指宿・春季強化キャンプ:第4日目の模様
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今日は、ようやく曇りよりも、太陽が顔を出している時間の方が長くなり、この時期の鹿児島・指宿らしい天候となってきた。
1stチームは、午前9時半からの練習開始となる。練習開始に先立ち、ネルシーニョ監督は練習に参加した選手をサブグラウンドの中央に集めると、10分近くミーティングを行い、選手に気合いを込めた。
<午前練習>

9時45分〜:サブグラウンドにてウォーミングアップをスタート。その後、ミニハードルを使ったり、ポールを使ったサイドステップ・ポール間に張ったゴムを飛び越しながら抜ける・代償のハードルを交互に跳び越えた後ダッシュする、といったサーキットトレーニングを時間をかけて行う。

今回のキャンプの目的の中には、戦術理解を深めさせることはもちろんだが、1年という長いシーズンを戦い抜けるだけの体力作りをさせたい、ということも大きな課題の1つになっており、例年以上にフィジカルを鍛えて行こうという意志が伝わってくる。
10時10分過ぎからは、練習場をメイングランドに移し、戦術練習に突入する。

はじめにビブスを着用したメンバーが守備に入りGK川島を加えて、攻守:7(杉本・山口・セバスティアン・渡邊・平山・豊田・片桐)対8(川島・大森・秋田・増川・角田・須藤・クライトン・中谷・本田)で試合形式での練習となる。

相手の攻め上がりに対してのマークの受け渡しやポジショニング等の約束事をしっかりと理解させようと、監督自らボールを使って、熱い指導を行った。また、不安げな顔をしたり、納得できない表情が見て取れると、すぐにプレイを止め、その場でしっかりと選手と話し合っていた。
サブグラウンドの方では、セカンドチームのメンバーが黙々とウォーミングアップを行っている。彼らも何時監督から呼ばれても良いように、常に準備を怠らぬよう、しっかりとした練習を惜しまない。
10時55分、一旦、水分補強を終えると、今度は攻守を入れかえ、7(角田・須藤・クライトン・中谷・本田・平林・マルケス)対8(井川・諸江・古賀・杉本・山口・セバスティアン・渡邊・片桐)にGK広野を加えた相手に練習を再開する。今度は相手のマーカーに対してボールをどのように動かして行くかを、時に日本語も交えながら、入念に選手たちに理解させようとたたき込んでいた。

<秋田 豊選手>
Q:充実した練習内容ですか?
A:まだまだこれからだね。

Q: 本田選手については?
A:初めては行ってきた選手なので、慣れてないとは思うし、動き方についての無駄な部分とかを話し合ったりしている。プロに入った以上は彼次第だと思う。これまでとは違うと思うが、ここまで結果も残しているので、彼は出来る選手だと思っている。

Q: 今シーズンの目標は?
A:全試合出場が出来れば一番良いとは思うが、怪我をしないコンディションにすればよい結果が出ると思う。いつも上質の筋肉を作ることを目指して行きたいね。(笑)

Q: 昨年はゴールが無かったが?
A:常に狙ってるし、是非決めたいね。
<午後練習>
午後からは快晴に恵まれ、風もほとんど無く、ようやく“南国らしさ“の中でのキャンプとなった。3時ちょうど、メイングランドでボール回しを行っていた選手たちを中央に集めると、短いミーティングでこの日の練習内容を説明、すぐにボールを蹴りながらピッチ内に選手たちを広がらせる。
思い思いにボールを蹴り合わせると、参加選手を2グループに分け、ハーフコートで、手を使ったミニゲームをスタート。その後、ワンバウンドでパスをさせたり、ヘディングを交え、15分程ウォーミングアップを兼ねたメニューを実施。気温も上がり、暖かなくなってきたこともあり、選手たちはご機嫌になり、笑顔溢れる、気持ち的にもリラックスしたアップとなった。

その後、軽いミニゲームを行った後、黄色いビブスが配布され、紅白戦へとメニューが進んで行く。
しっかりと体を温めての紅白戦スタートと言うこともあり、どの選手も軽快な動きをいきなり見せてくれる。この日、吉村の代わりにクライトンと共にボランチを組んだ須藤は、新人らしからぬ、落ち着きのあるプレイを見せていた。マルケス・クライトンの2人も、先日の動きが嘘のように、キレのある動きを見せてくれた。
・ビブス組:GK川島・大森・秋田・増川・角田・須藤・クライトン・中谷・本田・中村・マルケス
・練習着組:GK広野・井川・諸江・古賀・杉本・セバスティアン・山口・渡邊・平林・片桐・豊田

若い渡邊や杉本に負けじと、この日は中谷も溌剌な動きを見せ、攻守に労を惜しまぬ走りを見せ、時に攻撃の起点となり、中村や本田に鋭いボールを入れていた。 途中、交代で入った高橋・津田も、他のメンバーに早く覚えて貰おうと、大きな声で存在をアピールして見せていた。
ネルシーニョ監督はセバスティアンをトップ下に入れたり、平林をビブス組に入れたりしながら、約1時間、じっくりと紅白戦を実施しながら、選手たちに動きを理解させると共に、彼らのプレイスタイルもしっかりと頭の中にたたき込んでいたようだ。

午後4時45分、疲れた体を癒すようにしっかりとストレッチングで体を落ち着かせた選手等は、居残って、GK川島・広野の2人を相手にシュート練習を行っているいる若手を残して、ホテルへと向かっていった。

<中谷 勇介選手>
Q:今日の紅白戦について?
A:昨日はあまり良くなかったのだが、今日は組織的に守れていたと思うが、ボールを取ってからフィニッシュに繋げて行くところについてはまだまだですね。

Q:今の時点で足りないものがあるとすれば?
A:今はまだ始まったばかりなので、全てがまだ足りないと思う。また、今朝監督が、昨年の試合では失点したときにその失点を防げたものが結構あったと言っていた。そして、その原因はポジショニングだったりコンビネーションだったりとも話していたので、DFでのポジショニングが足りないと思う。

Q:今年の目標は?
A:数多くゴール(得点の場面)に絡めるようにしたいですね。