「藤田俊哉」選手・入団会見の模様

 6月6日(月)、トヨタスタスポーツセンター内クラブハウスににて、昨日加入が発表された藤田俊哉(ふじたとしや)選手の入団記者会見が行われました。
 長年日本のトッププレーヤーとしてやってきた自信に溢れながらも、謙虚なイメージも持ち合わす、藤田選手ならではの会見となりました。

藤田俊哉選手プロフィール
生年月日 1971.10.4(33才)
出身地 静岡県
身長/体重 174cm/64kg
ポジション MF
背番号 10
経 歴 清水商業高校 ⇒ 筑波大学 ⇒ ジュビロ磐田 ⇒ 名古屋グランパスエイト
代表歴 日本代表 25試合・3得点
- 記者会見の模様 -
Q.グランパス入団が決まりました。今の率直な気持ちは?
A.新しい自分の挑戦をこの名古屋グランパスエイトで迎えると言う事に、新鮮な気持ちで、期待感がいっぱいです。
Q.長年在籍されたジュビロを離れるという事については?
A.昨年の天皇杯ぐらいから、クラブの進んでいく方向と自分の方向とになんとなくズレを感じ、新しい挑戦がそろそろ必要になってくる、それが今後のサッカー人生のためにもなってくる考えはじめた事が第1のきっかけでした。今年に入ってそう言う気持ちをぬぐい去る事ができず、それをクラブ、監督に相談し、新しい挑戦の場を与えてもらう事となりました。
Q.いくつかのクラブからオファーがあったかと思いますが、その中でグランパスエイトを選んだ理由は?
A.今回の移籍に関しては、自分にとって新しい挑戦をするという事が第一でした。それに一番ふさわしいクラブがこの名古屋グランパスエイトだという考えのもとに選びました。若い選手の多いチームですが、ネルシーニョ監督のもと優勝を目指してたいと感じましたし、熱心なラブコール、熱い物を感じ取る事が出来て、最終的にここでやるのだと決断しました。
Q.それにはサッカーのスタイルやチームのコンセプトという物も影響したのでしょうか?
A.いろいろ考えていた時にそう言う説明をうけたり、自分が思う事を伝えたりしたなかで、チームがこれから目指していく物を感じ取る事が出来、自分がその中で精一杯サッカーをすることが出来ると感じました。
Q.33歳という年齢、これまでの経験をこのグランパスでどのように出していきたいとお考えでしょうか?
A.とにかく自分のベストを出してプレーしていく、今までと変わらないスタイルを貫いていくと言う事が一番良いと。サッカーは一人でやるスポーツでは無いので、自分が今までやってきた事にこれからも磨きをかける、レベルアップを目指してやっていく事が大切だと思っています。
Q.グランパスエイトと対戦された時の印象は?
A.今シーズン、ジュビロのホームゲームで3−0で完敗したときの感想は、若い選手の多い中ですごく勢いのある、すごく可能性のあるサッカーをしていたなという思いでした。
Q.その若い選手を引っ張る立場になるかと思いますが?
A.僕の基本的なスタイルはグイグイ引っ張っていくタイプでは無いと思っています。とにかくみんなの中に入れてもらって自分のサッカーをやっていき、その結果みんながレベルアップ出来れば一番良いかなと。今までもそうやってやってきたつもりなので、自分のそのペースは貫き、個々のレベルアップのそれぞれが努め、大きな物を作っていくことが理想です。
Q.ネルシーニョ監督のサッカーについてのイメージは?
A.今までは外からの感覚しかつかめていないので、これから共にプレーしていく中で出来るだけ早く理解し、監督の求める、そしてチームメイトの求めるプレーを1つでも出来たら良いなと思っています。
Q.現在のコンディションは?
A.今はジュビロの方で少し休みがあったので、これから上げていくという状況ですが、自分のコンディション的には整っていると思います。
Q.6月20日から福井でキャンプがありますが?
A.1日でも早くみんなの中にとけ込んで、違和感のないプレーをしたいです。
Q.10番を背負う事となりましたが?
A.初めて他のクラブで10番を背負うという事で、重みをすごく感じていますが、少しずつ馴染んでいき、違和感のない背番号になれれば一番良いなと思います。
Q.後半戦に向けての抱負は?
A.コンディション良く、怪我をしないでシーズンを乗り切る事がプロになってからの僕の変わらない目標の1つですし、それを続けながら1つでも多く勝ち星を重ねていきたいです。まだまだ優勝を狙えるポジションにいますし、みんなでベストを尽くしていきたいです。
Q.若い選手に対してどう言った事を示していきたいと?
A.自分としては、どう言った事を示すとかと言うより、とにかくみんなの中に自分を入れてもらい、それで認めてもらってから始まる事だと思っていますので、きちんとしたプレーをする事、常にレベルアップの気持ちを忘れない事が大切だと思っています。
Q.グランパスのサポーターもすでに藤田選手のプレーについては十分わかっているかと思いますが、こういうプレーを見て欲しいという部分は?
A.攻撃的な部分が僕の持ち味だと思っています。中盤からゴール前にかけて、どう言う動きをして得点に絡むかというシーンを見せられれば僕にとってもチームにとってもすごく良い事です。イメージ的には攻撃ばかりと思われているかもしれませんが、(守備も含め)全てやります。
Q.赤いユニフォームを着た感想は?
A.自分の中では違和感はありますが、ユトレヒト(オランダ)の時に1度着ていますし、初めてではありませんから。まだきっと見ている人たちも慣れないとは思いますが、これが早く板に付くようになれればと思います。
Q.名古屋のサポーターの皆さんに一言?
A.自分のプレーをもってチームメイト、サポーターの皆さんに認めてもらえるようにという気持ちでいっぱいです。まだまだレベルアップを目指し、ベストを尽くしたいです。

 会見に続いて、真新しい「10番」のユニフォームに袖を通しての記念撮影が行われました。
 藤田選手自身が持つ経験、テクニックの全てをグランパスエイトで発揮してくれる事に期待です!