指宿・春季強化キャンプ:第6日目の模様
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午前9時30分から始まった、この日の午前練習。あさからの快晴に恵まれた中、今日も1st・2ndチーム一緒の練習となる。
<午前練習>

監督からの練習内容についてのミーティングを聞き終えた選手たちは、軽いランニングをしながら、腿を上げたり、ボールを転がしたりすると、2人1組でストレッチを行った後、3グループに分かれ、ピッチ横でボール回しを始める。参加メンバーは以下の通り。
・中村、吉村、中谷、豊田、角田、増川、渡邊、諸江、平林、古賀、山口、青山、セバスティアン、秋田、井川、中尾、クライトン、練習生
昨日以上に日差しも強く、選手たちはすぐに汗をしたたらせ始める。今日も暑い日となりそうだ。

9時55分、10名(井川・平林・豊田・中谷・山口・諸江・中尾・青山・練習生)対9名(秋田・古賀・渡邊・セバスティアン・角田・吉村・増川・クライトン・中村)による、ハーフコートでの実戦形式のパス回しをスタートさせる。 指宿での強化キャンプも今日で折り返しを迎え、選手たちには相当の疲れが蓄積しているはず。しかし、あえて体を痛めつける程の勢いでボールを追い回し、相手へのプレッシャーを厳しくさせている。この時期を乗り越すことが重要だと言うことを、皆、胸の内にしっかりと刻み込んでいるようだ。
10時20分からは、前日に引き続き守備を重視した実践スタイルの練習に。直前のパス回しで監督からしつこい程言われた、ボール回しをしっかりと頭の中においてプレーすることを心がけていた。しかし、時にイメージ通りにボールが回らないことに苛立ったのか、ネルシーニョ監督はプレーを止め、激しい口調で修正を強いていた。そんな中、次第にパスが上手く回り始め、サイドへの展開が実施できるようになると、中村・セバスティアン等がゴール間へと侵入できるようになり、FW役の豊田が惜しいシュートを見せはじめ、大きく手を叩いて選手を激励していた。

枠にこそ入らないものの、惜しいシュートの場面をしっかりと演出できるようになったところで、10時45分、午前練習は終了。監督としても疲れのたまった選手たちを無理強いをさせて怪我をされたくないようで、良いイメージのうちに練習を終えたかったようだ。 。


<増川 隆洋手>
Q:新しいチームでの印象は?
A:良い感じで練習も出来ているし、練習も楽しいので順調だと思います。

Q:緊張とかはある?
A:それはないですね。気を遣う部分はありましたが、だいぶ馴染んできて良い感じです。

Q:キャンプ中の目標は?
A:しっかりとこのチームの戦術・やり方を覚えていって、早く試合に出られるように準備して行きたいです。
個人的には全部の試合に出られるように、そして、優勝という結果をしっかりと目指して行きたいです。

Q:J2とJ1との違いは感じている?
A:練習中での激しさが違います。J1というレベルの高いところでやっているんだなあと感じるし、とても充実しています。

Q:J2福岡での経験は生きているか?
A:福岡でやった2年半が今の自分のベースとなっているので、それを更にレベルアップさせてゆきたいです。

<角田 誠選手>
Q:キャンプの雰囲気は?
A:良い感じだと思います。若い選手が多くなったので元気で頑張ってます。

Q:キャンプ中の目標は?
A:チームとしては、安定度・基盤作るときだと思っています。個人的には早く良いコンディションに持って行きたいです。まだまだだと思うので、早く良いコンディションに持っていって仕上げて行きたいです。

Q:今年は1シーズン制ですが?
A:J2の時はレギュラーでなかったが、戦い方が違ってくるはずなので1試合1試合が勝負だと思う。先を見るよりも、まずは開幕戦が重要と考えて行きたいです。

Q:今年の目標は?
A:いろんな経験(失敗)を積んできたので、それを繰り返さないように、チームとしても個人としても、最終的に納得できる形でシーズンを終えたいと思います。

<午後練習>
午後3時30分、午前中は顔を出していた太陽が雲の陰に隠れてしまい、午後の練習は肌寒い中で始まった。
全員でゆっくりとランニングで流した後、ピッチの奥でこの日の練習に参加する地元高校生4名が紹介された後、ウォーミングアップを開始する。細かくボールを蹴り合ったり、パス交換やストレッチを交えながら、コンディションを上げて行く選手たち。15分程時間をかけてアップを終えると、早速マウロコーチより黄色いビブスが選手たちに配られはじめ、緊張感が走る。
・ビブス組:川島・角田・古賀・増川・渡邊・中村・吉村・クライトン・セバスティアン・豊田・平林
・練習着組:広野・井川・秋田・諸江・中尾・青山・山口・練習生・中谷・練習生・片桐 5分近い、長めのミーティングをネルシーニョ監督からしっかりと受けた選手たちは紅白戦をスタートさせる。
今日・2月5日で指宿での強化キャンプは半分を消化し、選手たちにとっては疲れがピークにさしかかる頃だ。しかし、紅白戦を見る限りでは、高いテンションと集中力を見せ、場面場面での当たりも、これまで以上に激しい。疲れから来る高揚感の成せる技と言えるのかもしれない。 約30分、ネルシーニョ監督は、連日の練習の時とは逆に、ほとんど流れを止めることもなく、プレイを凝視していた。また、好プレイの選手にはいつも以上に大きな声をかけて激励することは欠かさなかった。疲れた選手たちが、プレイで気を抜かないように、そして、そのために怪我をしないようにという配慮が含まれているはずだ。
紅白戦では、久し振りのビブスを着用し、レギュラー組に入った古賀は、それまで控え組だったとは思えない程の判断の良さを見せていた。また、ずっと左SBの位置に納まっている渡邊もコンディションの良さを示すように、攻守に渡って労を惜しまぬプレイで監督を納得させていた。その一方で、控え組でも1人気を吐いていたのが山口だ。練習生である高校生が混じっての練習になったこともあり、ほとんど守備練習とかしてしまった感がある中、読みの鋭いプレイと判断の速い展開を何度も披露し、切れているところを見せ、しっかりと監督にアピールをしていた。

途中でFWを豊田と片桐を入れかえる以外はメンバーを代えることなく、2本目も30分近く時間をかけてプレイさせると、西日の当たるグランドの中でゆっくりとストレッチをして体をほぐした選手たちは、体を冷やすことを避けるように、足早にホテルへと戻っていった。

<中村 直志選手>
Q:コンディションは?
A:二部練習が続いているので、疲れはたまっていますが、練習は頭を集中させて切らさないようにしています。

Q:良く声が出ているようだが?
A:若い選手も増えているので、少しは自分から声を出していこうかなと思ってます。

Q:自身の目標は?
A:与えられたポジションをこなすことと昨年と同じプレイが出来るように準備しています。

Q:右サイドでプレイしているようですが?
A:サイドでもボランチでもやれと言われればどこでもやります。サイドでもどこでも攻撃参加は自分のプレイとしてあるのでどこでも大丈夫です。

Q:1シーズン制になっての心がけは?
A:長いシーズンになるので、故障者とかも出ると思うので、準備はしっかりとして行きたいと思う。

Q:今年の目標は?
A:優勝です!個人的には点が取れるように頑張りたいです。