□午前練習の模様
今日は朝から小雨がぱらつき、上空には雲がたれ込んで、練習場周辺は霧が立ちこめ、いつものほのぼのとした田園風景を見ることが出来ない。しかし、キャンプも余すところあと2日。しかも明日の午後には、今回のオランダキャンプでのトレーニングの総決算ともいえる、海外のチームとの練習試合の最後、ドイツ・ブンデスリーガー:Alemannia Aachenとのがゲームが控えているだけに、選手達の誰もが、気合い充分な様子でこの練習に臨んでいる。
じっくりと時間を掛けてウォーミングアップを行った選手達は、10時35分から2グループに分かれると、本格的に練習を開始する。
□Aグループ:
増川・山口・津田・青山・阿部・金・スピラール・吉村・高橋・豊田
□Bグループ:
須藤・本田・藤田・中村・練習生・杉本・玉田・大森・山口
それぞれのエンドに分かれると、GK4人を相手にくさびの選手に当てたボールを拾って、そのまま持ち込んでのシュートを行う。ともかく速いテンポを心がけさせ、正確な楔から丁寧にシュートを打つことを忘れないようにとしつこく伝えながら、選手達にプレイの確実さを徹底させた。20分程シュートに打ち込んだ後、Aグループは5対5によるミニゲームをスタート。ここでもタッチ数を限定し、速いテンポでパスを回すことを心がけさせながら、FWの選手には無駄な動きをさせないよう、ポジショニングについて厳しく修正を行っていた。
Bグループは、その前にやっていたシュート練習のエリアを横一杯に広げると、楔のボールから大きくサイドに展開させて、ゴール前へFWの選手が走り込んでこれにあわせることを繰り返させる。ここではパスの精度をしっかりと高めることと、シュートが確実に枠を捕らえることを徹底させていた。
3分×3本を水分補給を挟みながら、しっかりと畳み込んだAグループの選手は、先にシュート練習を行っていた選手達とエリアを入れ替えると共に練習内容も入れ替え、それぞれのトレーニングを再開する。
それまで雲で覆われていた練習場だったが、終了前には顔を出した太陽からの強い日差しが選手達の影をピッチに落とし始め、いつものオランダ・Vaalsの天気へと変わってゆく。ミニゲームで決着が付かなかったこともあって、選手達は両エンドでそれぞれPK戦を実施。それまで緊張した面持ちで練習に取り組んでいた選手達も、ここでようやく表情が崩れ、緊張感が解きほぐされる。このあとの昼食が終わった後は、午後のトレーニングが無いため、明日のオランダキャンプ最後の試合に向け、選手達はゆっくり休養に時間を使うことなりそうだ。
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