6月27日(火) 天候:曇り時々雨
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□午前練習の模様

昨日の午後の天気とはうって変わり、今朝は早くから細かい霧のような雨が時折舞い、気温も低く、肌寒い中でのトレーニング開始となる。

午前10時30分、全員で集まって、監督からのミーティングを聞き終えた選手は、ゆっくりと体を動かしながら、マーカーで区切られた中で、近くにいた選手と互いに体をぶつけ合ったり、ボールをドリブルしあった後、ストレッチで体をほぐして、ウォーミングアップを続けてゆく。6人ずつ3グループに分かれて、ゆっくりとしたペースで体幹を刺激した後、対面でボールを蹴り合う。

10時45分からは、4方向に分かれて対面でパス交換を行った後、斜めにボールを当てながら、エリア内をローテーションしてパス交換を繰り返してゆく。ドワイトコーチから「しっかりとボールを繋げ、ここまで来ていることは、これまでに何かを学んだからだ。それを忘れるな!」と大きな声が掛かる。選手達もその声に呼応するように、次第に気合いが増してゆく。その後、雨で湿って濡れやすくなった芝生の中でロングボールを蹴り合ってコンディションを整えると、2グループに分かれて、本格的にトレーニングへと入ってゆく。

豊田・中村・津田・片山・阿部・杉本は、GKを相手にシュート練習をスタート。自ら縦に入れたボールを中で待っていた選手が落としたところに走り込んでの、ミドルシュートを繰り返してゆく。決定力不足が言われているだけに、ここでしっかりと精度を上げていって欲しいところだ。もう1グループは、黄色いビブスを着用した高橋・藤田・須藤・有村を相手の守備に見立て、最後尾のスピラールからのビルドアップで、最後シュートまで持ってゆくトレーニングを繰り返す。こちらはシュートを決めることよりも、テンポ良く、しっかりとパスを繋ぎながら相手選手を引き出して、攻撃のアドバンテージを作ることに重要さをおき、ミスが出るとすかさずプレイを止めて、しっかりと修正して、連携の精度を上げて行く。

11時20分からは、6対6によるハーフコートでのミニゲームを約20分ほど行う。コーチングやパスの精度、動きのテンポ等、その前でのトレーニングで得たものをしっかりと意識するよう、早速、トレーニングに反映させる。別サイドでシュート練習をしていた6選手は、11時35分から、3対3に分かれ、GK内藤を相手に、今度は互いに相手のプレッシャーを受けあう中でのシュート練習を15分程行って、この日の午前の練習を終えて行く。

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□午後練習の模様

午前中から昼過ぎに掛けて、降ったり止んだりを繰り返していた雨も、午後に入るとようやく収まり、時折、うっすらと青空が見え始め、午後5時からの練習を前に明るさが戻り始めてくる。

定刻に始まった午後のトレーニング。9人ずつに分かれて、ボール回しをスタート。途中、ストレッチングを挟みながら、中の人数を増やして細かい動きを繰り返しながら、約15分ほどしっかりと行って、コンディションを上げて行く。その後、ハーフコート内を自由にダッシュを繰り返させて、水分を補給させると、そのまま本格的なトレーニングへと入って行くかと思われたが、逆サイドでは、GK陣が、芦川コーチから厳しく蹴り入れられるゴール前へのハイボールの処理を繰り返している間、フェルフォーセン監督は選手達を集合させると、およそ20分間、入念なミーティングを芝生の上で行う。

そして、午後5時40分。ようやくミーティングが終わると、すぐに選手達にボールを持たせ、ハーフコート内で相手を捜しながらのパス交換をさせて、ミーティングで冷えた体をもう一度ほぐさせた後、ペナルティエリアのすぐ外までゴールを移動させ、10対10によるミニゲームをスタートする。

□ミニゲーム参加メンバー
ビブス:高嵜・須藤・青山・有村・中村・藤田・吉村・阿部・杉本・片山
練習着:川島・青山・スピラール・増川・大森・山口・金・本田・津田・豊田

事前の入念なミーティングのせいもあってか、頭から激しさを伴ってスタート。終始、大きな怒鳴り声が飛び交う中、選手達は高い集中力を見せた。しかし、中途半端なプレイやパスが出た時は、すかさずプレイを止めると、その選手を厳しく叱責し、緊張感と共に、モチベーションを高めさせて行く。

午後6時10分、監督自らの吹き鳴らす指笛が大きくなり響き、ゲームの終了が伝えられるが、テンションの上がっていた選手達はちょっと物足りなさそうだったようで、クールダウンを終えた後も、日が高いこともあって、何人もの選手が名残惜しそうに、シュート練習やロングボールを蹴り合っていた。

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