6/10(土):秋田 豊選手講演の模様

トヨタ自動車のインフォーマルな団体「SX会」生技支部主催の『支部Relavant』において、名古屋グランパスエイト:秋田 豊選手が講演を行いました。

午後1時55分、約100名の方達の前に秋田選手が登場すると、大きな拍手が送られました。そして、簡単なプロフィール紹介の後、秋田選手は「今回の話をもらった時、トヨタの人たちの前で話すなんて滅相もないと思いました。でも、受けた以上、互いに有意義な時間が過ごすことが出来ればよいと思います。」と力強い言葉を語って、講演がスタートしました。


講演では、自分が名古屋にやってきたことについての当時の心情を険しい顔で話していました。しかし、今は家族も自分も名古屋に来たことをとても喜ばしく思うとちょっと誇らしげでした。途中、参加者の方からの、「これまでキャプテンの機会が多いですが、どんな苦労がありましたか?」という質問に応えては、「これまでにいろんなキャプテンを見てきましたが、自分はチーム全体を見て、ポジション修正や戦術などの環境を整える役と、選手達を叱ったり褒めたりしながら鼓舞してゆく役の両方が出来ることを目指してきました。」と熱く語っていました。また、「自分は仕事で結果が出ることが一番と思っています。なので若い選手たちの意見を聞き入れることが出来ないといけないと思っています。また、仕事には生き甲斐を持ってやりたいです。」と語ると、この日参加された人達も満足げにうなずいていました。


講演の最後には、「今もプレイされていることは、長い間頑張ってこられた日常の努力の結果であり、私たちに通じるところだと思います。」と暖かい言葉が贈られました。午後3時、講演会は終了。その後は、参加者へのサインや写真撮影に応じた秋田選手でした。

今回参加された方は、組織の中で、技術者として、プロとして、今ある自分達の姿を秋田選手に見いだしたのか、終了後には、「思いが伝わってきた」、「仕事は違っても、やるべきことは同じ」という声が聞かれ、今回の講演で、時に愚直とも言えるほどの彼の一生懸命な語りに、しっかり感動してもらえたようでした。