「ルイゾン」選手・入団会見の模様

 7月30日(土)、新加入となりますルイゾン選手が来日し、入団記者会見を行いましたのでお知らせ致します。
 ブラジルからドイツ・フランクフルトを経由し、ルフトハンザ ドイツ航空で中部国際空港(セントレア)へ降り立ったルイゾン選手。24時間近くの長旅にさすがに疲れも見えたようですが、そのまま空港内に設けられた記者会見場へ移動しての会見となりました。

ルイゾン選手プロフィール
氏名 LUIZAO(Luiz Carlos Goulart)
出生地 ブラジル
生年月日 1975年11月14日(29歳)
ポジション FW
背番号 11
身長/体重 178cm/76kg
経歴 Guarani(1992-1995)
Palmeiras(1996-1997)
La Coruna-ESP(1997)
Vasco(1998)
Corinthians(1999-2002)
Gremio(2002)
Hertha Berlim(2002-2003)
Botafogo(2004)
Sao Paulo(2005)
代表歴 ブラジル代表17試合出場2得点
2002年FIFAワールドカップブラジル代表2試合出場
(予選リーグトルコ戦/準決勝トルコ戦)
家族構成 妻(24歳)女の子(3歳)男の子(10ヶ月)
- 記者会見の模様 -
 リベルタドーレス杯で優勝したということで、私はすごく明るい気持ちでブラジルを出発することが出来ました。リベルタドーレス杯の通算でも6番目のゴール数を上げる事ができました。これから名古屋でサッカーを出来るという事もとても嬉しく思いますし、ネルシーニョ監督やマウロ・ヘッドコーチと仕事を出来る事も嬉しく思います。ネルシーニョ監督は私にプロのサッカー選手としてやっていくチャンスを与えてくれた人ですし、私の兄弟のトレーナーでもありました。
 名古屋グランパスエイトでは、皆さんもご存じかもしれませんが、私の特徴であるゴールを重ねてチームの勝利に貢献したいと思います。どのような内容のゲームであろうと、とにかく勝ちたい、とにかくゴールを決めたいという強い気持ちで戦っていきます。ジーコ(現日本代表監督)が日本に貢献した事の1割でもよいから、私も日本に貢献したいと思います。

Q:2002年の日韓W杯以来の日本になるかと思いますが?
A:そうですね、最後に日本へ来たのはその大会になります。その前に一度、'98年のトヨタカップで、ヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル)の一員として日本でプレーした事があります。
Q:その時の日本の印象は?
A:ブラジルの国民は、日本という国に対してすごく良い印象を持っています。その時も、ブラジルから来た我々にも多くの声援を頂きました。スタジアムの設備についても申し分ない印象を持っています。
Q:Jリーグの印象、名古屋グランパスエイトの印象は?
A:ブラジルではJリーグの映像をほとんど見る事が出来ませんので、まだ印象をここで述べる事はできません。名古屋グランパスエイトについては、大きなチームだと言う事は知っていますし、現在は7位という位置ですが、2位や3位とはほとんど差がないと思っています。今後は新しい仲間達とピッチで良い試合が出来るよう貢献したいと思いますし、なるべく早くタイトルをとりたいと思っています。私はこれまで多くのチームで試合に勝利したり優勝したりとしていますので、その経験をいかしたいと思います。
Q:ブラジルやヨーロッパでの経験があるかと思いますが、外国で活躍するにはどういう条件が必要なのでしょうか?
A:他の国でサッカー選手として活躍するには、皆さんからの愛情と理解が必要です。また、監督達スタッフからの支えも必要だと思っています。ドイツでプレーした時、そういったサポートが少なかったのであまり活躍出来ませんでした。今回日本でプレーをすると決めた要因の1つは監督がブラジル人ということで私を信用してくれると思い、決断しました。
Q:これまでにネルシーニョ監督のチームで実際にプレーされた経験は?
A:私が16歳の時に、グアラニFC(ブラジル)のユースからトップチーム上げてくれたのがネルシーニョ監督でした。しかしその後すぐにネルシーニョ監督がグアラニFCを辞めましたので、それほど長く一緒に仕事をしたというわけではありません。また、ネルシーニョ監督は私の兄とも一緒に仕事をしていました。
Q:グランパスには以前、ウェズレイ・マルケスという2人の選手がいましたが、ルイゾン選手は彼ら以上の活躍を期待されているかと思います。そのことについては?
A:ウェズレイとマルケスは私もブラジルで一緒にプレーした事がありますが、本当に素晴らしい選手です。私のポジションは1人でプレーをできない、仲間からのサポートが必要なポジションです。とにかくパスがまわって来ない事には私の仕事ができません。良いパスを受けてのチャンスを私のミスで潰してしまった時は批判されても当然かと思いますが、まずはチームメイトと良く話しをし、良いパスをもらえるようにしていきたいと思います。
Q:リベルタ杯で優勝を決めた後、歓喜の涙を流しているシーンが日本でも見られましたが、その時の気持ちは?
A:優勝した時ですが、チームメイトとはみんなが家族のような良い関係でした。その仲間と別れるという事をかんがえると悲しくて涙を流してしまいました。また、リベルタ杯の決勝で私がゴールを決めた時、7万にんのサポーターから「行かないで!」とのコールを受けました。私は感動的な人間なので、そう言う状況で涙を流す事を恥ずかしいと思っていませんし、実際にそうなりました。
Q:では、今度は名古屋のサポーターと涙を流す瞬間を迎えたいのでは?
A:そう期待します。
Q:グランパスのサポーターに見て欲しい、得意なプレーは?
A:私の仕事はとにかくゴールをすること、膝でも口でもいいんでとにかくゴールを決める所を見て欲しいです。
Q:日本に来るにあたって事前に、日本にいる人との連絡は取られたのでしょうか?
A:サッカー選手や、それ以外の職業のブラジル人の友達が日本にはいます。特にマウロコーチとは電話でよく連絡をとっていました。日本のサッカーについては、フィジカルが中心だと思っていますし、私はその点については問題がないと思っています。
Q:リベルタ杯が終わってから2週間が立ちますが、現在のコンディションは?また、鹿児島キャンプでは練習試合が2試合組まれていますが、それに向けては?
A:リベルタ杯が終わってから3日しかトレーニングを行っていません。この間、解決しなければならない事が多くありました。また、今回の移動をしなければなりませんでした。コンディションについてはこれからネルシーニョ監督、マウロ・ヘッドコーチ、フィジカルコーチ達と話し合ってあげていけば良いと思っていますし、それほど慌てなくとも、8月20日から再開されるリーグ戦に向けては大丈夫だと思っています。
Q:ネルシーニョ監督とは最近、何か話をされましたか?
A:監督とは2、3ヶ月前に話したのが最後です。その時は私が手術をした直後だったので、コンディションについて聞かれました。なるべく早くネルシーニョ監督とは会って話をし、私に対して与えてくれている信用に応えたいと思います。そして、新しいチームメイト達にも早くとけ込んで、サンパウロの時のようにチームメイトとは兄弟のような関係を築いていきたい思っています。

 会見に続いて、「11番」のユニフォームに袖を通しての記念撮影が行われました。
南米大陸の頂点を極めた技術、ゴール感覚、精神力に期待です!!