5/30(火):練習試合「vs愛知学院大」の模様

5月30日(火)、午後4時より行われた、愛知学院大との練習試合の模様についてお伝え致します。

午前の練習では、短めながらフィジカル中心のトレーニングを行ったこともあり、4時からのトレーニングマッチに向けてコンディションを上げるために、早めのウォーミングアップ開始となる。天候の方は相変わらず快晴で、夏のような日差しが照りつける中で、試合とは別に暑さとの戦いも必要となりそうだ。

-------------------------------------------------------------------------------------
【結果】名古屋:7-0(前半:1−0):愛知学院大
-------------------------------------------------------------------------------------

前半は、左エンドの名古屋のキックオフで試合が始まる。先発は、GK川島、DFは右から竹内・スピラール・渡邊の3バック。MFは右に大森、左に本田、中は吉村と山口、トップ下気味に、練習生(1)、FWは津田と練習生(2)の2人という11人で臨む。今回も、ここ数試合続けている3バックを基本とした戦い方で臨むこととなる。

序盤、愛知学院大が前線へ簡単にボールを入れて、チャンスを作ろうとしてくるが、スピラールが安定感のある守備を見せて、相手のパスをことごとくカット、チャンスを未然に潰してゆくプレイを見せると、チームもそれに呼応するように選手達の動き出しが良くなり、両サイドの大森や本田だけでなく、山口や吉村も積極的に攻撃参加を見せるようになる。また、この日参加した練習生2人も、迷いのない、キレのあるプレイを見せ、名古屋がボールをしっかりと保持する時間が目立つ。

この日は中盤の吉村が相手ボールを奪って早い展開を見せる場面が目立ち、好パスを何度も相手DFの裏へと出してゆくと、これに本田や山口が2列目からの飛び出しを見せて、相手ゴールへと襲いかかってゆく。しかし、練習生2人が周りとの連携に上手く溶け込めていない事もあって、なかなかゴールを奪うことは出来なかったが、先輩の津田が落としたボールを受けて抜け出したり、本田とのワンツーからのシュートシーンを見せるなど、次第に周りとの連携が上手くいくようになる。

42分、中央で練習生(1)の落としたボールを拾って抜け出した山口が、DF・GKとかわして、左足からのシュートを落ち着いて沈めて先制すると、試合の流れは名古屋に。前半は山口のシュートによる1点のみで終了を迎えてしまうが、力の差をしっかりと見せつけた形で試合を折り返してゆくことはできたはず。

エンド変わった後半。左から攻め上がる愛知学院大のボールから試合が再開する。1分、吉村が相手陣内中央から放った強烈な左足からのミドルシュートは右のポストを叩いてしまうが、前半終了間際の山口の得点で試合の主導権を握った名古屋が後半も立ち上がりからゲームを支配してゆく。10分、左サイドで津田の縦パスに抜け出した山口が2点目を挙げると、12分には渡邊がこぼれ球を拾って、エリアの外からのミドルシュートを決め、愛知学院大を突き放してゆく。後半の、この立て続けの失点で緊張の糸が切れてしまったのか、中盤でのミスパスが目立つようになり、名古屋が殆どの場面でボールを支配して試合を進めてゆく。

18分、21分と左からドリブルで中へと切れ込んだ本田が、ペナルティエリアに入ったところからのシュートを狙ってゆくが、これは枠内には決まらず、ゴールを奪うことは出来なかったが、26分、その本田が山口からの縦のスペースへのパスを拾って上がってゆくと、相手陣内深くでマイナスに折り返してゆく。そして、これに詰めてきた練習生(1)がしっかりとシュートを枠内に収め、4点目となるゴールを愛知学院大から奪う。

28分には、この日2度目となる、ミドルシュートがゴールに当たって弾かれるという不運に見舞われるが、こぼれ球に中央でしっかりと詰めた津田が寄せてきた相手GKをよく見て、ボールを枠内へ押し込み、5-0とする。その後も、相手のプレッシャーが弱いこともあってか、中盤で面白いようにパスが繋がり、名古屋が完全に主導権を握って試合を進めてゆく。

40分、何とか名古屋のボールを奪って攻撃に転じようと押し上げてきたDFラインの裏への渡邊からのパスを2列目から抜け出した本田が受けると、シュートコースを消そうと前に詰めてきたGKの頭上を抜くループシュートを決めて、6-0に。更に44分には、相手陣内左ややゴール寄りの位置でFKの場面を迎えると、本田が左足から鮮やかなシュートを直接沈めて、7-0として愛知学院大の息の根を止める。

ロスタイムには、自陣右中寄りの、絶好の位置で愛知学院大にFKのチャンスを与えてしまう。しかし、直接狙って蹴ってきたボールは枠を捕らえることなく、クロスバーの上へと大きく抜け、これを見た主審が右手を大きく上げて試合の終了を告げる長い笛がトヨタスポーツセンターに鳴り響いてゆく。試合途中から晴れ渡った空に黒い雲がわき起こり、今にも雨が降り出すのでは、と思うほど不安定な天気に一旦はなったが、終了を迎える頃には、強い西からの日差しと共に太陽が戻り、充実した内容のゲーム運びを見せた名古屋の選手達を優しく包んでいた。