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「鹿児島キャンプ」:2月23日(日) |
◆午前の部
2月23日(月)、いよいよ鹿児島・指宿での強化キャンプも余すところ、今日を含め、残り2日となった。この日は、前日トレーニングマッチを行ったこともあって、午前の練習は全員屋内での筋力トレーニングのみとなった。
下半身に疲れが残っていることもあり、マシンを使っての筋トレも上半身を使うメニューのみとなった。3グループに分かれて行われた室内トレーニング。GK陣は午前9時からの開始を早々に終えると、足早にトレーニングルームを後にして練習場へと向かった。
午前9時30分、第2陣が登場。背番号順では、後半の選手たちだ。さすがに久しぶりに緊張感を伴った中での試合を行ったこともあり、一晩、経っても疲れを残した様子の選手が大半だった。
いつもなら、軽いストレッチを行った後は我先にとお気に入りのマシンに走って行く選手達だったが、この日ばかりは、慌てる選手もなく、どれもあまり乗り気でない様子で取り組んでいた。 |
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10時15分過ぎになると、残りのメンバーがトレーニング場に姿を現す。前半のメンバーのうち、前日の疲れが残っているというよりも、納得できないまま終わってしまい、燃え切れなかった選手の何人かは、居残って、自らの体をいじめるようにして、黙々とマシンを使った筋力トレーニングに没頭していた。
後半の選手の中では、パナがようやく元気を取り戻し、いつもの明るい表情でトレーニングに取り組んでいた。本人曰く、「セキダケ、モウダイジョウブ」と、自信ありげに、いたずらっ子の目で語ってくれた。また、ジョルジーニョ選手は、朝食時までは残って居た髪の毛をすっかり刈り込んで登場。兄にバリカンで刈って貰ったとのことで、ちょっと凛々しい雰囲気を漂わせていた。 |
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◆午後の部
前日の、激しい雨と風は夜半でなりを潜め、今朝からはおなじみの抜けるような青空の天気となり、午後の練習に現れた選手達をまぶしい日差しで迎えてくれた。しかし、冷たい風は残り、肌寒さが残る中での後の練習を迎えることとなった。
午後3時15分過ぎ、練習場に顔を見せる選手達は、午前の練習が筋トレのみだったということもあり、前日の疲れもようやく癒え、明るく、リラックスした様子での練習場登場となった。
午後4時、午後の練習がスタート。短いミーティングの後、2人1組でボールを使ったウォーミングアップを開始。
およそ15分程行った後、ストレッチング・水分補給と行うと、明日24日のトレーニングマッチを想定した、11人対11人の実戦形式の練習を始める。
午後4時30分、フルコートを使い、実戦さながらの雰囲気の中でスタート。
最終日の24日のトレーニングマッチを終えると、鹿児島キャンプも終わりを迎えるとあってか、選手達も、ネルシーニョ監督以下、コーチ陣も、この日は真剣そのものだった。 |
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途中、ネルシーニョ監督は、ボールの受け方・捌き方等で躊躇したり、ミスを犯す選手が居ると、すぐに飛んでいって大きな声で注意・修正を行っていた。若手選手もベテランも関係なく、徹底的に戦術を理解させようという意気込みが、これまでの練習では見ることがない、気迫たっぷりの中で、たたき込んでいることが、ピッチの外で見ていても伝わってきた。
午後5時10分、一旦、水分補給のための休憩を取ると、メンバーを何人か入れ替え、練習を再開する。
先ほどまでは、3-5-2のシステムで、攻撃的な布陣で取り組んでいたメンバーを、今度は4-4-2にシステムを変更し、引き続き、実戦形式の練習を再開。10分程、このシステムを試した後、今度は、相手陣内でのCKの練習に切り替える。
両サイドからのCKでは、ターゲットとなる選手に向けてのボールの緩急を試したり、詰める選手のポジショニングの確認等を、徹底的に詰めていた。また、CKを蹴ってゆく際の、ボールのバリエーションにも気を遣うなど、神経質といっても良いくらいの気合いの入れようで、キャンプ仕上げに向け、最終調整を行っていた。監督にとっても、正に正念場を迎えている、という雰囲気がひしひしと伝わってきていた。
午後5時30分、芦川コーチの下、黙々と練習をこなすGK陣や、グランドに居残って、人型を使ってシュート練習を行っているFW陣を横目に、練習を上がった選手達は、足早に練習場を後にしていった。 |
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