7月29日(木)
今日からは、小学2年生の登場です。バスで遠路はるばる揺られてきた総勢72名のちびっ子を出迎えたのは、賑やかな蝉の声と、名古屋に負けない程の強い日差しでした。しかし、さすがに2年生ともなると、先回の1年生のようにバス旅に疲れた様子の子は1人もなく、バスを降りると、魚の待つ川へと元気に向かいました。
朝が早かったこともあって、ちびっ子達は相当おなかがが空いていたようで、テーブルに着くと、地元の人が焼いてくれた虹鱒の塩焼きをガツガツとほおばり、持参したお弁当も見る見るうちに平らげると、その後は大騒ぎとなりました。しかし、コーチからいよいよ魚つかみに行くぞ、と言う説明があると、サッサと水着に着替え始めました。
水辺でコーチが注意事項を色々と説明する間も、既に気持ちは水の中で待ちかまえる魚の事で頭の中が一杯だったようで、「開始〜!」の声が聞こえ終わらない内に、次々とちびっ子達は水の中へと飛び込んで行きました。そして、ここでも1年生との違いを見せつけてくれた2年生。すぐに見つけ方・捕らえ方のコツを掴む子が出始め、開始から30分と経たないうちに、あちらこちらで早くも「捕れた〜!」という声が挙がり始めました。
午後3時半、菊池コーチの「終了〜!」のかけ声が“なかんじょ川”に響いた時には、どの川もすっかり取り尽くされた様子で、魚の影も形も見えない状態でした。しかも場所によっては、とっくに取り終えてしまったところもあり、暇を持てあましているちびっ子まで出ていました。さすが、2年生!
タップリと川遊びを堪能したちびっ子達は、満足げな表情でバスに向かうと、一路、古川町へと向かいました。
「飛騨古川駅」前でバスを降りたちびっ子達は、疲れた様子を見せることもなく、古川町の町並みを徒歩で抜けると、この日の宿泊先の「蕪水亭」へ到着しました。
各自、部屋に入ると、暑い太陽の日差しの下、タップリかいた昼間の汗を流すために、ちびっ子達はすぐにお風呂へと向かいました。その後は、待ちかねた夕食の時間です。持参した寝間着に着替え、宿の裏の広場に向かいました。そこでは、ご主人の焼く飛騨牛の串焼の美味しそうな匂いがそこかしこに漂っており、その美味しい“香り”がちびっ子達の食欲に大きく拍車をかけたようで、スクール別にプレートを持って列に並ぶ時も、串焼が気になって仕方がなかったのか、自分たちの順番が来ると、ダッシュでそこへと向かい、長い列を作っていました。
昼間の、厳しい暑さが嘘のように、この時間になると気温が下がって暑さも落ち着き、川べりと言うこともあって、時折、涼しい風が吹き、最高の雰囲気の中での夕食会となりました。
しっかりと川遊びを過ごしたこともあってか、どのテーブルでもみるみる間に食べ物が無くなってゆき、彼らの食欲の旺盛さに「蕪水亭」の方もビックリされていました。食事を終えたちびっ子達は、コーチの指示に従い、後かたづけをせっせと済ますと、日が暮れるのを待つ間、この後の花火が待ちわびながら、友達と楽しいひと時を過ごしました。
太陽も西の山の向こうに姿を消し、辺りがすっかりと暗くなり始めた7時過ぎから、いよいよ花火の時間の始まりです。コーチから手渡される花火に七輪で火をつける時には、ちびっ子達は、キラキラと目を輝かせていました。
火花が噴出する花火や、打ち上げ花火が上がった時は、そこら中で大きな声援が沸き起こり、昼間の疲れも忘れ、ちびっ子達は興奮した様子で、花火を楽しんでいました。
午後8時10分、最後の花火を終えたちびっ子達は、高ぶった気持ちを持てあましたかのように、奇声を上げながら各部屋へと戻っていきました。今夜も直ぐには寝てくれそうにはないですね。コーチの皆さん、もう一頑張りお願いします。そして、明日も頑張りましょ〜う!