2/25(土):練習試合「vs東海・北信越大学選抜」の模様

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2月25日(土)、午後1時30分より行われた、東海・北信越大学選抜との練習試合の模様についてお伝え致します。

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【結果】名古屋:2-1(前半:0−0):東海・北信越大学選抜
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薄く広がる白い雲と青い空が眩しい、今日のトヨタスポーツセンター。気温も朝から上がり、キックオフ前のこの時間はとても暖かく、明日の天気が崩れるとは想像も付かないほどの好天に恵まれている。そんな中、今日は、「第20回デンソーチャレンジサッカー」に向けてこの地区で選ばれた大学生と、若手メンバーが中心で東海・北信越大学選抜とのトレーニングマッチが行われた。

前半は、いつも通りに左にエンドを取った、黒いユニフォームのホーム・名古屋のキックオフで試合が始まる。今日の先発は、GK高嵜、DF角田・青山・竹内・阿部、 MFは右に山口、左が井上、中は須藤と和田の2人。FWは津田と平林、と言う11人で臨む。

名古屋の4−4−2に対し、相手は3−5−2のシステムに対し、これまでチーム内で実戦形式でやっていないだけに、何処まで戦えるかがこの練習試合での課題の1つと言えるだろう。名古屋は開始からこれまで通り両サイドを広く使い、サイドから崩してゆこうという狙いで試合を進める。

中盤での人数が相手が勝っているため、中でボールを受けてもすぐに奪われてしまい、なかなか良い形で前の2人へとボールを収めることが出来ない。それでも山口や井上が両サイドから中へと何度か積極的にボールを入れてゆくが、相手の厳しいプレッシャーを受けて、平林や津田はシュートすら打たせてもらえない時間が続いてゆく。しかし、ここに来て監督の意図しているサッカーをようやく理解し始めたのか、中に居る選手達が積極的に相手のボールを持った選手へのプレスをかけに言ったり、スペースを作ろうと動き回ったり、両サイドの選手からのパスを引き出す動きを見せ続けているため、終始、試合は名古屋のペースで展開してゆく。
東海選抜も時折、足の速い選手を生かして、カウンターからDFの裏へとボールを入れてこようとするが、竹内・青山もコミュニケーションがこれまでに比べ格段に良くなり、危なげは全くない。

時間が経つにつれ阿部や角田も、次第に動きが良くなり、何度となくオーバーラップを見せ始め、相手陣内深くへとボールを持ち込んではゴール前へクロスを入れるようになるが、最後のところでゴール前の壁に跳ね返され、ゴールを奪うまでには行かない。24分、30分と津田が平林や須藤とのパス交換でチャンスを作るが、ボールが足下に収まらなかったり、タイミングが合わず良い形でシュートを打てない。

40分には、中央から左のスペースへ出たボールに飛び出した井上がGKと1対1の場面でのシュートを放つが、GKの好セーブに合い決めることが出来なかった。ロスタイムには、相手陣内右サイド深くで、山口が寄せてきたDFを2度3度の切り返しで交わすと、好クロスをゴール前へと放り込んでゆく。これに中央で津田が頭であわせたシュートは惜しくも相手GKの正面に。結局、前半は両チーム決めて無く、0−0で終了に。

エンド入れ替わり、後半は、左から攻め上がって来る東海・北信越大学選抜のキックオフで試合再開。名古屋メンバー交代:角田・山口・竹内・阿部→三宅(ユース)・吉田(ユース)・森本(ユース)・花井(ユース)。明日の試合のサブメンバー予定の選手は前半だけでの交代となる。

後半は、ユースの選手が4人加わり、より一層の若手中心のメンバー構成となったが、これが逆に刺激になったのか、平林や須藤の動きが前半以上に目立ち始め、パスが良く繋がるようになる。何度も相手DFの裏を衝く動きを見せたり、相手の3バックを両サイドの空いたスペースへと良いボールが出始めるようになる。そして、17分、待望の先制点が生まれる。右のスペースへと出たボールを平林がドリブルで持ち込み、最後、相手DFが寄せてきたところで反対から詰めてきた井上へとラストパスを送ると、これを落ち着いて左足シュートできめ、1−0とする。

22分には、右のスペースへ出たボールを受けた花井が出したスルーパスに須藤が抜け出し、ゴール前へとグラウンダーで折り返したボールに中央から飛び込んできたフリーの平林が右足で強烈なシュートを放つと、ボールは相手GKの両手を弾き飛ばし、見事ゴールに突き刺さる2点目となる。
しかし、2得点して気持ちが緩んだのか、その1分後に、東海・北信越大学選抜:高橋にゴールを決められ、すぐに1点差に詰め寄られてしまう。ユースを含む、若い選手中心のDF陣がここで崩れてしまうかと思われたが、須藤がリーダーシップ発揮して彼らをしっかりと引っ張り、1点差とされて嫌な流れに傾きかけていた試合のリズムを取り戻す働きを見せる。31分には、疲れの見えた和田に変えてFWに久保を投入。ボランチはキープ力のある須藤と平林が務めることに。

その後も相手のサイドのスペースへの大きなサイドチェンジを交えながら、名古屋が攻撃の手を緩めることなく試合を進めてゆき、後輩の久保とペアを組んだ津田も最後まで諦めないプレイを見せて、若手に刺激を与える。そして最後まで試合のペースを東海・北信越大学選抜に渡すことなく、2−1で試合終了を迎えることに。翌日のメンバーに選ばれなかった事への悔しさもあったのか、局面局面での強さが目立った、今日の練習試合といえる。
【練習試合「vs東海・北信越大学選抜」後、フェルフォーセン監督コメント】
Q:今日の練習試合については?
A:相手が3−5−2だったので、中盤にスペースがあまり無いでしたので、サイドにできるスペースを、後ろからの組み立てに使おうとしました。前半はそれが問題でボールを失っていましたが、後半はだいぶ良くなりました。特に若い選手にとっては3−5−2に対して、どう戦ってゆくか良い勉強になったと思います。全体的には興味深いゲームでした。

Q:明日のプレシーズンマッチについては?
A:強い相手に対して、自分たちの戦術・規律がきちっと守れるか、自分たちのスタイルで出来るか、と言うことです。

Q:結果より内容が重要ですか?
A:どんなゲームでも結果は重要です。しかし、明日のフレンドリーマッチはプレシーズンの一部なので、重要なのは自分たちの戦術で出来るか、です。

Q:片山選手については?
A:彼に関しては、ポジション毎の役割・守備や攻撃での役割をちゃんと伝えてあるので、問題ありません。ミスをするのは構わないですが、自分がやらなければいけないこと・やってはいけないこと、を自覚する必要はあると思います。プレイにきちんとした意図があれば良いと思っています。