「鹿児島キャンプ」:2月21日(土)
◆午前の部
 2月21日(土)、今朝も朝から快晴で、抜けるような青空から、照りつける太陽の日差しが、ここ鹿児島・指宿のキャンプ練習場に容赦なく照りつけている。
 疲れがたまっている選手達に休養をとらせるためと、明日に控える練習試合を良いコンディションで迎えさせるため、この日の午前練習はなくなった。その代わり、午後の練習はいつもより1時間30分早めの、午後2時30分開始に変更された。

◆午後の部
 練習場に新兵器が登場した。2時半からの練習に先駆け、GK陣は、長谷川コンディショニングアドバイザー・渡部コンディションアドバイザーの下、ジャンプ力と足の力を測定・管理するための機械の計測を行っていた。最初は、「こんなの簡単だよ」、と高をくくっていた選手も、測定される数値を聞くたびに緊張が走り、最後、かなりの力が入っての測定となったようだ。
2時25分、練習開始の合図の笛が、練習場に響き渡る。はじめに練習場の中央で監督からこの日のメニューについて指導を受けた後、早速、グランドへと移動、ランニングを始める。数日前の発熱のため、大事をとっていたパナも無事回復し、今日から練習復帰となった。グランドを全員で三周した後、中央に集まった選手達は、腿上げや2人1組でのストレッチングメニューでウォーミングアップを行う。GK陣は、練習場へととって返すと、芦川コーチの厳しい指導の下、芝にまみれることも忘れて、汗をにじませながら練習メニューを消化し始める。
午後3時、全員を半分に分け、片方のエンドだけゴールを2つ入れると、GK陣も加わって、大人数でのミニゲームが開始される。
ゴールが3つというイレギュラーなため、本来の職ではない、フィールドプレーヤーを広野が体験するが、ゴール前への早いクロスに飛び込んだり、こぼれ球にシュートに入ったりと、かなり力が入っていたというか、気に入っていた様子だ。
ゲームは、秋田のヘディングシュートや岡山のゴール等で、両チームとも譲らず、2−2で終了となったが、全員が入り乱れてのレクリエーション的な内容だったためか、終始、大きな笑い声やかけ声が起こっており、とてもリラックスした雰囲気で行われた。
途中、エンドを入れ替え、約40分に渡って行われた後、GK陣及び、ジョルジーニョ・西川・中谷・青山・深津・北村・山口・平林・諸江・本田等は、一旦、水分補給のために短い休憩をとった後、グランドに残って、シュート練習やコンビネーションプレイの練習を、別途行っていた。明日のことを考えた監督の計らいなのか、この日は普段より短めで終わった午後の練習。リラックスした内容の練習だったこともあってか、午前中のオフで十分休養を取り、体力を持てあましてしまったのか、それとも、練習し足りなかったのか、別途、ボールを蹴り合ったり、ストレッチングを長めにやる選手も何人かいた。また、クラブハウスのベンチでワイワイ話し込む選手も居て、終始、リラックスムードのまま、この日の練習は終了となった。