8/28(月):練習試合「vs 静岡産業大」の模様

8月28日(月)、午後4時よりトヨタスポーツセンター第1グランドにて行われた、静岡産業大との練習試合の模様についてお伝え致します。

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【結果】名古屋:3-0(前半:2-0、後半:1-0):静岡産業大
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午前中から低くたれ込めている雲が多く、この日は気温がさほど上がらない。午後になってもその雲はなくならず、午後4時からの静岡産業大とのトレーニングマッチを前により一層厚さを増し、今にも雨が落ちてきそうな程に。そのためなのか、セミの声にも力強さが感じられず、秋の気配を感じさせる。

前々節の川崎戦は敗れたものの、前日の首位・ガンバ大阪との熱戦をドローに終え、チームの雰囲気は悪くはない。しかし、ゲームに出られなかったメンバーが中心で臨む今日の試合への意気込みは、練習試合とは思えない程高いものをウォーミングアップ中から感じさせてくれる。

前半は、右エンドのアウェイ・静岡産業大のボールで試合開始。この日のメンバーは、GK川島、DFは右から竹内・秋田・有村、中盤は右に平林、左に渡邊、中盤は高橋の前に井上と片山、FWは豊田と橋本の11人だ。

さほど気温が高くないこともあって、立ち上がりから片山が積極的に渡邊を使ったり、自ら持ち上がったりしながらリズムを掴もうとしてゆくが、連携面でミスが目立ち、自分達のサッカーに持ってゆくことが出来ない。対する静岡産業大は、しっかりとパスを繋いで、両サイドの上がった裏を突いた早い展開で攻め込んでこようとするが、中盤でしっかりと相手の攻撃を潰して、ゴール前へはボールを簡単に入れさせない。しかし、静岡産業大はキープ力の高さを見せ、しっかりと繋いで攻め込んでくるプレ一を繰り返すことで、試合は徐々に相手のペースに。それに対し、名古屋の方は相手の早い寄せに慌てたのか、トラップミスが目立ち、良い形でボールを前に送ることなく時間が過ぎてゆく。

ところが26分。井上からの左CKのボールを、ニアに入った豊田が押し込んで均衡が破れると、名古屋が試合のペースを掴む。さらに31分、ドリブルで持ち込んだ片山がエリア内で倒されPKを得ると、これを豊田が落ち着いてゴール右に蹴り入れ2-0とし、静岡産業大を突き放してゆく。そして、この得点で名古屋にようやく余裕が見え、その後は慌てることなく、前半から積極的に前を向いてボールを運んでいた井上・片山を中心に、最終ラインの秋田の声を受けながら、ボールを左右にしっかりと散らして、試合のテンポを落とさないように心がけながら、前半を終える。

エンド入れ替わり、後半は右エンドの名古屋のボールで試合が再開。名古屋メンバー交代:秋田・片山・渡邊・豊田・橋本→三宅(ユース)・阿部・花井(ユース)・桐山(ユース)・津田(ユース)。

前半は、中盤に左利きの選手が多かったこともあってか、なかなかボールに触れることの少なかった平林がFWに入ったこともあって、立ち上がりから果敢に裏を狙うなどして、前半のストレスを発散させようと気合いのこもった動きを見せてゆく。しかし、後半から5人を一気に交代させ、ユースの選手が加わったこともあって、立ち上がりはプレイに遠慮が見られ、静岡産業大のペースにゲームの流れが傾き始める。

それでも15分過ぎから、若い選手も雰囲気を掴んだようで、若さ溢れる溌剌としたプレイを見せ始め、ゲームの流れに乗ってゆく。しかし、静岡産業大の方も何とか名古屋からゴールを奪おうと、中盤からの早いパス回しで、サイドのスペースにボールを出すと、足の早い選手を抜け出させて、果敢に攻め込んでくるようになる。

前半は、ベテラン・秋田が引っ張っていたDFラインだったが、交代で入ったユース・三宅が有村や竹内、高橋等の協力もあって、次第に持ち味でもある思い切りの良さを披露、相手の攻撃を執拗なマークで潰してゆく。

33分には、それまで再三に渡って、相手のボールを鋭い読みを見せてインターセプトしていた高橋が、相手から中盤で奪ったボールをを受けた平林がタイミング良く相手DFの足下を抜けるスルーパスを縦に送ると、それまで何度も鋭い飛び出しを見せていた津田が、タイミング良く抜け出して、GKを良く見て枠を捕らえるシュートを放ち、3-0としてゆく。

終盤は、スタミナ切れもあってか、両陣営をボールが何度も行き来するという大味な展開になってしまう。そして、終了間際の静岡産業大のかさに掛かった猛攻を、粘り強い守備ではね除けた名古屋がこの日のトレーニングマッチを3-0のまま、静岡産業大を完封して終えてゆく。