「名古屋・トリノ姉妹都市提携記念サッカーイベント」開催の模様
  8月28日(日)、オアシス21「銀河の広場」にて行われました「名古屋・トリノ姉妹都市提携記念サッカーイベント」に、名古屋グランパスエイトより秋田豊選手が出演しました。このイベントは、名古屋姉妹友好都市協会後援により、名古屋市と姉妹都市提携をしたトリノ市についてイタリアの国民的スポーツであるサッカーをテーマに理解を深める事を目的としたもので、ジュビロ磐田からも名波浩選手が招かれ、他チームに所属しながら日本を代表する2選手が出演する、貴重なものとなりました。
 イベントでは最初に、事前募集の小学1〜6年生60名が参加したサッカー教室が行われ、昨日の試合で怪我をした名波選手は参加出来ませんでしたが、我らが秋田選手、そしてスタジアムDJでおなじみ、ケン・マスイ氏が参加し、特設されたグランドでテクニックの披露・指導やミニゲームが行われました。
 普段はあまり見る事の出来ない秋田選手のリフティングやドリブル&フェイントなども飛び出して会場は大盛り上がりでしたが、「技術どうこうも必要だが、まずは勝ちたいという思う気持ちが大切」という秋田選手の“闘魂”も注入していたようです。
 サッカー教室の最後に、2選手から子供達へメッセージが送られ、第1部は終了となりました。
【名波選手】
今日のサッカー教室には怪我のため参加できなくて残念でしたが、見ていてとても楽しかったです。「もっと上手くなりたい」という気持ちをもってこれからもサッカーを続けてください。
【秋田選手】
今日のサッカー教室ではみんな良く走っていたし、僕・秋田豊自身もとても楽しかったです。みんなも楽しかった?
今日のこの気持ちを持ち続け、これからもサッカーを続けてください。
 その後、舞台を特設ステージへ移し、秋田選手、名波選手、ケン・マスイ氏によるトークショーが行われました。
Q:昨日は瑞穂で浦和レッズに負けてしまいましたが?
【秋田豊選手】
優勝を目指すためには下位チームには当然勝って、上位にも勝つ、そのための力をもっとつけて行かなければならないと感じました。
Q:名波選手から見て、グランパスエイトのイメージは?
【名波浩選手】
最近はやられっぱなしで大きい事は言えないのですが、戦術がはまった時は本当に強いチームです。楢崎をはじめ日本を代表する選手も沢山いますし、グランパスと対戦する時は、自分達より上位のチームと対戦する気持ちで戦っています。今年はもうリーグ戦での対戦はないのでぶっちゃけますが、対戦する時は、グランパスの攻撃陣では中村(直志)くんがうまくて危険な選手なので注意し、ハードなマークで対策をしていました。
Q:では、秋田選手からみてジュビロ磐田のイメージは?
【秋田豊選手】
フォワードの中山さん、2列目の名波、ボランチの福西や服部、右サイドには縦に強い西、そしてディフェンスでも日本有数の選手が揃っていますし、すごくやりにくい相手です。先月も、僕は試合には出ていなかったのですが、瑞穂で素晴らしい試合を見せて貰いました。ボール回しがすごく良く、良い時のジュビロが戻ってきた感じがしました。あの試合ではフィニッシュの精度が悪く、運良くグランパスが勝たせて貰いましたが。(笑)
Q:代表では同じユニフォームをきて戦った事のある両選手ですが、お互いのイメージは?
【名波浩選手】
秋田さんは守備ではヘディングが強烈ですし、日本有数の“ファイター”だと思います。また、試合に出続け、チームを先頭で引っ張っていく、とても尊敬できる選手です。
【秋田豊選手】
名波は、相手として対戦するときはとても嫌な選手ですが、味方として戦った時はすごくたよりになります。フリーキックとかテクニックも素晴らしいですし、とても賢い選手です。サッカーではテクニックも必要ですが、賢いと言う事がクリエイティブなプレーに繋がってきますし、とても重要な事です。鹿島にいた頃、ジュビロとは何度も重要な場面で試合をしましたが、対戦することは嫌でしたが、それでもとても楽しい思いも出来ました。
Q:秋田選手はアントラーズにいた頃から、ジーコ(現日本代表監督)との繋がりが深いようですが、ジーコ監督とはどう言った人なのでしょうか?
【秋田豊選手】
ジーコは、鹿島にいた頃に監督もしましたが、あのころは戦術とかもしっかり練って指揮するタイプでした。今の代表監督になってからは、素晴らしいレベルの選手が揃っていますので、また少しやり方も変わったようですが。
また、選手としても一緒に戦いましたが、テクニックが素晴らしくとても上手いのですが、それ以上に「どんな素晴らしい戦術があっても、まずは気持ちが大切」と、すごくメンタル面を重用しする人ですね。
Q:名波選手のいる磐田市は名古屋からもそう遠くありませんが、プライベートで名古屋へ来る事は?
【名波浩選手】
プライベートではほとんど来る事がないのですが、3年くらい前までは、足の治療で小牧市のほうへ週に1回くらいは来ていました。
Q:今回、名古屋市とトリノ市(イタリア)の姉妹都市提携を記念してのイベントと言う事ですが、イタリアでプレーの経験もある名波選手、日本人選手がイタリア・セリエAで活躍していくためには何が必要だとお考えでしょうか?
【名波浩選手】
まずは言葉を覚え、戦術を理解していく事が重要です。その中で自分を出していく事が必要なのですが、中田(英)がペルージャでやった事や、中村(俊輔)がレジーナでやった事のように、弱小チームをトップリーグに残留させると言うような功績を残す事が、その後の評価にも繋がっていくと思います。
Q:秋田選手、名波選手ともに日本代表のユニフォームを着たり日本でのトッププレーヤーまでのぼり詰めたかと思いますが、そうなるためには?
【秋田豊選手】
すべての人間が行けるわけではないのですが、まずは自分の武器となる物を持つ事が重要です。僕の場合はヘディングが武器になると思いましたし、その武器を生かして、足下のテクニックだとかそれ以外の部分を補っていく事が重要だと思っています。
【名波浩選手】
まずは向上心を持ち続ける事が必要です。僕は小学生の頃の作文とかにも将来はプロサッカー選手になりたいとか日本代表で活躍したいと、漠然としながらも書き続けていたのですが、気持ちを持って言い続ける事が重要です。
Q:今日のイベント、秋田選手と名波選手がチームの枠を超えて出演する、とても珍しいものとなりましたが?
【秋田豊選手】
この話を最初に聞いた時は、名波が本当に来るの?って驚きました。
【名波浩選手】
僕も、秋田さんが本当に僕とやってくれるの?って気持ちでしたね。
Q:イタリアに住んでいた事もある名波選手ですが、トリノの街は?
【名波浩選手】
トリノ、そしてユベントスとの対戦で2度行った事がありますが、街自体はすごく静かな所の印象なんですが、泊まったホテルの回りでは祭とか開催されていて賑やかでした。
Q:最後の、お2人からメッセージを?
【名波浩選手】
今日はわざわざイベントにお越し頂きありがとうございました。名古屋の街で話すのもなんなのですが、ジュビロ磐田も、まだ10試合少し残していますし、まだまだ上位を狙える位置にいます。グランパスともどもジュビロへも応援をよろしくお願いします!
【秋田豊選手】
やっとピッチへ戻ってくる事が出来ました。これかも、もっとチームに力を与え、上位を狙えるチームにしていきたいです。サポーターの応援は本当にチームにとって力になります。僕らも頑張りますので、サポーターのみなさんも瑞穂へ応援にきてください!
 トークショーに続いて、秋田選手、名波選手が参加してのプレゼント・じゃんけん大会が開かれ、勝ち残った方々へは両チームからの試合観戦チケットやタオルマフラーなどに加え、両選手のサインが入った、とても珍しい貴重なボールなどが送られました。