2月8日(水) 天候:曇り時々晴れ
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□午前練習の模様

朝から強い北風がピッチの上を吹き抜けてゆき、今回の指宿キャンプ一番の寒さとなった、この日の午前練習。しかし、キャンプも9日目に入り、いよいよ終盤を迎える中、今週末のキャンプの仕上げとなる、柏・京都との練習試合に向け、選手たちも自然と力が入り始める。しかし、同様に選手たちの疲れもピークを迎え、別メニューへと回る選手が増えてくる。ここは焦らず、3月の開幕に向けたコンディション作りを目指して欲しい。

☆午前9時45分〜

練習開始時刻を15分遅れて始まったトレーニングは、筋トレ組と屋外組に今日も分かれて実施される。ピッチ中央、センターサークルを囲んで広がると、各選手は互いにランダムにボールを蹴り合いながら体をほぐしてゆく。その後、3グループに分かれ本格的なメニューをスタートさせる。

□参加メンバー(前半):大森・有村・玉田・金・古賀・深津・杉本・豊田・竹内・阿部・片山・和田・楢崎・高嵜

☆10時〜

大森・有村・玉田・金の4選手は、手始めに両サイドからのボールに対し、GK相手にシュート練習を行う。昨日から合流した玉田も、全く違和感は無い様子で、左サイドから鋭いボールを蹴り入れ、中央でシュートを外したときは悔しそうに天を仰いでいた。この様子であれば今度の練習試合には間に合いそうな雰囲気だ。

古賀・深津・杉本・豊田はサブグランドの近くで、ミニゴールを挟んでリラックスした雰囲気で、楽しげにサッカーテニスに興じていた。竹内・阿部・片山・和田の新人4選手は、ゴールを前後に挟んで、向こうサイド蹴り入れてくるボールをグリッド内でヘディングシュートを決めるという、ミニゲームを競う。

☆10時20分〜

選手たちはコーナーを入れ替わり、大森グループはヘディングシュートを競い合うミニゲームへと、古賀グループはシュート練習に、新人グループはサッカーテニスへと場所を変えて、トレーニングを続けてゆく。

サブグランドでは、楢崎が高嵜と共にいつものように黙々と反復練習行うが、キャンプへ来て次第に膝のコンディションも良くなり始めたようで、少しずつではあるが、動きに迫力が見られるようになった。

☆10時40分〜

屋内で、先に筋トレを行っていた選手たちがクラブハウスに登場するが、このころから上空には黒い雲が立ちこめ、時折、冷たく突き刺さるような風と雨に、体を震え上がらせながら、すぐにアップをスタートする。

アップも早々に、先ほどの前半のメンバー同様、3グループに分かれて、個別トレーニングを開始する。

□参加メンバー(後半):
○シュート練習--秋田・平林・須藤・青山・久保
○ヘディングミニゲーム--藤田・山口・津田・新川
○サッカーテニス--角田・酒井・高橋・井上

時折、雲が吹き飛ばされて青空が除くと、太陽も顔を出し、少しばかりの日差しが暖かさを運んできてくることがあるが、すぐに黒い雲が流れ込み、再び震え上がるような風を吹き付けてくる。

☆11時10分〜

秋田グループはサッカーテニスへ、藤田グループはシュート練習へ、角田グループはミニゲームへと移動してゆく。シュート練習では、秋田が若い4選手たちに混じり気合いの入ったプレイを見せていた。そして、そのままの勢いでサッカーテニスにへと移動すると、秋田・青山組対平林・須藤組の戦いが繰り広げられるが、ここでも若い選手たちに刺激されてか、徐々にゲームに熱が入り、最後はヘディングを相手陣内へと叩き込んだところで、秋田がそのままミニゴールへ激突、何とゴールを大破してしまう一幕も。

そして、午前11時30分。震え上がるような冷たい風の中、選手たちは大急ぎで着替えると、急ぎ足でクラブハウスを出発、ホテルへと向かいこの日の午前練習が終了する。

□午後練習の模様

相変わらず強く、冷たい風がピッチの上を吹き抜け、日差しもほとんど無いことで気温が上がらず、真冬の中での午後の練習開始となりそうだ。午後4時からの練習開始に向け、選手たちは昼間以上に重装備で練習に臨んできている。

☆午後4時〜

サブグランドでの短いミーティングを終えた選手たちは、早速二手に分かれて練習を開始する。
□参加メンバー:藤田・古賀・有村・深津・玉田・金・山口・豊田・大森・平林・川島・杉本・角田・高嵜・須藤・津田・井上・和田・片山・竹内・阿部・青山・新川・久保・酒井・内藤・練習生GK2人

サブグランドに残った選手たちは、マーカーが並べられたところを体幹を中心としたアップでほぐしてゆくと、入念なストレッチングを行い、しっかりと体を作ってゆく。疲れが溜まってきているところでこの寒さだけに、準備だけはしっかりとおこなって怪我だけは避けたいところ。

☆4時20分〜

メイングランドへと移動した選手たちは、ピッチに広く広がりながらボールを蹴り合って体を落ち着かせると、ハーフコートを使ったスプリント系のトレーニングを開始する。先日も行った内容のものだが、2人1組で片方がドリブルをしながら両サイドから1人ずつゴールに向かって猛スピードで走り込んでゆくと、中央に入ってきたDFとGKをかわしながらのシュートを繰り返してゆく。

第2グランドへと移動した選手たちは、10m程度のグリッドの中で、4対4に分かれ、その他の3人がボールを持った側にその都度属すというジョーカー役をこなしながら、ボールポゼッションを、西の方へ傾いてしまった太陽が顔を隠すまで、繰り返し繰り返し行われた。

☆4時45分〜

メイングランドでは、厳しい走り込みの連続でぐったりと疲れ切った選手たちの緊張をほぐすためなのか、監督はゴールを2つ並べて、PK合戦を選手たちに競わせる。選手たちは思わぬメニューに、初めこそ疲れて動きが悪かったが、試合に白熱し始めると、派手なシュートや技ありのシュートが決まったり、フィールドプレイヤーとは思えぬ反応でボールを阻止すると、大きな声援を送っていました。最後、大森対豊田の一騎打ちとなりましたが、豊田が決めたのに対し、大森は豊田のコースを呼んだジャンプでゴール右下を狙って蹴ったボールを止められてしまい、勝ち残ったのは豊田でした。

苦しいダッシュの連続でこわばった体も、このリフレッシュですっかりと切り替えることが出来たようで、選手たちは笑顔の中、午後5時。細かな霰がぱらつく冷たい風の中、この日の午後練習を終えてゆく。

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