7/28(金):練習試合「vs阪南大学」の模様

7/28(金)、午後4時半よりトヨタスポーツセンター第1グランドにて行われた、阪南大学との練習試合の模様についてお伝え致します。

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【結果】名古屋:0-1(前半:0-0、後半:0-1):阪南大学
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午後4時過ぎ、日差しも少し弱まってきたトヨタスポーツセンター。それでも気温は非常に高く、選手たちは水をこまめに取りながらアップを行う。
2週間で4試合と過密日程なJリーグ期間中の練習試合となったこの日は、先日のサテライトリーグ:甲府戦を戦ったメンバー同様、若手選手が中心となったメンバー構成。
先発はゴールキーパーに内藤、ディフェンスラインは左から有村・青山・竹内、中盤は左に阿部、右に練習生、中央ではアンカーの位置に高橋を置き井上・須藤の3人で三角形の形をとる。フォワードには最近のリーグ戦でもベンチ入りを果たす津田と、先日のU-21代表候補にも選ばれた豊田の2人。

前半は左にエンドをとったグランパスエイトのボールでキックオフ。
開始早々、相手に左からのコーナーキックを与えるが、高橋が頭でクリア。その後は左サイドを深くえぐった津田が中央へクロスを上げるなど攻撃もしかけていくが、7分、中央でルーズボールを拾われこの日最初のシュートを阪南大学に打たれてしまう。また、14分には右サイドをドリブルで上がられクロスを上げられるなど、ここまでの時間帯、中盤を押し上がられずフォワードの2人が前線で孤立し、ミスからカウンーターを受けるシーンが目立っていた。
16分、カウンターから右サイドでボールを持った練習生が津田とのワン・ツーパスから抜け打し中央へクロス、豊田が頭で合わせる。このボールは力なくゴール右へそれて行くが、グランパスがこの日初めてのシュートを放つ。20分、前線で相手にパスカットをされ、そのままドリブルでカウンターを仕掛けられるが、最終ラインまで戻った高橋がクリア。
その後は徐々に中盤を押し上げられるようになり井上、阿部、そしてサイドに開いた津田の3人で左から何度かチャンスを作るが、シュートが相手キーパーの正面をついたり得点が決められない。
36分、練習生が倒され、ゴール右30m程度の位置からフリーキック。これを井上が中央へ浮かせるが、ゴール前に上がっていた誰も合わせる事ができずゴールラインを割る。38分にはドリブルで持ち込んだ阿部が中にいた井上とワン・ツーパス、その返しをダイレクトでシュート。42分にはサイドチェンジから右サイドでボールを持った練習生から須藤へ、中央へ上げたクロスを豊田が頭でつなぎ津田がヘディングシュートを狙うなど何度か決定機は作れてはいるが、ゴールを決める事ができない。そして須藤の前線でのチェイスから得た右からのコーナーキックを井上が蹴るが、これをクリアされたところで前半終了。開始早々からミスによるカウンターなど危ないシーンが続き、また攻撃ではチャンスこそ作るがゴールを決める事ができず、0-0と苦しい展開で後半をむかえる。
後半はエンドをかえ、阪南大学側のボールでキックオフ。
メンバー交代:豊田・津田・須藤・竹内→鴨川・平林・片山・中島
中盤では高橋を右サイドに、中央の3人を中島・井上、そして三角形右寄りの位置に片山を入れ、より攻撃的な形へと変更してくる。2分にはコーナーキックのこぼれ球を拾った阿部が再度中央へクロス、鴨川が落としたところに平林が詰めシュートを打つが、相手キーパーにクリアされてしまう。10分には阿部、平林、阿部とパスを回し、中央で切り返してシュートを打つがゴール上へそれてしまう。
この時間帯、メンバーを代えペースアップを図ったグランパスが攻撃を何度か仕掛けるが、そのぶん雑になった中央の守備から、14分にはディンフェンスラインとキーパー内藤の間へスルーパスを狙われたり危ないシーンも何度かあった。
18分、自陣で相手に与えたフリーキックを短くつながれ、フリーの選手に中央からミドルシュートを打たれる。(これはゴール上へそれるが、危ないシーンだった。)20分にも中央でのパスカットから左から攻め込まれたりとペースの落ちたグランパスに対して阪南大学の攻撃が続く。
22分、中島が中央でドリブルしライン全体のビルドアップを狙うが、相手ディフェンダーの体を張った守りに倒されチャンスにつなげる事はできなかった。
27分、左サイドをドリブルで上がる鴨川が、「マイナス、マイナス」と中央で声を出す見方に反応し折り返す。これを拾った片山がシュートを打つがゴール上へそれてしまった。
32分、阪南大学に左サイドをえぐられ中央へ速いクロス、ここへ体ごと飛び込んでヘディングシュートを打たれてしまう。このボールはポストにゴールを割られる事はなかったが、非常に危ないシーンだった。
37分、ディフェンスラインから前へ出てボールをカットした青山がドリブル、左へ開いていた平林へパス、それを中央へ放り込んでくるが相手ディフェンスにクリアされてしまう。その後は中央・中島からのフィードに抜け出した井上のクロスや、中央右寄りでドリブルを仕掛けた片山が倒されフリーキックを得たりと何度かチャンスはあったがここでもゴールを決めることができなかった。
そして向かえた後半43分、自陣ディフェンスラインからゴールキーパーへのバックパスが弱く、これを狙っていた阪南大・釜田に奪われ、飛び出した内藤もかわされ無人のゴール中央へ流し込まれてしまう。
終了間際には阿部の強引なドリブルから得たコーナーキックを井上が中央へ蹴るが、これがクリアされたところで試合終了。
何度かチャンスを作りながら決められなかったグランパスエイトが、不用意なミスからこの日唯一のゴールを相手に決められ、課題の残る試合となってしまった。