1/28(土):午後練習・紅白戦(25分×3)の模様 |
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1月28日(土)午後2時からの練習は、今シーズン初めてという紅白戦が実施され、サポーターのみならず、マスコミ・関係者も数多く見守る中で熱い戦いが繰り広げられました。
雲ひとつ無い快晴に恵まれた、午後のトヨタスポーツセンター。2時からの練習開始を前に、紅白戦へ向けたウオーミングアップだというのに、選手達はまるで本番前のように気合い充分だ。それもそのはず、今季初の、フルコートによる紅白戦がおこなわれるためだ。土曜日と言うこともあって、サポーターも観戦席にギッシリと詰めかけており、この日の紅白戦への期待の大きさを窺わせてくれる。そして、午後2時。公式戦さながらに、主審と副審2人が待ちかまえるピッチ中央へと選手達が歩いてくると、大きな声援が沸き起こる。今季の基本的な布陣が始めてお披露目されると言うこともあってか、マスコミ陣も多い。しかし、それ以上に久し振りに選手達が戦う姿が見られるとあってか、観戦席は座るところがないほど、サポーターでギッシリと埋め尽くされている。
赤と白のユニフォームに分かれた選手達は、中央でサポーターへと大きく手を振ると、ピッチ内へと散らばっていった。布陣はどちらも4-4-2だ。
□赤組:GK高嵜・DF角田・秋田・古賀・渡邊・MF藤田・中村・中島・阿部・FW豊田・津田
□白組:GK川島・DF大森・深津・スピラール・有村・MF山口・和田・吉村・本田・FW杉本・平林
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25分×3本でおこなわれるこの紅白戦。赤組は秋田がキャプテン、白組は大森がキャプテンを務める。フェルフォーセン監督は、練習開始前のミーティングで両チームのメンバーを伝えた後は、4-4-2の布陣で戦う以外のことは選手達に自主的に決めさせる方法を取った。選手達もクラブハウスの1階と2階に分かれて、作戦会議を開き、この紅白戦には万全を辞して臨んできた。
1本目は、左エンドが白組、右から左に攻め上がるのが赤組でスタートする。今季初めての紅白戦、それもフルコートでの試合と言うこともあり、スローなペースでおこなわれるかと思われたが、トップチームの選手達より1週早く練習をスタートさせた若手選手等は動きも軽く、ボールへの寄せも早い。そして、2分、左サイドの縦のスペースへ出たボールを受けた津田がそのまま持ち込んで行くと、左足から豪快なシュートを放ってゆく。しかし、このボールは高嵜が正面で弾いてゆくが、正面へとこぼれたところに詰めた藤田が落ち着いて、ゴールへ蹴りこみ、赤組が先制点を奪う。その後も赤組は豊田に当てて津田を裏へ抜け出す策を仕掛けてゆく。対する白組も、復帰の深津、新加入のスピラール、有村等を大森が見事に統率、高嵜の経験豊かなコーチングもあり、その後はチャンスを作らせない。
先制点を許した白組も、前線の本田が体を張ってボールをキープし、平林・杉本を操り始める。そして、22分。杉本が平林とのワンツーを抜け出すと、左から中へと持ち込んで右足からのシュートを叩き込み、1−1と同点にし、試合を振り出しに戻す。結局、1本目は1−1のまま終了に。
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エンドが入れ替わり、2本目がスタート。メンバーは両チームとも代わらず。1本目は体が温まっていなかったこともあってか、若い選手の動きが目立っていたが、この辺りからいつもの動きが見られるようになると、両チーム共に簡単にはチャンスが作れなくなる。しかし、11分。年末年始をしっかりと体力作りに当ててきたという杉本が、軽快な足取りで右サイドからDFの裏のスペースへ出た山口からのスルーパスを受けて、そのままシュートを放ち、1−2となるゴールを決める。2本目・13分:赤組メンバー交代・中島→須藤。
白組:スピラール・山口・吉村→竹内・高橋・井上、赤組:川島・阿部→練習生・片山 がそれぞれ交代して最後の25分に臨むが、両チームとも久し振りの力の入った試合を長い時間こなしたこともあってか、疲れから運動量も落ち始める。代わって入った選手達も短い時間の中で何とかアピールしようと、賢明なプレイを見せたが、周りとの連動も少なく、試合の流れを変えるほどのプレイを見せるには時間が足りなかったようだ。結局、3本目は、どちらも決定力に欠く展開となり、無得点で終わり、最終的なスコアは白組が2−1で試合を制する結果に。
試合終了後は、どの選手も疲れた表情を見せていたが、それ以上に久し振りのゲームをしっかりと楽しめたようだ。明日は久し振りにオフを迎え、その後1日を挟んで、31日からはいよいよ指宿へと出発となる。南国・鹿児島での強化キャンプでしっかりと鍛え上げて戻ってきたい。
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<終了後、フェルフォーセン監督コメント>
Q:今季、早い段階で紅白戦をおこなった目的は?
A:1週間目の最後をゲームで飾ることは選手にとって良いことだと思いました。1週間を通してそんなに負荷の高いトレーニングはやっていませんが、紅白戦を最後にやることで、選手のやる気も違ってくると思ってました。90分間出来るとは思っていなかったので、25分×3本にしました。選手には楽しんで、勝つために試合はしなさい、と伝えました。あと、リスクは犯さない、無駄な怪我はしないようにとも伝えました。
Q:
試合を見た感想は?
A:とても良かったです。ゲームの内容としてはテンポが速かったのですが、みんな一生懸命やってくれたと思います。みんな自分の力を見せたいと言うことがあったので、こういう結果になったと思いますが、とても良いゲームでした。
Q:
サポータがとても多く観戦に来ていましたが?
A:練習日にこんな多くのサポータが来てくれて、とても驚き、とても嬉しく思いました。
Q:
今の段階で何らかの手応えはあるのでしょうか?
A:みんな一生懸命やってくれてますし、楽しんでやってくれていますので、とても良い手応えを感じています。リスクを冒すところと結果というバランスは必要ですが、今の段階ではとても良いと思います。
Q:今日は4-4-2のシステムでしたが?
A :4-4-2は1つの可能性だと思っています。ただ4-4-2が全て選手にあうかどうかは分からないので、彼らの特徴にあわせ考慮して、どうしてゆくのかをキャンプで決めてゆきたいと思います。
Q:
キャンプに向けての意気込みをお願いします。
A:来週からキャンプに移りますが、今日はゆっくり休むようにと選手達には伝えました。キャンプはとてもタフになると思いますが、選手達とはキャンプで状況判断を色々と伝えてゆこうと思います。
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いよいよ1月31日からは、鹿児島県指宿市での春季強化キャンプへと選手達は向かいます。この日の紅白戦で監督・スタッフだけではなく、選手達もしっかりと手応えを感じたはず。間違いなく、厳しくタフな内容のキャンプになるはずですが、きっと一回りも二回りも逞しくなって戻ってくれることでしょう。なお、キャンプ中の模様は「指宿キャンプレポート」で随時お送りさせていただきます。
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