新加入:フローデ・ヨンセン選手・会見の模様
7月21日(金)、新加入フローデ・ヨンセン選手が来日しました。
ドイツ経由の
ルフトハンザ航空
でセントレア(中部国際空港)へ到着したヨンセン選手は、報道陣たちが待ち構える到着ロビーへ姿を現したところでクラブスタッフから花束が手渡され、その後、空港内に用意された会見場へ移動し記者会見が行われました。
なお、フローデ・ヨンセン選手のプロフィールと会見の模様は以下の通りです。
フローデ・ヨンセン選手プロフィール
◇氏名
Frode Johnsen(フローデ・ヨンセン)
◇出身国
ノルウェー
◇生年月日
1974年3月17日(32才)
◇ポジション
FW
◇背番号
9
◇身長/体重
188cm/81kg
◇代表歴
2000-2006年ノルウェー代表
31試合 10得点
◇出場歴
1999年 OddGrenland
2000年 Rosenborg
2000年 OddGrenland
2001年-2006年 Rosenborg
リーグ戦通算180試合 92得点
- 記者会見の模様(全文) -
名古屋に来る事ができ、大変ほっとしています。
今回移籍については、とても良い機会を得る事ができたと思っています。私、そして私の家族が日本へ来て皆様とお会いできるという事は大きな喜びです。
今日は多くの報道陣の方々にお越しいただきありがとうございます。
Q:到着されたばかりですが、日本の印象は?
日本、そして日本の人たちに対しては良い印象を持っています。最初にグランパスエイトから話をもらった時から、良いイメージを持って交渉を続けてくる事ができました。プロフェッショナルとしてのおつきあいもできています。ですから、これからもっともっと日本について、そして名古屋について知る事ができればと思っています。
Q:グランパスへ移籍を決意したきっかけは?
私はここへ来るまでの6年間、ローゼンボリというクラブでプレーをしてきましたが、今回、非常に良い機会を得る事ができたと思っています。
このチャンスが、私にとっての新しい冒険になるのではないかと思っています。
また、日本でプレーする事でヨーロッパでのプレーとはまた違った経験ができるのではないかとも思っています。グランパスというクラブについては非常にプロフェッショナルである、そしてとても良い環境でプレーできるという事が、今回の決断の理由です。
Q:グランパスというクラブにとってのイメージは?
まだJリーグの試合、グランパスの試合は見た事がないのですが、知識は持っています。また、日本の代表チームがW杯に出場した事でも知識はありますし、実際に試合も見ました。現在は、これからJリーグについていろいろ知っていく事にわくわくしている状態です。Jリーグがどういう質を持ったリーグなのか、大変楽しみに思っています。
私には、10年くらい前サンフレッチェ広島でプレーした経験を持つトーレ・ペデルセンという友人がいますが、彼も、日本へ行く事はとても良い事だと推薦してくれました。Jリーグについての印象も多く話してくれましたが、彼がプレーをしていた10年前でもJリーグは非常に高い水準を持っていると聞いていますし、それから10年がたち、さらに高度になっているというイメージを持っています。
Q:グランパスでアピールしたい、ご自身の持ち味は?
チームメイト、そしてサポーターには自分がとても強い選手であるという事をアピールしていきたいです。私の持ち味はまずヘディング、そして運動量も豊富だと自負しています。ボール捌きについても、ボールとは非常に良い関係を築けていると思っています。また、チームメイトとも打ち解けやすい性格だと思っていますし、はやくチームに慣れてよいプレーを見せたいと思っています。
Q:グランパスエイトというクラブは現在、得点力不足という問題点を持っていますが?
もちろん私に高い期待を寄せられていることは解っています。ローゼンボリでもノルウェー代表でもこれまでに多くのゴールを決めてきましたし、その経験をグランパスでも発揮できればと思っています。しかし、これはもちろん私の希望であり、ベストを尽くしても保証はありません。皆さんご存知のように、ストライカーというポジションは得点を期待されますが、得点を決めるという事は非常に難しいことであり、ヨーロッパのクラブでもなかなか得点を決める事はできません。
それでも、グランパスというクラブで自分のベストを出し尽くすという期待に自分自身胸を膨らませています。
Q:現在のコンディションとチームへの合流については?
フィジカル面においては完璧だと言えます。1月からトレーニングを続け、クラブの方でも1週間オフをとっただけですので、すぐにでも動く事ができる状態です。問題になるのは日本で活動するためのライセンスの発行であり、それに少しだけ時間がかかるのではないかと思っています。
Q:明日のガンバ大阪戦は観戦に?
はい、そのようにしたいと思っています。
Q:どういう試合を期待しているのでしょうか?
もちろんチームがベストの結果を出してくれる事に期待しています。グランパスエイトはここまで、非常に良いサッカーをしながら結果が残せていないと聞いていますが、明日は、良い結果も残す事ができればなと思っています。
Q:グランパスでの抱負を?
私の目的はグランパスの順位をもっと上へ持っていくことです。私が入って得点を決めて少しでも順位を上へもっていく、そういう気持ちを持っています。
その期待があったからこそ私と契約してくれたのであり、大きな期待を寄せられていることは認識しています。
Q:ノルウェーに比べ名古屋の夏は暑いかと思いますが、その事について不安は?
確かに湿度が高いという事は感じています。しかしながら、これまでにノルウェー代表としてシンガポールと香港でプレーをした事があります。これらの国も非常に湿度の高いところでしたが、全く気にする事なくプレーできていましたので、問題はないと思っています。
Q:もともと警察官だったという情報もありますが?
ほんの少しだけ警察官をしていた、と言えばよいのでしょうか。
2年間警察官学校に在籍し、そこをやめてローゼンボリへ入団しました。しかし、学校をやめたという事については全く後悔はしていません。
Q:ご自身にとって初めての海外移籍かと思いますが?
経験はありませんが、不安もありません。サッカーで自分がベストを尽くす事ができれば良いと思っています。自分のこれまでの経験を振り返ると、調子が悪いときでも自分がベストを尽くす事でそれを乗り越えてきました。
Q:グランパスというクラブがご自身にとって最後のクラブになるという思いは?
それは答える事が大変辛い質問です。実は以前ローゼンボリと契約をしたときに、ここで自分のキャリアを終わらせると言う事も考えていましたが、今回グランパスエイトへ移籍する事になりましたし、これからについても何があるかはわかりません。しかしながら、グランパスというクラブでしっかり自分の役割を果たすことができれば、幸せにここで選手生活を終えてもよいかなと思っています。
Q:グランパスではおそらく、日本代表としてブラジルから得点を決めた玉田選手との2TOPになるかと思いますが、彼についての印象は?
玉田選手はとても速く、俊敏な動きをする選手だと思っています。W杯でのゴールも知っていますし、非常に努力家で良く動く選手だと思っています。もしかれが動き回り私がヘディングを決める事ができれば、非常によいコンビネーションを作ることができると思います。
そしてそれが、チームにとっても良い結果をもたらす事になると思っています。
Q:サポーターへのメッセージを?
私はすごく正直だという事を伝えたいと思います。どの試合にでも全力で向かっていきますし、私のプレーを見てもらえれば、皆さんの期待に応えることができると思います。いま名古屋にいる事が嬉しいですし、わくわくもし、やる気も十分です。
Q:フェルフォーセン監督については?
実際にあった事はないのですが、私のエージェント(代理人)はあった事がありますし、彼を通じていろいろな情報を得てきました。私自身はドワイトコーチとは会った事があります。
フェルフォーセン監督はオランダ出身であり、そのオランダでのフットボールを現在グランパスエイトに取り入れようとしていることも知っていますし、それはとても良い事だと思っています。
会見に続いて、クラブフラッグを背に記念撮影が行われました。
188cmと長身でしっかりとした体格のヨンセン選手には赤のユニフォームが似合っていました。
これからの活躍にご期待ください。
この記者会見の模様は、クラブグランパスでご覧頂けます。[7/22(土)〜]