2/17(金):練習試合「vs愛知学院大学」の模様

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2月17日(金)、午後3時より行われた、愛知学院大学との練習試合の模様についてお伝え致します。

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 【結果】名古屋:5−0(前半:2−0):愛知学院大学
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強い日差しに負けず劣らず、強い横風が吹き抜け、気温以上に体感温度が寒い、今日のトヨタスポーツセンター。午後3時からの、地元・愛知学院大との練習試合はこの風も考えながらの試合となりそうだ。いよいよ来月に迫ったリーグ開幕。残り時間も少なくなってきた中で、指宿でのキャンプから今週にかけトレーニングで積み重ねてきたものが何処まで発揮できるか楽しみなところだ。

前半は、強い迎え風の中、いつも通り左エンドを取った名古屋のキックオフで試合開始。先発は、GK高嵜、DFは右から角田・青山・竹内・阿部、MFは右に津田、左は片山、中は須藤と中島の2人。FWは平林と豊田の2人という、4-4-2の布陣で臨む。

開始から、中盤から前でのプレッシャーを選手達に心がけさせ、ボールを奪うと、すぐさま左右にボールを展開し、すぐにゴール前へと入れてゆくという、速いテンポで攻撃を仕掛けてゆく。キャンプから好調を見せていた津田や片山がこの日も小気味の良いリズムでボールを受けると前へと運び、ゴール前と供給してゆく。すると、まずは6分。右でボールを持った津田がDFを振り切ってスペースへと抜けだし、深い位置からマイナスに入れたボールを中央で詰めた豊田が押し込み、あっさり先制点が決まる。その後も左では片山がスピードに乗ったドリブルで相手DFを押し込み、名古屋の攻勢で試合が進んでゆく。

対する愛知学院も、ボールを奪うと押し上げてくる名古屋のDFの裏を狙ってロングボールを追い風を利用して放り込んでくるが、竹内が落ち着いたラインコントロールを見せ、DF陣がしっかりとボールを跳ね返してゆき、全く危なげはない。その後も、中盤で中島や須藤が厳しいプレスを続けて相手ボールを奪い、左右に開いている津田や片山、更には、縦の豊田や平林に当てて、両サイドへ展開させながら、試合の主導権を握り続ける一方的な展開に。38分には、またしても右の津田からのボールを中央で受けた平林が相手DFを引きつけて左に出したボールを豊田が押し込んで2点目が決まる。そして、前半はそのまま名古屋が2−0のリードで終了に。

エンド入れ替わり、名古屋が後半は風上になる。愛知学院大のキックオフで試合が再開。名古屋メンバー交代:片山・中島→井上・和田。

後半も立ち上がりから、右の津田がスペースへの飛び出しでリズムを作り、名古屋ペースで、前半同様に試合の主導権を握る。そして6分。左サイドでパスを受けた豊田が相手DFを1人交わして、右足からのシュートがゴールに突き刺さり、早くもこの日3点目となる得点をたたき出す。ところがここで津田がゴール前での混戦で負傷、山口との交代を余儀なくされると、掴んでいた流れが愛知学院に傾きかける。しかし、ここは豊田とのコンビネーションの良さを平林が披露し、再三惜しいシュートを放って、リズムを取り戻そうとしてゆく。

すると22分。相手陣内でボールをインターセプトした平林がドリブルで持ち込み、左に展開。これを再び豊田が落ち着いてゴールを決めて、この日4点目となる、愛知学院大を突き放すゴールをを決める。その後も、津田に代わって入った山口が危なげないプレイで角田とのコンビプレイで相手を揺さぶり続け、試合のペースは完全に名古屋が掌握することに。豊田の4得点に負けじと、この日FWを組んだ平林も何度かシュートを放つが、この日はゴールには見放されてしまったようで、何度もポストやクロスバーに跳ね返される惜しい場面ばかりで決めることが出来ず、サポーターのため息を誘っていた。

31分には、中央に持ち上がった山口の左へ展開したボールを受けた井上が、そのまま勝負を仕掛けて、左足からのシュートを叩き込んで、5−0となる愛知学院大の息の根を止めるゴールを決める。その後は、危なげのないまま試合が進み、竹内とセンターバックを組んだ新人・青山も、GK高嵜からのコーチングを受けながら、代表経験を生かした、冷静なプレイでチームの勝利に貢献する働きを見せた。

そして試合は、5−0で名古屋が無失点で勝利を決め、フェルフォーセン監督は満足げに引き上げてくる選手達を迎えていた。相手が大学生チームと言うこともあり、キャンプ中の相手に比べ、プレッシャーも厳しくなかったこともあったが、両サイドを生かし、速いテンポで仕掛けてゆく、と言う狙いはしっかりと出来た内容の試合と言えよう。そして、何よりも“勝つ”事の喜びを知ることの出来た試合だったと言えよう。明日は、J1復帰を果たした、アビスパ福岡相手にトップのメンバーがトレーニングマッチ(午後3時〜)を戦う予定だ。今日ほど簡単にはやらせてはもらえないと思うが、シーズンスタートから指宿キャンプ、そして帰ってきてからのトレーニングで培ったものが何処まで発揮できるか、今シーズンを占う意味で重要な練習試合となりそうだ。