7月4日(火) 天候:晴れ
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□午前練習の模様

今日からオランダキャンプも折返しを迎え、これから7月19日の再開初戦・サンフレッチェ広島とのリーグ戦に向けて、重要な時期へと向かってゆく。それでも選手達は昨日ゆっくりとオフを過ごしたこともあってか、トレーニング開始前の雰囲気は明るい。

午前10時、短めのミーティングに続いて、ゆっくりとしたジョギングでこの日の午前練習がスタートする。

2周ゆっくりとした足取りで流した後、コーンを使ってダッシュ・ターンを繰り返しながら、ボールを蹴ってコンディションをアップしてゆく。その後、ドリブルからハードルを踏み越えたり、切り返したりを行って、一気に上げて行く。このメニューを途中でボールに触れる回数を増やしながら、何度か繰り返すと、本格的なトレーニングへと向かう。

3分の1程の狭いエリア内で、ボールを6個入れて、全員がボールを受けると、互いにパスを出す選手の名前を呼び合いながら、速いテンポでパスを繋いで行った後、ハーフコートで6対6によるミニゲーム形式の戦術トレーニングへと入って行く。

□参加メンバー:
大森・山口・金・玉田・本田・豊田・藤田・中村・片山・津田・杉本・吉村

他のメンバーは反対側で、サイドからのセンタリングのボールに対する守備のトレーニングを行う。

□参加メンバー:
阿部・須藤・高橋・青山・増川・スピラール・有村

11時35分。DFの練習を行っていたメンバーも加え、10対9によるゲーム形式の戦術トレーニングを開始。この日も朝から強い日差しに選手達は照りつけながらのトレーニングで、相当な体力の消耗を強いられるが、厳しい監督の要求に何とか応えようと、歯を食いしばって、汗を吹き飛ばしながらボールを追い求めていた。

約30分、好守を入れ替えながら続いたこのミニゲーム。良い流れでボールが繋がった時には大きな声でそのプレイや起点になった選手を褒め称えるが、その一方で中途半端なプレイやボールを奪われる場面に対しては、手厳しい言葉が飛んでいた。そして、午後12時10分。絶え間なく降り注ぐ太陽の日差しに打ちのめされた如く、練習を終えて芝生に座り込んでいた選手達は、汗にまみれた練習着を着替えると、太陽から逃げるようにホテルへと自転車で走っていった。

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□午後練習の模様

予定を2時間早め、3時から開始される午後のトレーニング。予定では練習場で行われるはずだったが、急遽内容が変更、初日に行われた自転車によるサイクリングが実施されることになる。

太陽が真上に位置し、相当に厳しい天気の中で始まった、この日のサイクリング。初日に走ったコースへと向かうかと思われたが、先頭のフェルフォーセン監督は自転車を、幹線沿いに一路西へと向かわせる。およそ30分程走ると、自転車は麦畑の中へと入って行く。するとその辺りには多くの車や人が詰めかけ大賑わいを見せている。そう、この日は十数年振りに、この地域を、あの「ツール・ド・フランス」が通過して行くとのことで、多くの人が道路沿いに陣取っていた。欧州ではF1以上に人気が高いと言われるこのイベントに、監督はあえて気を遣って連れてきてくれたようだ。

しかし、待つこと約1時間、スポンサーのロゴをあしらった車やキャラクターを載せた賑やかな車を見送った後、上空にヘリが何機も現れ、周辺が騒然とした頃に、パトカーと白バイが通過した後、“あの”自転車の隊列が通過して行く。始め、先頭集団の4台が抜けてゆき、しばらく間をおいて、第2グループの大集団がもの凄い勢いで我々の目の前を通過、サポートの車も含め、正に大所帯でこの地を席巻して行く。

目の前で凄い争いを繰り広げる自転車の集団を見送り、やや興奮した面持ちの選手達は、自転車に乗り込むと、ホテルへの帰路へ。途中に待つ、厳しい上り坂を越えると、しばらく長い長い下り坂があり、木立の間から時折吹き抜けてくる、心地よい風で日焼けで火照った体を冷ましながら、午後5時45分、ホテルに到着する。午後は軽くするために自転車を選んだトレーニングでしたが、選手達には偉大な競技を垣間見ることもでき、ちょっと力の入ったトレーニングとなったようだ。

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