7月1日(土) 天候:晴れ
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□午前練習の模様

1週間前の天気予報では、週末から天候が崩れるとのことだったが、今のところは全くそんな気配はなく、今日の朝から良く晴れ渡り、午前の練習が始まる頃には、上空に上り詰めた太陽から、燦々と強い日差しが照りつけてきており、湿度こそ無いが、かなり暑い。

午前10時30分、短めのミーティングから始まったこの日のトレーニング。ピッチ横で、体幹を意識しながら、しっかりと体をほぐし始める。何本かバリエーションを変えながら体を動かすと、ダッシュのスピードを徐々に上げながら数本、短い距離を走り終えると、ピッチ内へと広がって、ロングボールを蹴り合ってウォーミングアップを終え、早速本格的なトレーニングへと移行してゆく。

10時50分、豊田・杉本・中村・津田が、それぞれ1対1でGKの川島・高嵜を相手にシュートを競い合う。山口・高橋・金の3人は、吉村・大森・阿部の3人と広いエリアを使って、やはりシュートを競い合う。その後、スピラール・吉村・有村が、藤田・増川・須藤も同様にシュートを狙ってゆく。1対1の方は1本×25〜30秒を繰り返し、3対3の方は、1本×3分〜4分をやはり交互に繰り返してゆく。どちらのトレーニングも、当然のように持久力が要求されるが、狭い方では瞬発力と素早い判断力、広い方では攻撃を仕掛けてミスると、すぐに自陣へと戻らせられるという意味で、体力と根性までもが求められ、1本が終わると選手達はその場にへたり込んでしまう程だ。

11時35分、全選手が一回りしたところで、この日のトレーニングが終了。上からの厳しい日差しの影響もあって、最後には誰もまともに声が出せない程に消耗しきっていた。その後、ゆっくりとクールダウンを行い、正に“燃え尽きた”様子で重そうにペダルを漕いで、ホテルへと向かっていった。

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□午後練習の模様

雲ひとつ無く、真っ青に晴れ渡った空の下、午前よりも一段と強さを増した日差しを浴びながら、午後のトレーニングが始まる。

定刻通り、午後5時からの、ピッチ中央でのミーティングに続き、ゆっくりとしたペースでウォーミングアップがスタート。午前中がハードな内容のトレーニングだった分、午後は動きだしがまだ大人しい。始めに対面でパス交換をした後、3人1組になって胸・足・頭を使って両サイドに移動しながらトラップでパスをかわしながら、ボールを体に馴染ませてゆく。2組でボール回しを行ってアップをし終えると、ピッチ奥へと移動、本格的に午後のトレーニングを開始する。

午後5時25分、四方向に分かれて、斜めにパスを出しながら、中で待ち受けている選手にボールを当てて、コーチングしながらパスを交換を繰り返す。テンポ良くパスを回していかなければならないが、監督やコーチが時折プレスを掛けることで、出して側がその都度、しっかりと声を掛けて、次のプレイを早くさせて行くことを要されるが、なかなか言葉とプレイが上手くシンクロせず、初めのうちは戸惑い、トレーニングが止まってしまう場面も目立っていた。しかし、次第にテンポ良くパスが繋がるようになり始め、ダイレクトでボールが面白いように繋がってゆく。

5時45分、一旦水分補給を行った後は、9対7によるミニゲームがスタート。内容的には、9人の方が後方からビルドアップを行って、しっかりとボールを動かして、ゴールに繋げるということが狙いのこのトレーニング。前線に待ち受けるFWに対し、如何に良いボールを入れてゴールに結びつけてゆくかが課題だが、ビブスを着た選手達もこれを阻止しようと厳しいマークをかけ、簡単にはプレイをさせはしない。そのうち監督からビブス組もボールを持ったらゴールを奪いに行って良いという指示が出ると、次第にミニゲームのテンポが上がり始めてゆく。

およそ30分近くに渡って繰り広げられたこのゲームも午後6時15分に終了、まだまだ沈みきらない太陽の日差しを受けながら、午後の練習の終わりが告げられる。 体調不良で別メニューが続いていた片山は高橋と共に、居残ってGK陣のシュート練習に付き合い、センタリングのボールを上げる役を引き受けていた。その傍らでは、津田・杉本・阿部・豊田・中村等が内藤を相手にシュート練習を繰り広げ、ポンポンと豪快なボールをゴールに叩き込んでいた。

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