どの魚を早々と取り尽くしてしまい、やることが無くなってしまったかと思われましたが、途中からはコーチを相手に川遊びを楽しんでいました。
その後、着替えを済ませたちびっ子達はバスに乗り込むと、一路、古川の町へと向かい、古川駅前でバスを降りると、大きな荷物を抱えながら、徒歩で宿泊先の「蕪水亭」まで、古川町の街並みをじっくりと味わいながら向かってゆきました。全員お風呂に入ってスッキリとした後、午後6時半過ぎからは、中庭での夕食です。毎年、名古屋ではあり得ない程の豪勢な飛騨牛の串焼きに始まり、焼き鳥に焼きそば、おにぎりにフランクフルト等、プレートに乗りきらない程の盛りだくさんの料理をご用意して頂きますが、ちびっ子達は旺盛な食欲を見せ、普段食べ慣れないものを出された子も周りの元気につられるようにして、勢いよく口の中へと放り込むと、満足そうな表情で食事を味わっていました。
食事の後は、もう一つのイベント・花火の時間です。真っ暗になった川縁まで移動したちびっ子達は、各校のコーチからの言いつけを良く聞きながら(?)、この日一番とも言える明るい表情を見せながら、花火を楽しみました。そして、締めはコーチの点火による打ち上げ花火です。ちびっ子達は次々と上がる炎に大きな奇声を上げて大喜びしていました。しかし、その一方で子供達の「次は?早く早く」という声にコーチ陣は点火に大忙しでした。でも、これで今夜はグッスリと寝てくれそうです(^_^)。そして、明日も朝から元気な顔を見せてくれると思います。
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