□午前練習の模様
連日、雲ひとつ無い天気が続き、選手に容赦なく照りつけていた太陽が、今朝は雲のお陰で、時折顔を隠して、暑さを落ち着かせてくれるが、その代わりにときおり雨が降るという、不安定な日となった。
選手達は、午後にオランダキャンプ3戦目となる、Royal Standard de Liegeとの練習試合に向け、気合いが入った中で午前のトレーニングをスタートさせた。ベルギーリーグ1部では、昨季第2位と言う強豪との戦いは、選手達のモチベーションも否が応でも上げて行く。2人1組で、対面でボールを蹴り合いながらその場でストレッチを挟んで、コンディションを整えると、隣の選手と組んで、4人1組となり、ポジションを入れ替えながらボールを使ってメニューを順にこなしてゆく。
その後、ウォーミングアップの仕上げとして、全員でピッチの横で“鬼ごっこ“をおこなって、しっかりと体も気持ちもほぐし終えると、狭いエリア内で、全員による、すっかり恒例になった頭を使ったミニサッカーを楽しむ。昨日はハードはサイクリングを含む二部練習、今日の午後には練習試合が控えていることもあり、フェルフォーセン監督としては、出来るだけ選手達をリラックスさせておきたいようだ。
それでも10分程、このミニゲームを楽しんだ後は、気合いの入ったセットプレーの練習を行って、選手達の気持ちを引き締めることは忘れなかった。最後、スピラールの強烈なヘディングシュートを川島が片手一本でバーの上へ弾き出したところで、セットプレーは終了。
先発予定のメンバーは日差し戻ったピッチの隅で、ボール回しを行いこの日の午前のトレーニングを終えるが、残りのメンバーは、GK2人を相手に、1対1によるシュート練習を繰り返して、先に上がった選手達に10分程遅れて、練習場を後にする。
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□午後練習の模様
この日もバスに全員で荷物を乗せ込むと、午後3時半。ホテルを出発、Royal Standard de Liegeとのトレーニングマッチが行われる試合会場のある、ベルギー・VISEの街へと向かう。
約50分近くバスに揺られて到着したスタジアムは、決して広くはないものの、ピッチが目の前に見え、迫力満点の試合を見ることが出来る最高の雰囲気。しかし、心なしかグランドが傾いているのが、ちょっと気になる以外は文句なしの会場といえる。昼間から時折、黒い雲が出て、雨を降らすなど不安定だった天気も、この時間は太陽がしっかりと顔を出し、厳しい日差しで照りつけている。
午後5時15分。全員で円陣を組んで気合いを入れると、ゆっくりとピッチを横切るようにして、選手達はジョギングをスタートする。その後、ボールを動かしてピッチ内を動き回って体をほぐしてゆく。
大きく輪に広がって、体幹を意識したストレッチを施して、しっかりと体をほぐし終えると、この日の先発メンバーは、サブのメンバーとは分かれて、横一列に広がり、更にアップを続けてゆく。2人1組でボールを使ったメニューをいくつかこなした後は、4対4に2人をフリーにしてボール回しを行ってコンディションを仕上げてから、最後、ドリブルやシュートでピッチの具合を入念に確かめた後、強さを増し始めた西からの日差しを避けるようにロッカーへと向かっていった。
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