2月5日(日) 天候:晴れ
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□午前の部

今朝もすっきりと晴れ渡り、快晴の指宿。しかし、朝方は冷え込みが厳しく、練習が始まった午前9時現在は、昨日同様に冷たい風が吹いて、まだ寒い。

この日は、昨日の試合に参加したメンバー以外というよりも、午後2時からの愛媛FCとの練習試合に先発するメンバーだけが第2グランドにおいて、最後の戦術チェックのためのトレーニングを行っている。

リラックスした分にこの中で、円陣を組んで中に2人の選手が入ってのボール回しでボールの奪い合いで体を温めた後は、2人1組になり、ピッチに大きく広がると、ボールを蹴り合い始める。昨日合流した、韓国代表の金 正友選手も元気な様子でボールを蹴りながら、コンディションを整えてゆく。

☆9時30分〜

ゴール前に全員を集めると、セットプレーの確認を行う。何本かサイドからのボールに対してのポジショニングやマークについて、大きな身振り手振りを交えながら選手たちに指示してゆくフェルフォーセン監督。まだ合流して日の浅いスピラールや有村も遠慮することなく、みんなと共に真剣な表情で説明に耳を傾けていた。

□参加メンバー:川島・金・スピラール・角田・古賀・片山・吉村・杉本・山口・豊田・有村

CKに続いてFKの場面では、壁に経つ選手の位置やマークの付き方などを細かくチェックした後、サインプレーを簡単に行って、最後は両サイドからのボールに中央であわせてのシュート練習に時間をかけ、10時前にはこの日の午前練習を終えた。選手たちも11時からの昼食、そして、その後に控えるミーティング、午後2時からの試合とスケジュールがたっぷりとあることもあり、足早にホテルへと戻っていった。

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【練習試合「愛媛FC戦」(14時キックオフ)の模様】

午前中はまだ冷たい空気を運んできた風も、午後にはいると収まり、午後2時のキックオフを間近に控え、最後のウォーミングアップの時間は、ようやく南国・鹿児島らしい、日差しも眩しく、空も青い、トレーニングマッチに最高の天候となる。

□前半の模様

この日も45分×2本で愛媛FCとの試合は行われた。前半は昨日同様、ベンチから向かって右エンド、オレンジのユニフォームの愛媛に対し、左から右に攻め上がる、今日は黒いユニフォームに身を包んだ名古屋のキックオフで試合が始まる。日曜と言うこともあり、昨日以上の多くのサポーターがこの試合を観戦に訪れてきている。

今日の先発メンバーは、GK川島、DFは右から角田・スピラール・古賀・有村の4バック。中盤は、右から山口・吉村、新加入:韓国代表の金、そして若手の片山、FWは杉本・豊田の11人による、やはり昨日と同じ4-4-2で臨む。 前日の熊本戦の反省からか、フェルフォーセン監督はサイドを広く使わせることを徹底させると共に、前線の選手の動きもベンチから逐一修正しながら、選手たちを動かしていた。

新人とは思えぬ、迷いのないプレイを見せて、左サイドで鋭い上がりを何度か見せてくれた片山だったが、最後のところでのクロスの精度に欠き、良いボールを中で待つ豊田や杉本へと入れる事ができない。右サイドの山口も角田との相性の良いところを見せながら、再三攻め上がってゆこうとするものの、相手のDFの早い寄せに、やはり効果的なボールを入れることが出来ず、愛媛のDFに跳ね返されてしまう場面が目立つ。そのうちに、今年からJ2入りし、気合いの入る愛媛の攻撃に押されるようになり、20分過ぎあたりから、次第に相手ペースとなり、後手に回り始める。

それでも、吉村や古賀、今日が合流して初の試合という、韓国代表の金らが豊富な運動量と鋭い読みで、相手のチャンスをきっちりと早いタイミングで潰して、ピンチを招くこともなく、時間が経過してゆく。名古屋も膠着し始めた流れを変えようと、杉本が山口とポジションを入れ替え、縦のスペースを生かそうとしてゆくが、目立った形は作れない。

そして、38分。まるで昨日のビデオでも見ているかのように、ミスからこぼれたボールを愛媛(33)に拾われると、そのままDF裏へと抜け出されて1対1に。最後は飛び出した川島がかわされて、左足のシュートを無人のゴールに決められるという失点で、またしても相手に先制点を奪われるという展開に。何とかこの悪い流れを断ち切ろうと、有村や古賀、金等が前線に張っている豊田へと集めていこうとするが、愛媛の厳しいDFに前を向かせてもらうことさえ出来ず、前半は0-1のまま終了。

□後半の模様

名古屋メンバー交代:スピラール・有村→須藤・阿部。
前半、攻撃の糸口がなかなか見つけられないこともあってか、後半に入ると積極的に相手DFの裏へのボールを多用し、杉本や片山に長い距離を走らせる策に出てくる。また、交代で入った阿部も片山とのコンビネーションを見せて、長い距離を攻め上がるようになると、ようやく名古屋の選手たちに連動性が見え始める。

杉本や片山が盛んに攻め上がりを見せ始めたことで、中央にスペースが出来やすくなり、中央で豊田だけでなく、金や吉村も積極的にゴール前へと押し上がり、惜しい場面が目立つように。しかし、代表から戻ったばかりの金も、疲れからか次第に運動量が落ち始め、20分には高橋と交代する。他の選手もキャンプに来て1週間目という事もあり、やはり蓄積した疲れから、動きが目立って少なくなり、チャンスを作る機会すら減ってくる。

こんな時こそ頑張るのが若い選手たち。阿部・片山が周りとのバランスにも慣れ始めたのか、動きも良くなり、良い攻め上がりを何度か見せるように。また前半同様、山口とポジションを入れ替えた杉本が再三に渡って、裏への長いボールに抜け出しチャンスを演出し始める。

後半30分。その杉本が中央で相手DFの足下へと出たスルーパスに鮮やかに抜け出し、最後は飛び出したGKもあっさりとかわして、シュートを相手ゴールに沈める同点ゴールを決め、観戦に来ていた名古屋サポータを大喜びさせる。37分、吉村に代えて和田が登場。疲れの見えてきたDF陣を助けるために投入される。

最後は、高橋や阿部といった元気の残っている選手が、相手陣内へと攻め込んでゆくが、粘る愛媛のDFに阻まれ、追加点を奪うことは出来なかった。結局、試合は昨日と同じ、1-1というドローで終了となる。

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【愛媛FC戦後、フェルフォーセン監督コメント】
Q:今日の試合のテーマは?
広く使って、ワイドに攻撃してゆくことです。相手が前半思ったよりも前からプレスをかけてきたので、ハーフタイムに、もう少しロングボールを使うように指示しました。後半からは良くなったと思います。

Q:これで2試合目ですが、良くなったところは?
今のところゲームとしては攻撃も出来ていますが、前半混乱するところもあったので、そこは自分たちの攻撃の形をしっかり作って行かなければならないと思います。昨日今日のゲームはプレシーズンですのでそれほど重要ではありません。選手もコンディション的に非常に疲れてますし、これからがチームを作ってゆく重要な時期だと思っています。サッカーというものは攻守が重要で、今週は攻撃のトレーニングを中心にやっていました。来週からは守備のトレーニングをやってゆきます。来週からはもっと良くなってゆくと思います。

Q:スピラール選手については?
2日間トレーニングを休んでいましたが、チームのために45分頑張ってくれたと思います。パスやビルドアップの能力もあるので、とても期待しています。

金選手については?
1月15日から、UAE、サウジなどを韓国代表で回っていたので、彼にも無理をせずプレイするように伝えました。現時点では満足しています。