指宿・春季強化キャンプ:第3日目の模様
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2月2日(水)、昨夜までの断続的なみぞれ交じりの雨も、今朝は落ち着き、冷たい風は相変わらずだが、時折雲間より青空が顔を見せるようになる。
<午前練習>

9時15分過ぎ、ようやく外で練習が出来る事で、集まったメンバーでボール回しを行っている表情も明るい。かたまった体をほぐし始める参加メンバーは、諸江・河野・平山・西川・津田・井上・青山・中尾・練習生S。10分ほどすると、中田コーチからこの日の練習内容についての説明を聞いた後、午前練習が始まる。

GK河野は芦川コーチと1対1でキーパー練習を、西川は別メニューでメイングランドでランニングを始め、他のメンバーは、池田コーチを交えて、ポジションを入れ替わりながらボールを蹴り合いはじめる。広くパス回しを行いながら、徐々にパターンを変えて、メニューをこなして行く。途中、選手たちにポジショニングを理解させようとして、動きが良くない選手が出ると、ボールを止めて、しっかりとイメージを語るなど、時間をかけた練習に取り組んでいた。
午前10時を回ると、午前練習に参加するトップの選手たちが次々と練習場へと現れる。

先ほどまでは明るかった空が再び暗くなり始め、冷たいみぞれ交じりの雨がぱらつき始める。ボール回しをみんなで行いながらアップをしていた選手たちをネルシーニョ監督はピッチに集めると、この日の練習についての説明を行う。その後、2人1組でボールを使いながらウォーミングアップ〜3グループに分かれたボール回しを行わせた後、10時50分過ぎから、11人ずつメンバーを入れた紅白戦を始める。

・ビブス組:川島・大森・秋田・増川・角田・吉村・クライトン・中谷(本田)・中村・本田(豊田・片桐)・マルケス
・練習着組:広野・井川・古賀・渡邊・高橋・中島・須藤・セバスティアン・片桐(杉本)・平林・豊田

昨日の天候不良で練習が遅れていたこともあってか、監督だけでなく、選手たちも気合いが入り、実践さながらの激しい当たりのプレーを見せていた。

途中でメンバーを数人入れかえただけで、30分×2本のゲームを行った選手たちは、その後、DF陣と他に分かれて、コートを半面ずつ使ってサイドからのボールに対する練習を30分近く行い、疲れた様子ながら、充実した時間を過ごせたことでの満足げな表情で練習場を後にした。何かと注目の本田はキレこそ内ものの、ボールさばきではその片鱗を見せていた。また、セットプレーでは、DFの増川が高さと共に、迫力のあるヘディングを見せるなど、期待させてくれる。
ブラジル人の二人は寒さもあってか、動きに精彩を欠いていたが、角田・吉村・中村はキレのあるところを早くも披露していた。控えでは、片桐が南米仕込みのトリッキーなプレーを時折見せ、取材陣を驚かせれば、平林もキープ力を見せ、ビブス組のDFを出し抜いてやろうと果敢に挑む動きを幾度も見せていた。
<午後練習>
午前中の練習ではタップリと紅白戦をやった後、ポジションで分かれてシュート練習・サイドからのボール処理等をみっちりとやったこともあって、トップチームの選手は、午後の練習はマシンを使っての屋内練習のみとなった。
トレーニングを行っているネルシーニョ監督の目は、今年は出来るだけ怪我人を出すことなくキャンプを終えたいという、強い意志が感じられ、選手たちの変化を読みとろうと、注視を続けていた。

冷たい雨の中での長時間の、体をはった練習だったこともあり、どの選手も疲れた顔で、あまり負荷をかけず無理のない軽いメニューをこなすと、トレーニングルームを早々に後にした。外の天気も風こそ残ってはいるものの、晴れ間が多くなり、明日はしっかりと晴れた中での練習が期待できそうだ。

練習後、マスコミ陣相手に行われたインタビューより------

<ネルシーニョ監督>
Q:ビブスの選手がレギュラーと考えて良いですか?
A:ベースとなるのはビブス組ですね。

Q:本田選手の動きについては?
A:今日は初めての練習なので、モチベーションは高く、よかったと思う。ミスとかはまだ出ていたが、キャンプの最初だと言うことを考えればそれは普通。これから沢山ボールにさわってリズムに乗ってもらい、ポジショニングを吸収してくれれば良いと思う。

Q: FWの組み合わせについては?
A:マルケスと本田や中村、他には豊田や片桐を試した。
<片桐 淳至選手>
Q: 今日の(午前の)練習を終えて、
A:今日初めて外でボールを蹴れたので、自分としては気持ちよくできました。明日もこの環境でやれたらと思います。

Q:アルゼンチンから帰ってきての感想は?
A:芝の状態、コンディションの管理等、全てにおいて(アルゼンチンの時を思えば)雲の上のようです。この1年、そういった状況で出来るのでとても感謝しています。

Q: 開幕から頑張れそうですか?
A:今まで以上に頑張ろうという気持ちが強いので、今年は開幕戦から良いスタートが切れるよう頑張って行きたいです。